イラスト・絵本・キャラクター制作
    冬壺茶壺 〜かわむらふゆみWebサイト〜
    illustrator/KAWAMURA Fuyumi

 

 

ポキート劇場:169

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夏のキノコ観察 2017

◆この夏は久しぶりに軽井沢あたりで過ごすことができ、キノコ観察を楽しんだ。雨が多かったため、あちこちでポコポコ出て、お気に入りのタマゴタケなんて、昼に卵から少し顔を覗かせてると思ったら、翌朝にはもうカサが開ききってしまうという成長の早さ!3時間おきにチェックするほど入れ込んだ日もあり。

いつか食べるのにもトライしたいけど、あまりの可愛さ(特に幼菌)に今はまだ、観て楽しむだけ。さらに勉強しなくては。

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歩いてて、もちろん目を凝らして探しながらだけど、おっ!と思うキノコとの出会いは本当に心が踊ってしまう♪ 

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◆先月観た映画「ありがとう、トニ・エルドマン」がとても面白かったり、いたばし花火大会を堪能したり。運動不足を痛感することが起きたのはショックだったけど、身体への警告なのだから、もっと動かなくては!と反省。

ある企画の準備をコツコツと進めているところで、暑さが収まってこのまま秋になってくれたらな。

〜2017年8月〜

ポキート劇場:168

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なつだ! おばけちゃんと あそぼう!

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プリン8月号/特集「おばけがいっぱい」イラスト/学研教育みらい(2017)

ポキート劇場:167

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北アルプス国際芸術祭 2017

◆梅雨の時期なので、天気予報を日々チェックし、行く3日前に日を決めて、チェックしておいたホテルと交通と予約が必要なものを手配して、「北アルプス国際芸術祭 2017」へ行ってきた。信濃大町は初訪問。山に囲まれ、豊かな水に恵まれているせいか、至る所に水飲み場や水路、ダムを象徴したモノがあり、ペットボトルの水まで”ご自由にどうぞ”だなんて、本当にありがたく嬉しいサービスだった。天気に恵まれた分、けっこう暑かったから。

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一泊二日でぎりぎり、作品はほぼ制覇できたけど、残念ながら16と17の作品は観られなかった。もともと、熊よけの鈴を持って林の中へ入っていく形だったのが、数時間前に本当に熊(らしき?)が出現したとの事で中止に。翌日は警戒しつつ再開されていたらしいけど、そんなにキケンだったのかと驚いた。たしかに、山間の道には鐘つきが所々設置されていたから、人も熊もお互いに注意しなくてはいけない場所なのだった。

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年々芸術祭があちこちで増えている中、北アルプスも今回が初。総合ディレクターが北川フラムさんという事で、安心感期待感は高めで向かったアート巡り。山の上から見下ろして、自然の中に溶け込んで、または異物として存在して…  作品は素晴らしいものが多く(イマイチと感じたのは少なめ)舞台となった霊松寺、仏崎観音寺、信濃公堂と言った建物にも目を見張ったし、木崎湖や大町ダムも美しかった。

金土祝前日のみの夜に開催される「花咲く星に」は夢のような時間で、最高に良かった!生花を使った壮大で幻想的な作品で、いったいどうやっているのか考えるのも楽しい。YAMANBAガールズ「おこひるの記憶」では、土地にまつわる話と伝わる料理を堪能。美味しいし直接会話もできてイイ時間だった。けっこう歩くけど満足度の高いアート旅、7月30日まで。ぜひオススメ! 二泊なら、さらに周辺へも足を運んだり、のんびり出来て良いかも。

 

◆玄光社から「絵本のいま 絵本作家 2017-18」が今月11日に発売(作家紹介である「イラストレーションファイル」の絵本版)。私も掲載されているので、どうぞよろしく。

〜2017年7月〜

ポキート劇場:166

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水無月・京都旅

◆大学時代の女友達4人で京都を三日間楽しんだ。なかの一人が哲学の道の近くに家があるのでお世話になり、このメンバーでは何十年かぶりの旅行。私が京都を訪れるのも10年ぶりくらい。梅雨入り後で天気の心配があったけど、運良く雨にふられず暑すぎず爽やかな日々だった。

法然院、永観堂、水路閣、銀閣寺は、おさらい的に、やっぱりイイねと。なかでも三十三間堂は、二十代の頃は面白く感じなかったけど、今回はホォ〜ッと堪能することができた。ようやくそんな年になったみたい。

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今回が初体験だったのは、貴船の川床(6月は少しオトクなコースが有り)と大原の三千院。川床は「ひろや」で一枚羽織りながら、木漏れ日の下、川の流れを観つつ、美しい料理を楽しんだ。ここぞと奮発!なんて贅沢〜。苔好きとしては、永観堂と三千院が良かった。

アート巡りも2箇所。初日に細見美術館で「杉浦非水 モダンデザインの先駆者」(6月11日まで)を観て、母校の創立者のセンスを確認し、次に、偶然出くわした祇園甲部歌舞練場内の八坂倶楽部「フォーエバー現代美術館コレクション 草間彌生」(10月29日まで)。こんな場所にカボチャが?と近づいて、入ってみたらお座敷にシルクスクリーンやエッチングやコラージュを中心とした作品が。東京の新美術館とは被っていないし、和の空間で観る面白さがあり、嬉しい掘り出し物だった(空いてるし)。

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青葉の美しさが際立つこの時期は、外を歩くのが気持ちいいし、高級もB級も、甘いもの旬のもの名物のもの、いろいろ美味しく食べて、お喋りして。夜の哲学の道で、ホタルが数匹光っていた。

〜2017年6月〜

植物ぎっしり、人々もぎっしり

◆アーツ千代田3331の1階メインギャラリー、佐藤直樹個展「秘境の東京、そこで生えている」(火曜休み・6月11日まで)はとても濃密で良かった! ”ひたすら描き続けている”という熱気をたしかに感じるし、木炭画の墨一色の向こうに鮮やかな色すら感じる。それぞれの花と樹の名前も認識できる。ざわざわ…チチチ…ザッパーーン!と音も聞こえてきそう。これはもう、大のオススメ展覧会。

3331(ロゴデザインは佐藤氏)は小学校跡地を利用したアート施設で、教室が沢山の小さなギャラリーとなっている。地下の佐賀町アーカイブ(金土日祝のみ)でも「そこで生えている」初期の作品があり、へぇーこんな感じだったのか、となる。2階では、是恒さくら「沖語り・オキガタリ」(土日のみ・6月25日まで)に惹かれた。留学先のアラスカのテイストが面白くて。ランチにぴったりなコッペパンとコーヒーは、どちらもちょっと本格派の美味しさ。3331を訪れたのは2度目だけど、少しずつ変化してるようで、これからも度々寄ってみたい場所となった。

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◆六本木ヒルズの森美術館での「N・S・ハルシャ展 〜チャーミングな旅〜」は、インドの現代美術家の20年間の代表作を集めたもの。洗練されている(され過ぎている?)せいか、インド人がぎっしり描かれているとしても暑苦しさはなく、顔なんてもっと濃くあって欲しいくらい。色使いが美しいし、一人一人を観る楽しさがあり、寝姿が特にいいなと思う。望遠鏡と宇宙、寝て食べて働く…インドな世界を巡った後はカレー、なかでも南インド料理を食べたくなるはず。無料音声ガイドの声が細野晴臣だったのがトクした気分♪  6月11日まで。

◆映画「メッセージ」がじわじわと来ている。ん?これはいったいどういう事?ともやもやしながら観ていたけど、ラストで、そういう事だったのか!とやっとわかって、ザラリと心に落ちた。数日経ってふと思い出し、じわじわ来ている。何年かしてタイトルを忘れても、この切ない感覚はきっと残ると思う。劇場でぜひ。

〜2017年5月〜

ポキート劇場:165

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鯉のぼり(文部省唱歌)

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  灯台5月号/今月のうた/第三文明社(2017)

いちはらアート×ミックス 2017

◆2014年の第一回は、気になっていたものの行きそびれたので、「いちはらアート×ミックス 2017」へは4月中旬に繰り出した今回。桜と菜の花がきれいな晴れの日で、とっても良かった!東京の隣とはいえ、大きな千葉県の中央の奥のほうの里山。よくわからないので、ホームページをじっくり見て、プランBのコースをなぞることにした。もう一回行けば全て巡ることが出来そうだけど、日帰りとしては全体の半分、でもじゅうぶん満足。

芸術祭としての魅力の半分は、小湊鉄道に乗ること。レトロな駅舎、ボール信号機、とにかく桜とにかく菜の花、新緑、水田、沿道の撮り鉄たち!童話みたいなトロッコ列車の予約が取れたらさらに興奮しそう。

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まずは養老渓谷で下車して、アートハウスあそうばらの谷。どっしりした古民家で反射板を使った作品や映像を観る。家の細部と暗がりの中の幾何学模様が良かった。次に IAAES(旧里見小学校)で教室を次々のぞく。土のレストラン、美術室など楽しんで、一番興味惹かれたのが角文平「養老山水図」という机を彫って市原の地形を立体化した作品。すごい!これは感動的。気温が高めの日で”モグラさん”は大変そうだったけど。

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そして次は(旧月出小学校)である月出工舎。月夜が見てみたい素敵な地名。ここで生まれ育った人の言葉が抽斗に入っていたり、校庭の遊具がお洒落な色で塗られていたり、水のないプールの中に土っぽい彫刻がドーーンとあったり。月に関連したウサギと杵かと思ったら雫のイメージだそうで。

最後に市原湖畔美術館へ。まず、建物を取り巻く風景が美しい。カゲロウの水上彫刻、湖面のキラキラ、寝っ転がりたいムード。カラフル小屋やカールステン・ニコライ展ほか、のんびりし過ぎでやや駆け足気味になってしまった。

「晴れたら市原、行こう。」のキャッチフレーズはホントにその通り!5月14日まで。

〜2017年4月・その2〜

ポキート劇場:164

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草間彌生 わが永遠の魂

◆国立新美術館での「草間彌生 わが永遠の魂」を観た。先月88歳になった草間さん。みなぎるパワーと色彩を浴びて、こちらも元気をもらえる展覧会だった。さらにオススメなのは音声ガイドを借りること(+500円)。目で観るだけじゃなく、耳からは本人の詩の朗読や歌声まで注ぎ込むと、、ニヤつかない訳にはいかない危うい楽しさがある。亜土ちゃん&平野レミと同じく、言いたいことがありすぎて追いつかない感じ。もう少し落ち着いて喋ってみて〜と肩を叩きたくなるような。

各タイトルにも注目。愛、初恋、青春、幸福といったキラキラした感情の一方、自殺、死、戦争といったネガティブなもの、その他、平和への願い、星や宇宙など、バリエーション少なめで似たようなタイトルが繰り返される。自身のキモチの状態が表されていそう。

2012年の埼玉県立近代美術館にも行って圧倒されたけど、あれからずっと描き続けていての今回、さらにパワーアップしているように思う。助手がいるとはいえ、大きな作品を描くには気力体力ともに相当必要だから、もう、すごい!!!としか言えない。しかもどんどん色合わせが美しくなってるみたい。初めての人はモチロン、何度でも見応えがある。さすがです。(5月22日まで・2日以外の火曜休み)

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◆映画「パッセンジャー」は、予告をみた時は宇宙での過酷なラブストーリーだと思っていたけれど、それ以上にザワつく展開で、かなり衝撃的。。まるでホラーだ、と書いている評もあるように、考えただけで気が遠くなるしゾッとする。とても哲学的なテーマなんじゃないかな。”到着までのその後のこと”に想像を巡らし、観た人どおしでいろいろ沢山話しが出来そう。そもそも、人間の造った装置に100%の信頼なんて有り得ないって、気づいてしまってる私達。ジェニファー・ローレンスの水着サービス(あんなデザインのを持っていくかな??)もあるし、映像美も堪能でオススメ。

この春の桜はのろのろしていて、多忙を抜け出せてから何箇所も満喫することが出来て良かった♪ これからの新緑もワクワク。イイ季節を楽しむ時間をとらないとモッタイナイ。

〜2017年4月〜

ポキート劇場:163

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うきうきしたり、じんわりきたり

◆銀座8丁目(ほぼ新橋)のクリエーションギャラリーG8での「mintdesigns」はお洒落ゴコロをくすぐられる魅力的な展示。ここの服を目にする度、というか、素敵な色合いと柄に吸い寄せられて近づくとここの服なので、いいなぁと思っていた。

アイデアのヒントがたくさん並んでいて楽しく、切り紙の手法なんてアナログでクラシックな感覚に親近感が湧いてしまう。髪の毛だの逆立つ猫だの蟻だの、グッと来るモチーフ。色は屈託のない明るさでセンスの良い組み合わせ。いつか着こなせる日が来るのかな、来て欲しい。(3月25日まで・日祝休)

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◆映画「ラ・ラ・ランド」はあまりにも評判で、ミュージカル好きだし、早く観に行かずにはいられなかった。冒頭の渋滞中の歌のシーンは一気に持っていかれて、美しい夕暮れ、魅力的なエマ・ストーン、ラストにはホロリときて楽しめた。でも、100%の満足ではないかな。あまりにも褒められ、宣伝をたくさん目にし、期待が大きくなりすぎた。平常心で観ていたら感動がより大きかったかも。もっともっと素晴らしいと思っていたから。(以下ネタバレ注意)

最初、車でカセットテープを操作してたり、80年代の格好で演奏してるシーンがあるので、いつの設定?と思ったけどプリウスが出てくるから現代だと。一人芝居に数人の客しか来なかったのにそんなウマイ話が来る?など、ツッコミどころはあるけど、女性は好きです、こういう映画。観た後は頭のなか挿入歌でいっぱいだったし、部屋の中でステップ踏んだり、浮かれた気分になれたから「良し」ということで。

◆スカイ・ザ・バスハウスでの宮島達男展(4月22日まで・日月祝休)は、この会場ならではの空気感で良かった。六本木ヒルズけやき坂の作品「Counter Void」は震災以来消灯していたのを、3月11〜13日の三日間だけ五年ぶりに点灯したという。これで大きな意味のある作品となったし、パブリックアートの存在価値を強く感じた。

テレビはドラマ「カルテット」がとにかく良くて、永遠に終わらないで欲しいくらい。今はミモザやミツマタ、早咲きの桜が可愛い。本格的な春までもう少し♪

〜2017年3月〜

ことばマンション

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プリン4〜3月/ことばをさがそう イラスト/学研教育みらい(2016年度)

1年、10年、20年、あっという間

◆先月末に乃木坂の国立新美術館で、開館10周年記念の特別展示がとても良かった。エマニュエル・ムホーの"NACT Colors"で、数字を切り抜いた色紙のグラデーションが圧巻!3箇所に迷子が隠れているという遊びもあって、美しいだけでなく楽しめた作品。もう10年経ったのか、とも、まだ上のレストランは行ってないなぁ、とも思う。さらに最近、かなり昔に関わった方から仕事を依頼されて、それが20年ぶりというのに愕然!!…これは、とてもアリガタイこと、嬉しいこと。

◆映画は「ミス・ペレグリンと奇妙な子どもたち」を3D吹き替え版で観た。いちおう原作があるらしいけれど、ダークめのファンタジーはまさにティム・バートンの世界。子供たちの特長がとてもユニークでいい!大好きだった絵本”シナの五人きょうだい”を思い出してしまった。ただ、ホローが不気味すぎて私でさえゾッとするから、気弱な小さい子は大丈夫かな。その怖さはギレルモ・デル・トロ監督の「パンズ・ラビリンス」に通じる気がする。大人は3Dでたっぷり映像を浴びて楽しめるはず。劇場でぜひ。

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◆「DAVID BOWIE is」(4月9日まで・通常は月休)に平日の10時に行ったら混雑はあまり無く、ヘッドフォンを聴きながらじっくり観ることが出来た。昔からの熱烈ファンというのではないけど、80年代に大ヒットしたアルバム「レッツ・ダンス」は愛聴していたし、「アブソリュート・ビギナーズ」と「アンダー・プレッシャー」がたまらなく好き。ライブは残念ながら行ったことなかったけど、たまにライブ映像を観て、なんて素敵なんだろう!と興奮する、そんな私。なので多くは語れないけど。

妖しい美しさと独特の声、奇抜なファッション、優れた楽曲… 魅力にに溢れたスターというのは、自分のやりたい事が明確で、新しいことを取り入れる好奇心もあるから、さらに輝きが増すのだと思った。アルバムジャケットのイメージイラストも三島の肖像画も、絵が驚くほどうまい。メモだのティッシュだのよく残している。貴重な衣装の数々、映像もいろいろ楽しめて、満足できる2時間半。さらにじっくり、または混んでいたら3時間以上かかりそう(機械が作動しているためか場内寒いのに注意)。

それにしても2016年はボウイが亡くなっただけでなく、モーリス・ホワイトもプリンスもレオン・ラッセルも、ジョージ・マイケルまで亡くなって悲しいけど、作品は永遠に愛されるし、聴き続けてゆくから。

〜2017年2月〜

ポキート劇場:162

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デザイナーの展覧会と 生き方の映画と

◆銀座でデザイナーの展覧会をハシゴする。ひとつはgggで「仲條正義 IN & OUT, あるいは飲&嘔吐」(3月18日まで・日祝休)。”花椿”のアートディレクションや資生堂パーラーのグラフィック等で有名な方で、83歳とは思えないポップな感覚で溢れていた。バウハウスっぽかったり、遊びがあって洒落ていて、大好きなセンス。いかにもデザイン業界といった老若男女がたくさん観に来ていた。みんなの憧れなのだと思う。

そして歩いて5分ほどのG8では「中村至男展」(2月16日まで・日祝休)。こちらはたぶん40代。明和電機のグラフィックや絵本も手がけている方で、色のセンスやシンプルな表現が独特でオシャレ。「どっとこどうぶつえん」という絵本のアイデアも面白かったけど、BOOK「7:14」のラストページがツボだった。なんだろう、この音のない世界の、し〜んとしたユーモアとでも言うのかな。デザイン系の人はこの2つのハシゴは義務でしょう。

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◆映画も2本。まずはスウェーデンの「幸せなひとりぼっち」がとても良かった。ベストセラー小説の映画化で、テンポが良く、笑いとホロリを散りばめて、カワイイ猫と飛び切りの美女も登場! さらに移民と障害者とゲイ…老人だけの話ではない社会的なストーリー。予告を観てイメージした以上にグッと来て、涙が出まくってしまった。スウェーデン人ならさらに大爆笑するところが多そう。

そして、スコセッシ監督の「沈黙 ~サイレンス~」。隠れキリシタンについては、歴史の授業でさらりと習うし、テレビの大河ドラマでも出てくるけど、劇場の大画面で観る弾圧の悲劇は、ツラくて緊張感の有る2時間40分。とても重く、宗教っていったい?という哲学的なグルグルが頭に渦巻いてしまう。窪塚洋介、イッセー尾形を始め、悲痛な塚本晋也、流暢な浅野忠信など、日本人俳優たちの熱演が凄い。最初と最後の暗闇の中の虫の声、ロケ地の台湾の風景、ラストシーンなど、あぁいいな、と思うところ数々あり。気楽に観るタイプじゃないけれど、ずーんと心に残る映画。

◆なんだかストレートに飽きて、10何年ぶりかでふわりとパーマをかけてみた。気分が少し軽くなったような。仕事用の椅子がへたり過ぎて、年末に購入した新しい椅子がようやく届き、オレンジ色でイイ感じ。

〜2017年1月〜 今年もどうぞよろしくお願いいたします!

ポキート劇場:161

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ねこたちの さかなつり・ねこたちの ごちそう

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がくしゅうおおぞら12,1月/かずあそび 作・絵/フレーベル館(2016,17)

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硬派な作品で思いを巡らせる

少し前の、細い三日月と金星が輝く夜空がキレイで、街のイルミネーションもキレイで、寒いからと家に籠もるのはもったいない季節。楽しい事や見ごたえのあるモノがたくさんで。

◆横浜の雰囲気のいいBankART Studio NYK全館を使っての大規模な個展「柳幸典 ワンダリング・ポジション」(12月25日まで)を観ました。瀬戸内の犬島で衝撃を受けた精錬所の作品は再現されているし、観たかったAnt Farm作品もずらりと。欲を言えば、蟻が活動していてくれたらなと思うけど、抜群のアイデアであり、洗練された表現!これはどの作品もそう。日の丸、憲法9条、戦艦、原爆、、、政治・戦争・社会問題の骨太なテーマが、レトロで美しい空間と調和していました。中でも今回、意外と気に入ったのは”地面の玉”とゴジラ。暗闇に光るゴジラの目を見た瞬間、ゾクッときたほどの凄み。この力強い展覧会はかなりオススメです。

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◆映画は、出遅れてるけど、↑ の前に観ておかなくてはと「シン・ゴジラ」を。子供の頃「vs メカゴジラ」を二本立てのついでで観て以来のゴジラ。最初の頃のツチノコみたいな状態と、終盤の”在来線爆弾”が可笑しくてツボでした。他にも。石原さとみとかツッコミどころ多々あるけれど、原発事故のことを放置しているかのように感じる現状の比喩だと感じて面白く、腹立たしさが復活してくる。ふたをして見ないふりなんて絶対してはいけないのに。

◆もう一本、話題のアニメーション映画「この世界の片隅に」。やわらかな色と線で、のんびり屋の女性の日々を丁寧に描いてる。広島から呉に嫁入りして、戦争が始まり、刻々と迫るあの日。爆弾が絵の具になる表現は斬新で、危ういところで私はイイと思う。波を眺めて兎に見える人種なのだから。当時の慣習にホエ〜ッと思ったり、身につまされることがあるし、戦争の描き方がソフトであっても、じゅうぶん悲しみは突き刺さってくる。大画面のほうがベターだけど、夏になるとテレビ放映されるべき作品だと思う。あ、でもあまり子供向けではないかな。

〜2016年12月〜

昭和初期 講談社の繪本 原画展

◆酉の市の季節になると、毎度ながら今年ももう終わりな気分になってきます。インフルエンザなどが蔓延しないうちに健診を受けに行ったりの11月。かなり前に買った英文バージョンの「浦島太郎」はお気に入りの絵本で、その原画が観られる貴重な機会が、講談社野間記念館での「昭和初期 講談社の繪本 原画展」(月火休み・12月18日まで)です。

当時第一線で活躍していた画家たちが丁寧に描いた昔話の数々は、絹本着色がほとんどで、今も美しく色鮮やか。現代の絵本と比べるとかなり大人っぽくて、「猿蟹合戦」のぶっ飛んだ表現は、今なら会議で通らなそう(牛糞が登場しないのが残念!)。それにしても、おじいさんとおばあさんがやたら多いし、鬼もよく出てくる。子供の頃好きだった「鉢かぶり姫」は「鉢かつぎ姫」という題だったり、そうだったっけ?なんて思いながら正統派の絵が続くなか、目を引いた「孫悟空」は紙に描かれたモダンなタイプで良かった。

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でも、一番「えっ」とびっくりして、最後に売店で絵本を購入したのは「一休さん」。この作品だけふざけてる?異色の絵で、宮尾しげをという漫画家の絵。しかも岡本太郎の父である岡本一平門下らしく、どうりで笑っちゃう雰囲気。よく観ると細部などしっかりと上手なんだけど、顔がふざけた感じなのが面白くて気に入ってしまいました。ちょっと行きにくい場所だけど、ホテル椿山荘東京とカテドラル大聖堂がすぐそばなので、この季節にぴったりでオススメです。

 

◆東京の初雪が11月というのは54年ぶりだとか、地震活動が再び活発になってきたり、思い出深い先生が亡くなったり、紅葉・イルミネーション・忘年会に展覧会・映画と、気持ちが動くことの多い日々。風邪なんて引いていられません。

〜2016年11月〜

ポキート劇場:158

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瀬戸内国際芸術祭 2016 秋

◆瀬戸内のトリエンナーレも今回で三回目。2010年の第一回ですっかり魅了されてしまい、毎回通うようになってしまった。さすがに、その年ごとに一回だけだけど、近くに住んでいたら春夏と何度も行きたいくらい。

今回は木〜土曜の二泊三日で、小豆島に二泊し、三日目は丸亀に出て本島へ。前回も小豆島を訪れたけど、広すぎてとても周りきれず、西側半分くらいだけ。二日あるし、レンタカーだし、今回は余裕だと思ったのにギリギリでした。作品は90%くらいは観たはずだけど、食べたかったジェラートや見上げたかった巨石には時間が足りなかった。次回のお楽しみということで。

「目」は新作旧作とも楽しめたし、今後の増殖にワクワクする。「オリーブの夢」を眺めながら、こまめ食堂のランチ再び、気持ちいい。

そして、今回一番観たくて、ダントツで良かった「国境を越えて・潮」。台風が来るたびに心配していた、砂と泥でできた子供の像。もうだいぶ溶けてしまったんじゃないかと覚悟してたけど、ほとんど無事で良かった! 静かな浜辺で無言の語りかけをしているかに見える 子供たち。本当に感動的な、考えさせられる作品。高松に着いてすぐ、前回一番気に入った同じリン・シェンロンの「国境を越えて・海」に再会し、少しオブジェが加わってたりコスモスに囲まれてたせいか、ダイナミックさに優しさがプラスされたみたい。

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三都半島の作品は好きなタイプが多く、小豆島を満喫できた♪ 今回始めての本島はレンタサイクルを使って、三時間半ほどの滞在。島の歴史から船をテーマにした作品が多めな中、回転式アニメーションが楽しかった。保存地区の趣のある街並みが美しく、猫がたくさんの〜んびり。

最後に、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で「金氏徹平のメルカトル・メンブレン」(11月6日まで)を観ました。有りモノから新たに生み出すコラージュの面白さ。色も形もポップで楽しいし、マンガの影響も大きそう。木彫り彫刻は笑っちゃいました。

天気に恵まれて大満足のアート旅でした♪  大好きな「瀬戸内国際芸術祭」の秋会期は11月6日まで。

〜2016年10月・その2〜

アート!アート!アート!

◆芸術の秋がやって来ました!観たいものたくさんで嬉しい。

10月1日の都民の日は無料というのを狙って、東京都写真美術館での「杉本博司 ロスト・ヒューマン」に行き、さすがの混みようだったけど、タダなのが申し訳ないくらいの素晴らしさでした。

<今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない>は、33人の異なる職業の人達の物語とそれに関連するモノをひと部屋ずつ巡ってゆく構成で、とても濃密。シニカルで滑稽な世界だけど、もしかしたら現実的と言えるかも。文章は肉筆でそれぞれ違うので、知人に頼んだくらいに思っていたら、後でじっくり解説を読むと著名人だらけでビックリ!しまった…その場で確認していればと悔やまれる(ザリガニの踊りを見られたのはラッキーかな)。

<廃墟劇場>も相当シュール。朽ち果てた映画館で上映なんて可能なのですね。それぞれタイトルとストーリーが紹介されてて、ほぉ〜っと見つめていると頭に浮かんだ場面が早送りで銀幕に現れた感覚があった。<仏の海><海景>と共に、静かな静かな無音の光景。オススメです。(月休・11月13日まで)

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◆KAAT 神奈川芸術劇場での「塩田千春|鍵のかかった部屋」は、第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館 帰国記念展であり、さすがの力量!ひと部屋だけの展示でも、衝撃的なほど大掛かりで濃厚なインスタレーションでした。世界で使われた15,000個の鍵、3000ロールの赤い糸、5つの古い扉。永遠にこの部屋を残しておければいいのに。圧倒されるほどの美。一生、脳の片隅に残ると思う。(10月10日まで)

 

◆東京都庭園美術館での「クリスチャン・ボルタンスキー アニミタス〜さざめく亡霊たち」は、ボルタンスキーの東京初個展だそう。あの場所で!と期待したけど、旧朝香宮邸の室内空間の美を見せる展示も兼ねていたため、”ボルタンスキー”が足りない気分。大好きな影絵と心臓音はやはり良かったけど。モヤモヤと新館に進むと、ちゃんと大きく展開されてて一安心。観に行けない場所を体感することが出来ました。匂いと音、良かったです。(第2第4水休・12月25日まで)

〜2016年10月〜

ポキート劇場:156

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グッバイ,サマー & クエイ兄弟

◆ミシェル・ゴンドリー監督の「グッバイ,サマー」を観ました。彼の作品世界は、面白いメカ的なモノと切なくて可愛らしいところが大好き。14歳の頃の自伝的映画だそうで、やはりこれは”動くログハウス”がツボでした。イイなぁー!

オーディションで選ばれたという主演二人がとても魅力的で自然。大人になれば広い世界があるとわかるけど、中学生だとモヤモヤした日常を果てしなく感じるもの。気が合う友達って本当に大切だし、その頃の思い出は一生の宝物。パリ観光だけではわからないフランスを見られる素敵な映画でした。それにしても、同級生の女子の大人っぽさったら。

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◆台風近づく小雨の日、神奈川県立近代美術館 葉山へ「クエイ兄弟 〜ファントム・ミュージアム〜」を観に行きました。せっかくの海は鉛色で残念だったけど、展覧会は楽しめました。学生時代に影響されたポスターから現代までの作品まで、イラスト、コラージュ、コマ撮りアニメーション、実写映像、舞台デザイン…と集大成! 中でもコマ撮りのための立体物は貴重で、じっくり隅々まで見てしまう(特に「樵」(きこり)が最高!)。

コカ・コーラやコム・デ・ギャルソンのCMを手がけてたなんて知らなかったし、暗さのある独特の世界を発揮してない炭酸水?のCMが意外に可愛らしくて、メジャー路線もイケるのだなぁとニヤニヤ。大昔に買った「ストリート・オブ・クロコダイル」はVHSのためすっかり観ていなかったけど、久々に大画面で再会。あまり長いと眠気が襲うタイプの作品なので、短い映像がたくさんという展示が良かった。

でも、いったいこの双子の制作分担はどんななのかを知りたかった。全く同じような絵を描くなんてある?そこは謎のままです。(10月10日まで・月休)

〜2016年9月〜

回転 と 植物

この夏はまとまった休みが取れず、せっせと仕事してました。猛暑は続かずにやたら雨が多かった印象。なので、あまり出歩かなかったのだけど、展覧会へはふたつ行きました。

◆練馬区立美術館での「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」(9月4日まで・月休)。漫画のセンスは好きだけど、展覧会はどうかなと少々不安もあったけど、大丈夫、楽しめました。

漫画の原稿には興味津々だし、北斎を題材としたアニメーションがとても面白かった!回転インスタレーションもワケわからないけどナンカ可笑しい。レトロな雰囲気のコーナーも好き。だるまの部屋で写真を撮るとEテレ的な雰囲気になったりします。

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◆銀座のPOLA MUSEUM ANNEXにて「ウルトラ植物博覧会2016 西畠清順と愉快な植物たち」(9月25日まで)。珍奇植物ファンとしては、この人と叢の展示は観に行ってしまう。

会場が暗すぎる(植物のため?)のと、本人直筆の年表が読み難いのがちょっと残念だけど、ひとつひとつ丁寧な解説があり、写真もOK、2階で購入も可能。繊細なコもいればダイナミックなコもいて、中でも一番気に入ったのは毛深いサボテン!どうしてそんなにフサフサなの?にょっきり歩き出しそうな姿に見惚れました。

気づくと秋の気配… 今年も残り少ないなんてコワイコワイ。

〜2016年8月〜

ポキート劇場:155

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ポキート劇場:154

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横須賀美術館 と 裸足の季節

◆きっと、そろそろ東京も梅雨明け。青い海と行き交う船を眺められる横須賀美術館へは以前から訪れたかったものの、距離的に腰が重かったけど、今回は友達の誘いと魅力的な企画にやっと行けた!しかも快晴で気持ちの良い日。

自然と美術の標本展」(8月21日まで・7/4と8/1休み)は夏休みにピッタリで、ぜひオススメ!

現代作家達の作品と博物館の収蔵品が併せて展示され、自然を、地球上のモノ達を、意識して楽しめる。

鉱物、昆虫、植物… 石を引き出しに入れると微生物が壁に映し出される仕掛けは面白いし、きのこ類等で洒落た空間を作っていた山本彌作品と、架空の生物の標本の数々に見入ってしまった江本創作品は特に素晴らしかった。子供はちょっと変な夢を見ちゃうかもしれないけど。屋上からの景色も忘れないように。

 

併設されている谷内六郎館も良かった!私が観た時は「雨模様・晴れ模様」という特集で、想像力たっぷり、可愛らしいアイデア満載の絵の数々。あぁ昭和、いいなぁと和めてしまう。

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◆映画「裸足の季節」が良かった!

トルコ出身の女性監督のデビュー作で、美しい5人姉妹のうち4人は演技初体験だという。原題「MUSTANG (野生の馬)」のとおり、長い髪の毛から若さが溢れ出ていて、キラキラと瑞々しい冒頭。

トルコの保守的な村で抑圧され、そこから飛び出したい末っ子がとにかく魅力的!

好きな中国映画「五人少女天国行」とソフィア・コッポラの「ヴァージン・スーサイズ」に通じる作品であり、これらが好きな人は見逃さないように。

映画の続きはいろいろ考えてしまうけど、力強く生きて、楽しめる人生であって欲しいと思う。こういう世界があることに驚きと切なさでいっぱいになるし、自分は恵まれているということを自覚する機会になる。

 

この夏は猛暑? もうほどほどでお願いします…。

〜2016年7月〜

なぜ?なに?なんで? わくわくサイエンス

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大型科学本 イラスト/監修:米村でんじろう/日東書院(辰巳出版)2016

こんな時、いろいろ満足なこと

◆梅雨入りして、時々ギラギラ暑くなって、連日テレビで誰かに呆れるけど、アジサイがきれいな季節。そして、大好きなサクランボが届く季節。

新宿のビームスが"BEAMS JAPAN"となり、やっと訪れてみたらずいぶんと変わって、日本のモノづくりを紹介するような店となっていて、こちらも観光客目線で楽しめました、瀬戸まねき猫に一目惚れしてしまったし(サバグレーを予約して八割れブチを購入)。

 

それから、去年10月の広島旅の写真をようやくフォトブックにして大満足♪

使ってる人に勧められて、質と値段がイイ!しまうまプリントで。

慣れるまでは少し手間取るけど、レイアウトに凝ったりして、だんだん楽しく作業できるように。私は「A5サイズ 96ページ」を選んで184枚程の写真を入れ込み、送料0円で計861円。なんて安い!しかもキレイ。

トリミングの仕方とレイアウトの種類が、もう少し改良されたらさらに嬉しいけど、次からもどんどん活用したいし、オススメです!

 

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◆映画「海よりもまだ深く」は是枝監督らしい作品で、樹木希林をはじめ役者たちが素晴らしく、セリフの妙、ちょっとした動作は日常あるある風景。ニヤリとしたり、イラッとしたり、ホロリとしたり。

見終わってすぐよりも、三日後、一週間後、またはずっと後でジワジワ感じる映画なのかもしれない。

 

もう一本はオランダ映画「素敵なサプライズ」。

人生を終わらせたい大富豪の孤独な男性が、希望を叶えてくれる代理店で選んだのがサプライズコース。けれど女性と出会って心変わりして…。広々とした庭園や高級車の数々、インド人一家。なんといっても女優がチャーミングで良かったし、庭師とのやりとりが切なくて大事なところ。

”オランダのウェス・アンダーソン”というのに惹かれて観たのだけど、たしかに、メリハリあるストーリーで面白かった!

 

ドラマ「重版出来」は今季の中で一番好きで楽しめました。そんなに遠くない職種ってこともあるし(朝ドラも)。

視聴率がイマイチというのが信じられないけど、第二弾もぜひ作って欲しい。

 

〜2016年6月〜

ポキート劇場:153

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〜おもしろい!進化のふしぎ〜 ざんねんないきもの事典

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書籍 (進化の劇場)イラスト、その他の全ページ左下にパラパラ漫画/高橋書店(2016)

ポキート劇場:152

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横井弘三の世界 と グランドフィナーレ

◆練馬区立美術館で「横井弘三の世界展」(6月5日まで・月休)を観ました。
”日本のアンリ・ルソー”とも呼ばれる画家で、二科展に出品していた初期〜長野で制作した晩年まで、生き方考え方の変遷が絵から伝わってくる展覧会でした。

油絵はもちろん、画材も描法もいろいろ工夫していて、紙に漆で描かれた大木の力強さに圧倒されます。これが本当に素晴らしくて、好きだなぁと思いました。
焼き絵というのも、民芸的なテイストが出て、長野での生活でこそのアイデアなのかも。
山の風景、身近な人々、幻想的なもの、宗教がかったもの… モチーフも様々あるなか、「子供之友」の挿絵と、子供達を元気づけるためにオモチャを描いたものが、とても良くて一番好き。
優しくて、可愛らしくて、本当に子供を喜ばせたい気持ちであふれてる。
生き生きとした樹木の描き方も勉強になるし、こういう画家がいたというのをしっかり浴びて、いつか自分の指先からチラリとしずくが出てきたら嬉しいかも。

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◆映画「グランドフィナーレ」は年令によって感じ方が違うと思うけど、哲学的というか少々とらえどころがないタイプ。というのも、フェリーニの81/2を意識しているに違いないから。
美しいアルプスの麓のリゾートホテルに滞在する音楽家、その友人の映画監督、そしてアノ人らしきセレブ達。
原題が「YOUTH」というのにこの邦題?っていいかもしれないけど皮肉にも感じてしまう。
好きなハーヴェイ・カイテルも、久々のジェーン・フォンダも随分と年をとってしまって。その分、美女は引き立つのだけど。
映像美、音楽、贅沢な気分を味わえました(??な部分も少々)。

このところ「ポキート劇場」のテイストでの依頼が続いて、なんだか嬉しい。
デヴィッド・ボウイも悲しかったのにプリンスまで亡くなって、久しぶりに聴きまくり、その頃の気分になります。
スマホのアプリで一番使ってるのは、Tuneinでウルフマンジャックショーを聴いてること。学生の時大好きだったし、今でも最高にイイ。亡くなってても声は永遠!(音楽も美術も、その他も)

〜2016年5月〜

ポキート劇場:151

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フランス人の写真 と スペイン人の映画

◆銀座のエルメス8階での「シャルル・フレジェ展」はとても面白かった!
世界各地の裝束を撮ったシリーズを続けているフランス人写真家が、日本での展開を行ったモノ。
鷺に扮した格好と”なまはげ”は知っているけれど、見たことのない土俗的な姿が沢山で、どこか遠い未知の国の人々のように感じてしまう。不気味で、滑稽で、美しくて。こんな日本もあるのかという驚き!
西洋のシリーズも展示されていて、こちらはさらに怖い。なんとも不気味な魔物の世界。
世界のあちらこちらでこんな事している人間って、ホントに面白いなぁと思いました。ぜひぜひオススメです。(5月15日まで・無料)

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◆予告編を観た時は、日本オタクの女の子が出てくる面白そうなスペイン映画だと思った「マジカルガール」。
今でも頭のなかで長山洋子のアイドル歌謡が流れ続けてるけど、結構ダークなストーリーで衝撃的でした。
失業中の父と病気の娘、精神的に不安定な女、出所したての男。
ジグソーパズルが暗示するかのように、時間を行きつ戻りつしながら全体が見えてくる展開は、そうだったのかとも思うし、謎のままでもあるし。
面白いというより、なんだかスゴイ映画を観てしまった…という感じ。
これがデビュー作だというカルロス・ベルムト監督の今後の作品を必ず観なくちゃと思いました。

桜が咲いてそわそわ。いつもの散歩道が華やいでるし、さらに足を伸ばしたくなります。
格安スマホに変えてみて、今のところ何の問題もなく、むしろ新機種でカメラが良くなって快適♪ しばらく仲良くしてね。

〜2016年4月〜

ポキート劇場:150

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大正モダン「子供之友」と 国芳イズム

◆春めいて暖かな日に、すばらしい展覧会をハシゴしました。
まずは板橋区立美術館「描かれた大正モダン・キッズ 婦人之友社『子供之友』原画展」(3月27日まで・21日以外の月曜休)へ。

1914年(大正3)に創刊され、30年間親しまれた子供のための絵雑誌。
北澤楽天、竹久夢二、武井武雄、村山知義といった芸術性の高い画家達によって描かれた原画がたくさん!たまらなく好きな世界です。
古き良き日本でもあり、西洋の香りも、戦争の足音も感じられる時代。
関東大震災でその月の号が焼失してしまっても、翌月に特別号を出したことに驚きました。その時の様子をちゃんと絵にしていて、この雑誌にどれだけ情熱を注いでいたのかが伝わってきます。
絵の美しさは抜群で、現代とは比べ物にならないくらい優れているしお洒落。
いつからキャラクターと蛍光色の氾濫になってしまったのか、子供っぽくすれば安心?なんて残念すぎる。
東京の中心部から離れていて行きにくい場所ではあるけれど、とてもオススメです。(兵庫県立歴史、刈谷市、天童市へ巡回)

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◆そして、板橋区立美術館からは小竹向原駅を経由して行きやすい練馬区立美術館へ。どちらも区立で、なかなか面白い企画のある美術館です。

こちらは「国芳イズム 〜歌川国芳とその系脈」(4月10日まで・21日以外の月曜休)。
国芳は何度も観てるけど、やはり面白い。ダイナミックでユーモラスで。
猫ねこ、魚、ワニ、骸骨、人々。漫画の源流を感じます。
今回はじめて観たいろいろな人物のラフスケッチである"草稿”は感動的!
昔々に描かれたはずなのに、身近に感じてしまう生の筆さばき、すごい…

弟子たちの作品とこれらのコレクターである画家の作品も併せて展示されてます。
生き人形や刺青の元絵も手がけていたという国芳。そのせい?やけにコワモテの人が弟子みたいな若手と真剣に観ていて(刺青師に違いない…)なんて想像したりして。
歩いて10分ほどの源烹輪という美味しい中華も組み合わせて、大満足な一日となりました。

〜2016年3月〜

オデッセイ と 美味めぐり 

◆映画「オデッセイ」は火星にひとり取り残された宇宙飛行士の物語。
彼は植物学者でもあったため、食料確保のためにジャガイモを育てるというのが面白い。
排泄物から土を作り、水だって発生させてしまえる知識が素晴らし〜い。
生きていく力って、こういう事が大切なんだなと思う。
一番嬉しかった(観たかった理由のひとつ)のは、'70年代ディスコ・ミュージックが満載なこと。
大好きな”Rock the boat”も”Waterloo”も♪♪♪ 今となってはジーンと来る”Starman”も!
最後の曲にはそう来たかとニヤリ。
船長が残していった音楽の趣味に、主人公は悪態をついていたけれど、本当はノリノリのくせにぃと思いましたよ。
だって、バラードやオペラだったら感傷的になってしまって落ち込みそうで。
最初は筋肉もりもりの体が痩せ細ってゆくし、ひたすら一人で喋る日々。
宇宙飛行士になる人は、肉体的にも精神的にもこんなに強いものなのかな。
遠く離れた地球と交信できる技術だとかコンピューターの凄さにに驚き、それを創り出す人間の頭脳もワケわからないレベル。
人種や男女の配慮、政治的市場戦略的?配慮もチラリと感じ、今やこうなんだなと思う。
2Dでも十分で、とても楽しめました。オススメです!

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◆今やスマホで料理写真を撮るのが当たり前のようになり、食べ歩きブログも沢山あるなか、美食家たちの間で影響力の有る5人を追ったドキュメンタリー映画「99分,世界美味めぐり」。
その店の料理を食べるだけのために旅をする、世界中の三ツ星レストランを全て制覇する、時には原点の味も食べる…。料理人側の話も挟みつつ、料理人と対峙して一品一品味わう日々。
こういう生き方の人がいるという驚き!
羨ましいとも思うし、昼夜連日、なんだか疲れそうにも感じる。
高級料理の後で、やっぱお茶漬けイイね、ってこと無いのかな。
美味しいものは大好きだけど、かなりの財力が無いと難しい。
山小屋の三ツ星レストランが衝撃的だったり、美しい盛り付け、香りが知りたいモノ等、料理(美食)に興味がある人にはたまらない面白さです。
観た後に豪華ランチでもしたい気分になるけど、庶民的にしておきました。

2月はいろいろ重なってしまい、ひたすら仕事仕事。友人たちとの新年会も雛祭りになってしまいそう。
そんな中やっと映画を二本観ただけ。来月はもっと外出できますように。

〜2016年2月〜

ポキート劇場:149

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年明けのいろいろ

◆元日に堀之内の妙法寺に繰り出して、今年ならではの猿回し(美猿のくらのすけ君)を観たり、京王デパートで恒例の全国駅弁大会で人混みにまみれて三種類購入して満足したり、国際フォーラムでの大江戸骨董市にも、高校時代の先生の個展にも行きました。

映画はハンガリーのヘンテコでカワイイ「リザとキツネと恋する死者たち」を観ました。
1970年代のブダペスト。日本大好き女性のリザが恋をしようとすると相手が次々と死んでしまう。彼女にしか見えない死神?のトミー谷と昭和歌謡で歌って踊って、監視する刑事は怪我をしまくり(ガーゼに血が日の丸に)これが可笑しくてツボでした。
ポップでシュールでエロス少々。なんで那須? ここが那須?(全然違う)
アメリやグランド・ブダペスト・ホテルなどが好きな人なら気に入ると思います。私はニヤニヤ楽しめました♪

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◆2016年も早いもので1ヶ月過ぎようとしてるところ。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年末は、ポキート劇場の本を作る際にもお世話になった絵本専門店のトムズボックスが閉店で、寂しい気持ちになりました。
新聞で知って当日駆けつけて、少しだけ話ができたのだけど、いつでも行けば会えると思っていたのに、「いつまでも有る訳じゃないんだよ」と店主の土井さんが答えて。永遠ってモノは無いのだとあらためて思ったのでした。

〜2016年1月〜

こめまるたちの でばんだよ!

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こどもちゃれんじ ほっぷ1月号(おもちのへんしん みてみよう)/
しぜん はっけん おはなし 作・絵/ベネッセコーポレーション(2016)

ポキート劇場:148

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兵馬俑 と 黄金のアデーレ と

◆東京国立博物館での「始皇帝と大兵馬俑」展を見に行った時、12月中旬なのに上野の木々はまだ紅葉真っ盛りでした。
以前も兵馬俑はたしか同じ平成館で観て感動したのだけど、今回は馬車が観たくて再びです。
平日昼時、ほど良くじっくり回れる混み具合で1時間ぐらい。
前半は始皇帝の歩みとともに、当時の装飾品や道具が並び、中でも小さな玉に施された細かな模様に見入ってしまう。そしてメインの第二会場へ。
ドーーーンと現れた青銅製の馬車は、複製とはいえ実物の2分の1大で、本当に素晴らしい!
馬の肉付き、タテガミの立て方、尾の結び方、車の精巧さ、室内の装飾画… 美しくリアルな再現はため息モノ。
兵馬俑も360度観て回れるので、顔や服装、ポーズ等それぞれの違いを確かめられる。髪型にも違いがあり、格子状に編みこんでる者もいて、お洒落度というか凝り方がスゴイ。
こんなに大きな像を焼く技術があったわけで、さらには全て鮮やかに彩色されていたという驚き!
カラフル過ぎて、ちょっと今の状態のほうが重厚さを感じてしまうけれど、発掘時にはゾワッと鳥肌が立ったのでは。
昔々の権力と芸術力の凄まじさに感じ入ること間違いなしです。
1974年に発見され、まだ謎が多く、今後もさらなる発見が続く事になるでしょうけど、科学の発展を待ちながららしいので私の生きてるうちは無理かもしれないとか。果てしない…。
 (月曜・年末年始休み/東京は2月21日まで、その後巡回)

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◆映画は「黄金のアデーレ 名画の帰還」を観ました。
”ナチスに奪われた名画を取り戻す”というテーマは共通しているとはいえ、先月観た「ミケランジェロ・プロジェクト」とはだいぶ趣が違います。
主人公の伯母をモデルにしたクリムトの有名な絵に、こんなストーリーがあったなんて知りませんでした。
L.A.の明るい日差しの中で店を営む年配の女性。
ウィーンでの裕福な子供時代から戦時中の新婚時代を行き来して、彼女の波乱の人生が見えてくる。
凛としたヘレン・ミレンが魅力的で、ファッションも素敵。
実話というのが感動的で、見終わった後なんだか勇気が湧いてくる、オススメ作品です。

◆銀座のメゾンエルメス フォーラムでの「ローラン・グラッソ展」(1月31日まで)もなかなか面白かった。
フランス人アーティストが、日本の表現に感化されて制作した作品たちは、絵画、彫刻、仮面、映像、ネオンまである多様さ。
日本と西洋のどちらの要素も入っていて、不思議とうまく溶け合ってました。

久しぶりに風邪を引いてしまい、早く治ってくれないと何も片付かなくて困る…。年末年始にはスッキリしてますように。

〜2015年12月〜

ポキート劇場:147

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美術と戦争

このところテロが頻発していて、日本も安全とは言えなくなってきそうな気配。
世界はどうなっちゃうんだろう。自然災害の心配だってあるのに。
とりあえずは日々を送っているけど、なるべく丁寧にと思いながら、ついつい…

◆映画「ミケランジェロ・プロジェクト」は事実に基づいた驚きのストーリー。こんな人たちがいたなんて!
戦争は、生きているものの生命を奪うと共に、人々の創造してきた歴史的な貴重な物までも破壊してしまう愚かな行為。
ナチスに略奪された美術品を取り戻すために集められた7人は、年齢的にも体型的にも兵士には向かないものの、芸術への造詣は深い。
監督・脚本・製作のジョージ・クルーニーをはじめ、豪華な俳優達は私の好みで嬉しい。
大量の金歯に言葉をなくすように、人間には残酷さがある一方で、冷静な良心も存在していたことに少し気が休まったし、映画として面白かったです。

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◆もうひとつ映画「FOUJITA フジタ」を観ました。
フランスに渡った画家・藤田嗣治(レオナール・フジタ)を描いた小栗康平監督作品。戦争に翻弄された実在の人物です。
前半は、パリで享楽的な日々を送る若いフジタ。
後半は、戦争のため帰国して戦争協力画で大先生となった年取った藤田の静かな疎開先での暮らし。
石畳とネオンと馬鹿騒ぎのフランス。
霧がかった山々、黄金色の稲、大きな木、緑あふれる日本との対比が鮮明で、なんて日本の農村は美しいのだろうと思う。
古き良き日本。
自然とともに、迷信とともに生きていた頃の(狐のCGだけはちょっと…)。
寺山修司やつげ義春の世界にも通じる雰囲気で陰翳礼賛。
暗い画面の多さに(エンドロールでこんな人が出てたの?と知るほど)眠くなる人もいそうだけど、私は好きでした。
オダギリジョーも中谷美紀も良かった。ラストはなんとも切ない気持ちになります。

今年も残り少なくなってきて、そろそろ手帳を買わなくちゃ。
イルミネーションも見に行きたいし、好きな季節です。

〜2015年11月〜

ポキート劇場:146

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広島ひとり旅

◆今月の上旬に二泊三日で広島を旅してきました。
ずっと前から訪れてみたかった錦帯橋、宮島、尾道に鞆の浦も加えて、岩国空港から入って広島空港から帰るという盛り込みまくりの横移動。
暖かく天気に恵まれた一人旅でした。

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平和記念資料館の東館が改装中で、規模が縮小されてたのはちょっと残念でしたが、公園や川や広電、繁華街に食べ物と、広島の街の魅力を感じられて良かった。
宮島はたっぷり時間をとって弥山の展望台まで登り(ロープウェー+歩きで高尾山気分)程よいキツさで巨岩ごろごろの奇景を楽しんで、中学生の遠足とまみれた残念感もあったりして。
厳島神社はもちろん素晴らしかったけど、千畳閣からの風景も内部の絵もとても気に入りました。
汁なし担々麺、穴子飯、牡蠣、お好み焼き、パンも甘いモノもたくさん…!
早寝早起き、美味しいもの食べまくりの歩きまくり。
さらに横川駅から徒歩15分という知る人ぞ知る「叢 Qusamura」というサボテン&個性植物の店へ。
植物を見ながら店主の説明を聞いて、へぇ〜と思うこといろいろ。
中でも気に入ったロン毛の白髪老人のようなサボテンは、売約済みだったし高かったけれど、いつかポンと買えたらいいな。
年月かかって成長しているから、その分値段は高くなるというのに納得。

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鞆の浦は、鞆の津ミュージアムというアール・ブリュットの美術館が目当てでした。
「障害(仮)」という展覧会(〜12月13日まで月火休み)の小林一緒作品がとにかくスゴイ!!
日々の自分の食べたものを克明に描写していて感想も細かい。壁にぎっしりファイルは何十冊も置いてあり、全部はとても見られないけど、かなりじっくり楽しめました。そしてフェルトや毛糸で食品サンプルを作っている三浦和香子さんも良かったし、セミの立体凧、夢日記も好きなタイプ。遥々来て満足。
時間があれば情緒ある街でお茶でもしたかったけど。

尾道の艮神社や千光寺は荘厳で素晴らしく、文学のこみち〜探検ゲームのような路地歩きは楽しくて、ネコノテパン工場に出くわした時の達成感といったら!最高に気持ちよかった。
まだまだ、とても足りない。またいつか、きっと。

〜2015年10月〜
 

ポキート劇場:145

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人類と 自然と

◆このところ時間がとれなくて、映画「さよなら、人類」を一本観ただけです。
ヴェネチア映画祭で金獅子賞受賞のスウェーデン人監督作品。
全てスタジオ内のセットで撮影されたという美的こだわりの詰まった世界。
グレイッシュな色味が北欧の雰囲気。
面白い?と聞かれたら「それほどでもない」と答えるけど、なんとも不思議な映画でした。
ラスト近くで衝撃のシーンがあり、あまりにもシュールだけど、象徴しているのは人類の残酷な過去。
お笑いグッズを売っているのに、ちっとも笑えないトーン。
繰り返し歌われるのが、子供の頃よく歌っていた歌!
東京あたりの人ならヨドバシカメラのCM曲として知っているアレ。
てっきり日本の歌だと思っていたので妙な気分でした。今でもたまに頭のなかでグルグル流れる時があります(映画バージョンで)。

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◆今月は雨が多くて、4、5日ぶりにウォーキングをしたら雑木林の公園がキノコだらけになっててビックリ!
そこらじゅうにニョキニョキ生えてて、雨上がりの露でキラキラしていました。
名前はわからないけど茶色くてケバケバしているキノコばかり。
数日後に再び行ったら跡形もなく消えていて、いつもの草地が広がっているだけ。自然の面白さ、生物の神秘を感じたのでした。
でも、もっと大きな自然となると、台風、洪水、噴火と災害が次から次とやってきて…。
五輪エンブレム問題や政治のゴタゴタなど、ナンダカなぁと嫌な気持ちになったし。最近だと芸能人の癌のニュースが立て続けにあったりして、心がザワつく事が多かったです(ハァ)。
(福山ショックもモチロン!笑)

〜2015年9月〜

ポキート劇場:144

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じごくめぐり

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books22b <紙芝居> 12画面
 だまし絵 かくし絵 さかさ絵で遊ぼう!
 
 文・グループ・コロンブス
 絵・かわむらふゆみ

 教育画劇(2015)
 

きのこ観察の夏

猛暑が続いていたのはいつだっけ?と懐かしんでしまうくらい、すっかり秋の気配になってきました。嬉しいような、ちょっとまだ早過ぎるような。

◆今月、軽井沢の近くにしばらく滞在していた時に、林の中の小道でタマゴタケに遭遇!
きれいなオレンジ色が数個、緑の中で息を潜めているのに気づき、体中ビリビリと走り抜けるように興奮しました。
それ以来連日、さらには午前午後と様子を見に行き、図鑑で確認しては別の場所にも足を伸ばしたりして、きのこに夢中な日々。
タマゴタケと思ったらドクツルタケに成長したり、午前中つぼまっていても午後にはカサを開いて、翌朝には虫にたかられてサヨウナラ。。 きのこの生命は短いなぁと溜息。
東京に戻ってからも、遠出しても、つい、きのこを探す癖がついてしまってます。秋にかけても、きっと♪

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◆静岡県の三島にあるヴァンジ彫刻庭園美術館へ行って来ました。
以前からずっと訪れたかった場所で、今回は友達が今月末まで開催の「クリスティアーネ・レーア 宙をつつむ」を観たいと聞いて、では一緒に!と盛り上がって。
幸い天気に恵まれて、気持ちのいい庭園を満喫できたし、ヴァンジの彫刻も素晴らしくて(ユーモラスであり、荘厳でもあり)充実の小旅行となりました。
レーア作品はドローイングは大胆なのに、植物を使ったものは繊細な美しさで、特に気に入ったのは馬の毛を編んだものでした。
今回はのんびり東海道線で行ったけど、渋滞さえなければドライブで行けたらいいな、別の季節に、またぜひ!

〜2015年8月〜

ポキート劇場:143

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こころを育てるおはなし101


「舌切りすずめ」


「アラジンと魔法のランプ」

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読み聞かせ本/イラスト7話分/高橋書店(2015)

奇跡の2000マイル

◆苦手な猛暑の中、かなりの引きこもり状態で仕事してました。
ようやく解放されたものの、大好きなウォーキングさえ控えてしまう気温…。
こんな季節ぜひとも大画面で体験したいと、映画「奇跡の2000マイル」を観ました。
旅気分を味わうには過酷すぎる行程だけど、1977年に若い女性が一人でオーストラリアの砂漠を7ヶ月も歩いた実話。
そのために必要なラクダを手懐けて手に入れるのにも何ヶ月もかかり、ナショナルジオグラフィックに手紙を書いてサポートを募ったりして、粘り強い努力と頭の良さと体力がある!これはスゴイこと。
野ラクダは恐ろしく、愛犬は頼もしい。
アボリジニの案内役とのやりとりは微笑ましくて面白かった。
幼い頃の悲しみを克服するかのような修行のような旅は、優しさに触れる機会もあれば辛い別れ(今でも胸がつまってしまう)もあり、死と隣り合わせの危うさ。
観ているコチラも喉の渇きを感じるほどだったけど、ラストの海の美しさに爽快になれて達成感のお裾分けをもらった気分でした!
後でオーストラリアの地図を見ると、横幅の3分の1を踏破したことの凄さに本当にビックリ。



◆隔年発行の玄光社ムック「絵本のいま 絵本作家2015-16」に今回も掲載されています。
イラストレーションファイルの絵本版で、絵を描く人と文だけ書く人の両方紹介されているもので、面白い仕事につながるといいなと思ってます。

〜2015年7月〜

ポキート劇場:142

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たのしい おとしもの

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キンダーブック1-7月号/おはなしだいすき 作・絵/フレーベル館(2015)

新しい扇風機 と コングレス未来学会議

◆もう何年も前から扇風機を買い替えたかった。
弱でも風が強く、首がカクンとして良い位置を保ってくれないのが不満で。
さらに、もっと小さくて、上下左右に動くのが欲しかった。

そして先日とうとう購入!
バルミューダよりは少し安く、サイズも色もデザインも性能もほぼ希望どおり。
それはカモメファン(メタル)。
この夏からは、これで快適に過ごせそう〜。
猫は扇風機が好きなので、早速来た!

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◆映画は「コングレス未来学会議」を観ました。
以前「戦場でワルツを」に感動したアリ・フォルマン監督の新作で、原作はSF小説。
主演のロビン・ライトもハーヴェイ・カイテルも、いい顔してるなぁと思う。
アニメーションの世界では様々な有名人がうろうろしているので、それを探すのと字幕を読むのとで大忙し(トム・クルーズにはニヤリ)だけど楽しい。
内容は荒唐無稽だけど、将来ロボットに取って代わられる職業が発表されたりしているし、全くありえない訳ではないかも。
自分もなめらかに空を飛んでいるような気持ち良さがあり、独特の映像世界に浸れました。
ラスト、わかったような、わからないような? 

〜2015年6月〜
 

ポキート劇場:141

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仮面とドラム

緑は深まり、空豆から枝豆の季節になってきました。
上野の「鳥獣戯画展」の大行列のニュースを見て、とても無理だなとあきらめ、昔、高山寺でじっくり観たから、と気持ちを収めておこう…

◆東京都庭園美術館を訪れたのは、リニューアル後初めてで、カフェもある新館も出来て、さらに素敵な場所になっていました。
フランス国立ケ・ブランリ美術館所蔵 マスク展」は、通常なら広くて真っ白な空間で展示されがちなところ、ここの装飾的なアールデコの部屋ならではの雰囲気が絶妙!
贅を尽くした邸宅と呪術的な仮面との相乗効果で、お互い何倍も魅力的になっている気がする。
フランスだけあってアフリカのモノが多く、確かにアフリカ各国のプリミティブな造形はピカイチなのだけど、私のお気に入りのメキシコの動物の仮面の面白いモノが無かったのは残念。
日本の能面の完成度はずば抜けてるなぁと驚いてしまう。
部屋の隅々まで美を見つけながら、質問して、へぇ〜と感心。庭の散歩も気持ちよく、堪能しました。
新館で上映していたビデオは、もう少し面白いのが無かったのかなぁとも思ったけれど。6月30日まで(第2第4水曜休み)。

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◆映画は「セッション」を観ました。名門音楽大学で鬼教授と出会う青年。
緊張感がありすぎて、体が固まったまま、リズムに乗り、ドラムの音を浴び続けました。
特にラストの迫力ったらスゴイ。
主役の青年の甘ちゃんぶりがナンダカなぁだし、鬼教授もそこまでしなくても?!と思ってしまったので、手放しで感動というよりは、観る価値はアリという感じ。…大変な世界です。

〜2015年5月〜

ポキート劇場:140

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キューバサンドからキノコまで

お花見を楽しんだと思ったら、すっかり初夏の陽気。
しばらく仕事で引きこもっていたのに解放されて、いろいろと観て回っているところ。先月下旬の分も併せてあげておきます。

◆映画は「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」がとても楽しめました♪
ごきげんな音楽と美味しそうな料理、そして美人だらけ!なので、時々繰り出されるお下劣な言動も、ラテンのリズムでかき消されてしまう感じ。
父と子、男女、師弟、それぞれの繋がりが旅をして(大好物のアメリカ横断)強まってゆき、観た後はハッピーな気持ちになれるのがイイ!お腹が空くので駆け込む店は決めておかないと。

◆人生を変えようとするオッサンが、子供にネット活用を見せられるというのが上記と重なっている、もうひとつの映画は「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」。
イニャリトゥ監督は2作品観ていて、ズシーンと重いイメージだけど今回はちょっと違い、リアルだけどファンタジー的要素も。
ひとつながりのようなカメラワークと鳴り響き続けるドラムが、緊張感と高揚感を起こさせながらも、所々笑ってしまう(シリアスさも健在ながら)。ぜひ劇場で味わうべき作品だと思う。

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◆展覧会は、練馬美術館での「小林清親展」(5月17日まで・月休)の近代の浮世絵が良かった。
明治の東京の風景が素敵で、雪景色や暗い夜の陰影が特に好き。北斎もそうだけど、肉筆画になると魅力が薄れてしまうのが不思議。

吉祥寺美術館での「小林路子の菌類画 きのこ・イロ・イロ」(5月17日まで・30日休み)も面白かった。苔むした地面からのキノコの細密な絵。見たことのあるモノも見てみたいモノも、たくさん、じっくり堪能でき、勉強にもなるし、絵としても美しくてオススメです。

あぁ、観たいものがまだまだあるし、友達にも会わなくちゃ。
〜2015年4月〜
 

ポキート劇場:139

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あたらしい こくご

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 小学校国語科教科書1年生用/目次イラスト/東京書籍(2015年度)

ポキート劇場:138

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古い部屋と若い生命

裸の木の枝先がふくらんできて、花粉除けメガネの出番。
先日とうとうクシャミ連発が来ちゃいました。
まだ薬に頼るほどではないけど、春はどうも対応に手間取ってしまう。

◆新宿三井ビル1階のエプサイトで「北島敬三 ヘンリー・ダーガーの部屋」を観ました。
何年か前に原美術館でのヘンリー・ダーガー展やドキュメンタリー映画も観ていたので、久しぶりだなと思って。
掃除夫をしながら、狭い部屋で40年も人知れずコツコツと、少女たちの壮大なストーリーと挿絵を制作していたダーガーの部屋。
彼の死後25年もそのままにされ、取り壊し前に撮られた写真の数々。
絵の道具、スクラップ、キリスト教関連の物… これはでも、膨大なゴミとガラクタを捨てた後の状態。
大家さんが片付けた後に”アウトサイダー・アート”が発見されたのだから。
どの写真も”たしかにいた”気配を感じて、光が美しく、展示の仕方もお洒落。
実際そこへ行ったら不気味でしょうけど(片付け前は恐ろしすぎる)。
写真集があるとはいえ、もう少し数多く観たかったかな。
(3月12日まで・日休)

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◆映画「きっと、星のせいじゃない」は、脚本が「(500)日のサマー」のコンビというのに惹かれて観てみました。
二人とも深刻な病を抱えている十代のラブストーリーだけど、明るいトーンで、お涙頂戴ではなく、なんて爽やか!
素敵な言葉も散りばめられているし、主役の二人(特にグレース!)の魅力がキラキラしていて。
気持ちが強くなれると思うイイ映画でした。けっこう泣いてしまったけど。

〜2015年3月〜

やっとスタンプ販売スタート!

◆去年の9月下旬に申請を出したLINEクリエイターズスタンプ(ポキート劇場)が販売されました!
審査中の期間がひたすら長く、4ヶ月半もかかって、やっっとです。
それはそれは膨大な量の申請が来て、LINE側がチェックするのは大変でしょうし、せっかく販売したスタンプも、全く知らない人に見つけてもらって活用されるなんて、ほんとに奇跡的…。
どうかたくさんの人に気に入ってもらえますように。

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◆銀座のギャラリー小柳で束芋の展覧会「息花」を観ました。
彼女のアニメーションが好きで結構観てきてるけど、今回の新作は部分的に立体になっていて「お!」と思いました。そしてそれがとても効果的で。
「悪人」と「曾根崎心中」、現代から江戸へと溶け合う日本的な情景。
銀座の賑わいから裏に入って、別世界の暗闇の中で数分間、何度も楽しめます。
(4月4日まで/日月祝休み)

◆ちょっと前になってしまったけど、映画「ビッグ・アイズ」はティム・バートン監督にしてはケレン味の無い正統派の作品。
絵についても裁判沙汰についても知りませんでした。
コツコツと制作する者には、グイグイと宣伝してくれる人はきっと必要で、相方無しでは有名になれなかったかもしれないけど。
女性としても、絵を描く者としても、いろいろと思うところありで面白かったです。

だいぶ春らしくなってきたので、早起きモードにチェンジ♪

〜2015年2月〜

L I N E クリエイターズスタンプ

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    確認 & 購入:http://line.me/S/sticker/1060909
    スタンプ名:ポキート劇場(POQUITO theater)
    クリエイター名:冬壺(fuyutsubo)

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 手描きでコツコツ…こんな感じの40種。ぜひご活用ください♪

ポキート劇場:137

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美女と犯罪

年末から忙しくて、なかなかしっかり時間が取れず、年賀状を作りそびれてしまいました。出してくださった方々、申し訳ありません!
旧正月のご挨拶にしようかと考えてまして… 今年もどうぞよろしくです。

そんな中、観た映画について。

◆ずいぶん時間が経ってしまったけれど、先月末に「ゴーン・ガール」。
カップルで観てはいけない、コワイコワイ怖い映画。
でも、マスコミやセレブへの皮肉もあったりして、長さも気にならず、とてもアメリカ的で面白かった。
ベン・アフレックがはまり役だし、完璧な美女から別の一面への変化がすごかったロザムンド・パイクという女優を初めて知り、とても興味が湧いて今後も注目でしょう。
でも、妹の存在がラストで「!?」となりモヤモヤとしてしまったけれど。

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◆そして、一段落ついて先日は中国映画の「薄氷の殺人」。
ベルリン国際映画祭2014でグランプリと主演男優賞をとった作品だなんて、行かなくては。
北京や上海といった大都会ではなく、凍てつく地方での出来事で、実際あるあるネタだそう。
粗野な刑事と伏し目がちの美女。
ネオンの色、ほかほかの肉まん、雪の中のスケート、観覧車… 印象的な場面は数々あり、色味や画面構成がスタイリッシュ。
主役のキャラのせいか?力強さもあり、中国だなぁと思う事いろいろで”興味深い”面白さ。
ラストなんてストンと放り出されたような気持ちになったりして。
美容院でパーマをかけてるおばちゃんが、デビッド・リンチ作品に出てきそうで、好きな場面でした。

LINEクリエイターズスタンプは、申請してからそろそろ4ヶ月経つのに未だ審査中。いったいいつになったらOKが出るのやら。

〜2015年1月〜 

ポキート劇場:136

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ティム・バートンの世界 & ストックホルムでワルツを

◆高めの入場料と、ものすごく混んでるらしいと聞いたので躊躇していたけど、「シザーハンズ」大好きな私は(彼の実写作品ではいまだに一番好き)やっぱり行って来ました「ティム・バートンの世界」。

平日の午前中に入ったので混雑もほどほどで、映像作品がいくつかあるため、2時間たっぷりかかりました。
 (出た時はチケット売場にかなりの行列!)
学生時代の作品やナプキンに描いたアイデア画、ドクター・スースやエドワード・ゴーリーの影響を感じさせるモノ…等。
不気味なモチーフが繰り返されるけど、怖さや気持ち悪さよりも、ユーモラスでむしろカワイイ”得なタイプ”。
映像は、初期の「ヘンゼルとグレーテル」がアジア人で実写というヘンテコさのイマイチな出来、「ヴィンセント」はいい感じ、「ステインボーイ」は面白くて、全種類観たかったほど!
ハロウィーンからクリスマスにかけての今の季節がぴったり、独特な世界が楽しめました。
六本木ヒルズ52階の森アーツセンターギャラリーにて、1月4日まで。

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◆映画は「ストックホルムでワルツを」を観て、気分が上がりました♪
シングルマザーのジャズシンガーが、スウェーデンの田舎からニューヨークで成功するまでの実話で、大好きな1960年代の音楽モノです。
楽曲はもちろん、ファッション、雑貨、空気感までお洒落。所々に美しいブルーグレーが配されているのが北欧の気分。
親子の関係も軸になっていて、ラストは涙。娘ちゃんは可哀想だったりもするけど、素敵な映画でした。
 (youtubeで歌う本人を見たら、やさぐれ感がちょい増しでした)

大滝詠一のベストCD「Best Always」を聴いて、いろいろとはかどっています。亡くなってそろそろ1年。またしても、あっという間の1年でした。
年末年始を気持ちよく過ごせますように。 

〜2014年12月〜

ポキート劇場:135

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アメリカの少年モノ2本

◆ポカポカだったり年末並みの寒さだったりで、気温差に必死で対応しているこの頃。いくつか観た中で、どちらもアメリカ西部を舞台とした少年の映画2本がとてもオススメです。

ひとつは、ジャン=ピエール・ジュネ監督の初3D作品「天才スピヴェット」。
「アメリ」でメジャーになる前の「デリカテッセン」や「ロスト・チルドレン」はダークで、とてもヨーロッパ的な空気をまとっていたのに、今回は原作があるとはいえ、モンタナの牧場からアメリカを横断する物語&マッチョな父親はカウボーイ。
大袈裟な3Dではない、小ワザの効いた3Dの取り入れ方は楽しくて、ジュネ監督らしさが発揮されてる母親(ヘレナ・ボナム=カーターだし)の研究やスピヴェットの頭のなかを魅力的にしてます。
アメリカの風景や家族の再生といったストレートさが感動的で、いろいろな細工がちりばめられているけれど、ダークさとマニアックさは影を潜めていて、むしろ良いみたい。

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◆もうひとつは「6才のボクが、大人になるまで。」。
テキサス州のある家族を、12年間かけて同じ俳優が演じているのが、まずスゴイこと!
ニューヨークやロサンジェルスというのは一部であって、決して本当の(大多数の)アメリカとは言えない、と聞いたことがあるけれど、この映画に出てくるエピソードは、結構ある事なのかもしれない。
可愛らしかった少年が複雑な環境の中で”自然に”成長して、大学に入るまで(こうなっちゃったのね…)3時間弱。
引きこまれて、切なくて、大人も大変だけど子供も辛くて、感動的でした。

話は変わって、、
LINEクリエイターズスタンプは「審査待ち」から「審査中」になったものの、そろそろ一ヶ月経ちそう。早く公開できますように!

〜2014年11月〜

考える力を育てる 元気な男の子のお話

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「三枚のおふだ」↑

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「北風と太陽」↑

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母と子のおやすみまえの小さなお話 イラスト6話分/100話 /ナツメ社(2014)

ポキート劇場:134

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新たなこと、昔の作品

◆すっかり秋も深まって、来年の手帳を購入したところです。
少し前に時間があったので、新しいことに手を出してみました。

ひとつはインスタグラムを始めたこと。(ユーザー名:fuyutsubo)
右のサイドバーの写真(つなビィ)の下の青いバナーから観ることができます。
どちらも数日おきにアップしていて、つなビィの方は日常的な写真を、インスタグラムでは、今までのポキート劇場に手を加えたり、ちょっとアートな写真にしています。
まだ手探り状態ながらも楽しんでいるので、覗いてみてください。

それから、LINEクリエイターズスタンプを作成して申請したものの混んでるらしく、もう一ヶ月近く審査待ち。
40種となると、考えるのも作業も(手描きだし)何かと時間がかかってしまったうえ、すでに完全に出遅れてますが…年内には登録できたらなぁと思っています。

◆デジタル絵本サービス「PIBO ピーボ」では、今の季節にぴったりの「どんぐりちゃん、とおくへ」がアップされてますが、近々新たに「くろねこニヤニヤ」と「あれって、しってる?」(どちらも 作・内田麟太郎)も仲間入りします。
タテ書きをヨコ書きに、向きを変えて少し手を入れて、絵本の時よりも色がずっと鮮やかになりました。 
昔の作品が違う形でよみがえるのは嬉しいことです!

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◆映画。キム・ギドク製作・脚本・編集「レッド・ファミリー」はコミカルなようでシリアスな作品で、私はホロリ程度だったけど隣の人が号泣してたっけ。
うーん。こんな状況に置かれている人々がいるというのが恐ろしい。ギドク監督作品ではないのでキツさ控えめで。

もうひとつは「ジャージー・ボーイズ」。
クリント・イーストウッド監督がブロードウェイミュージカルを映画化。
よくある展開ともいえるけど、知ってる曲が多いし、脇(街のボスや音楽プロデューサー等)も良く、私はこういう時代の音楽モノが大好きなので楽しめました。

〜2014年10月〜

きつねと ねこ


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 ポピっこ きいどり9月/おはなし イラスト/新学社(2014)

ポキート劇場:133

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ヨコハマトリエンナーレ2014

◆2011年の前回とても面白かったので、今年もヨコハマトリエンナーレに行ってきました。
それにしても、もう三年経ったの!?と時の早さにびっくり。
今回のテーマ”世界の中心には忘却の海がある”ということで、切なく感じる作品もあるなか、特に気に入ったのは、イライアス・ハンセンの色とりどりのガラス器を使った作品(写真左下)、福岡道雄の吊り下がった人と風船の作品(写真右上)、相変わらずパワフルで濃厚な大竹伸朗の作品(写真左上と下中)など。
”courtつながり”の赤い法廷と緑のテニスコートが表裏にあって、鳴り響いてる音がどちらの場所で聞くかで印象が違う(写真上中)というのが面白くて、ほぉ〜っと思いました。

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各国様々な教会の献金箱を集めた写真や、広島で被爆した方々のその後の写真に見入ったり、イラッとさせられる映像を観てウンザリしたり(笑)
前回感動した「The clock」ほどハマったものは無かったけれど、結構楽しめました。
ぶらぶらするのにイイ季節。気軽にアートを体験するのにオススメです。
 (11月3日まで・第1第3木曜休み)

◆それから、世田谷文学館での「日本SF展」(9月28日まで・月曜休み)は全体的には物足りなさを感じたものの、目当ての真鍋博の原画は本当に素晴らしかった!
子供の頃、星新一といえば彼のイラストがセットで、未来的なイメージが広がったもの。生で観ると細かさと正確さの凄みが半端なものではなく、天才!
手塚治虫の生原稿もタッチがなめらかで美しいです。

〜2014年9月〜

ポキート劇場:132

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新宿でアート巡り & ぼくを探しに

◆「新宿クリエイターズ・フェスタ」というものを観てみました。
学生中心で始まってもう四回目だそうで、今まであまり気にしていなかったのですが、ふとチェックしてみたら今回は北川フラム氏のセレクトがあると知り、西口のビル群を巡ることに。
とても気に入っている瀬戸内国際芸術祭のディレクターなので、そんなにハズレ無く楽しめると思い、事実そうでした。
といっても新宿は広く、天気も良くなかったので、全部を回るのは諦めて興味惹かれたものだけにしました。

オフィス街にモダンアート。常設でも良いのでは? NewYorkみたいに。
限られた期間なのだから、一カ所に5点くらいあった方がいいかも。
観た作品はどれも楽しめたけど、ちょっとボリュームが足りないように感じました。
もっと同じアーティストで他の作品も観たいと思わせてくれたとも言えるけど。
新宿はよく出る街なので、期間中また別の作品も観ることになりそう。
(新宿駅周辺アチラコチラで、9月7日まで)

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◆フランス映画「ぼくを探しに」は、アニメーション作家の初めての長編実写映画だそう。
特定のお菓子を食べ続ける、口のきけないピアニストの青年。
アパート内で畑を作っている謎の女性(室井滋似)。
ダンス教室を開いている、青年の伯母姉妹。
記憶を辿る儀式…
色彩や数々のエピソードはファンタジックで、でも現実的な展開もあり、なかなか面白い作品でした。
「ムードインディゴ うたかたの日々」や「グランド・ブダペスト・ホテル」ほどではないけれど。
なんといっても一番魅力的だったのは、ユニークな伯母姉妹!
なんかおかしくて、ずっと見ていたいくらい。でも、可愛らしいようでちょっと怖いかな、身内にいたら。

あんなに暑かったのに、すっかり涼しくなってホッとしています。
ただこの夏は、天候不順で自然災害も深刻で、楽しいレジャーとは無縁でした。
とうとう地球の機嫌が悪くなってきているみたいです。

〜2014年8月〜

ポキート劇場:131

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ポキート劇場:130

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久しぶりのホドロフスキー、近未来の恋愛も

◆1980年代の終わりに、ホドロフスキー監督の「エル・トポ」「ホーリー・マウンテン」と立て続けに観て、アートとしては美しいながらも、強烈さにクラクラ、訳わからなさにグッタリしたもので、その後の「サンタ・サングレ」がずいぶん洗練されて面白かったのを憶えてます。
それ以来の新作が23年ぶり!に来るというのにビックリ!
新作の前に、まず「ホドロフスキーのDUNE」を観ることに。

私の中ではすっかり過去の人だったけれど、85歳のホドロフスキーは思いがけずチャーミングで若々しくて、好感が持てたし元気が出ました。H.R.ギーガーの方がずっと怪しくて不気味…。
リンチ監督の「DUNE 砂の惑星」は街の大看板や宣伝でそそられずに観なかったのだけど、今回のこのドキュメンタリーで、ホドロフスキー版があまりに壮大過ぎたのを知って、実現されなかったのが本当に残念!(ムリも無いけど)
絵コンテの見せ方もイイ感じに想像させてくれて、とても楽しめました。

◆そして新作の「リアリティのダンス」。
監督自身の少年時代を描いているせいか、今までのような哲学的な宗教色は弱まっていて、政治的な空気のなかにありました。
とはいえ中南米的な魔術的リアリズムと色彩で、お約束の素っ裸に障害のある人々、そうそう、この濃厚さ、久しぶりに味わえて良かったです。
母親のセリフが歌だったり(身体に眼が釘付け)、アイスクリーム屋のハート形の車だとか、赤い靴のエピソード等、印象深い素敵なモノがたくさん詰まっていて、さらに観やすくなったみたい。
家族で創っているのも微笑ましいし、次回の新作も楽しみに待ちましょう。

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◆ホドロフスキーものの後はスパイク・ジョーンズ作品も薄口に感じてしまうけど「her 世界でひとつの彼女」は、なんとも奇妙で未来的なラブストーリーでした。
人間とコンピューターOSとの恋愛。見た目も大切だけど、声や会話がかなり重要というのは理解できます。二人で口ずさむ歌がとても素敵。
でも、道行く人々が一人で(イヤホンごしのOSと)会話しているのが現実になりそうでナンダカなぁと思ってしまう。
主人公の職業もユニークだけど、まさか現実にはあってほしくないし。
近未来のL.A.ってやけにアジア系が多いと思ったら、上海でも撮影しているようで、へぇーな風景でした。

猛暑もようやく落ち着いてホッとしました。秋が待ち遠しい…

〜2014年7月〜

ポキート劇場:129

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小学校受験大百科 2015完全保存版

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プレジデントFamily/ムック イラスト/プレジデント社(2014)

グランド・ブダペスト・ホテル など

◆今年もいつの間にか半年過ぎているのに驚いてます。
朝のウォーキングを始めて3ヶ月経ち、23時頃寝て6時半に起きるリズムにも慣れてきました。
今の季節、朝から雨の時はヨガやラジオ体操をしていて、さらに暑い夏になったら、もっと早めないとツライかな?という心配もあるけど、「私って健康的!」という自己満足感がすごい。
なのに先日、扇風機のコードに引っかかって転び、膝から流血して、ちっともヘルシーな脚には見えません。。
 
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◆映画は「グランド・ブダペスト・ホテル」を楽しみました。
公開するたび観に行くウェス・アンダーソン監督作品の中でも、お気に入りの「ダージリン急行」と同じくらいかそれ以上の面白さでした!
レイフ・ファインズ演じるグスタヴのキャラがとても魅力的だし、いつもながらのセンスの良さに毒も散りばめてて、スピーディーな展開。
お洒落にみっちり作り込んだ細部までアチコチ目を配るのが大変なくらい。
常連俳優に加えて、ウィレム・デフォー(登場するたび笑っちゃう)やハーベイ・カイテル(久しぶりで嬉しい)といったワクワクする配役!
登山列車やスキーの場面、死神みたいな顔などは、ティム・バートン的な雰囲気もあり、不気味なんだけどユーモラスという大好きな世界。
 
公開からすぐのレディースデーだったので、2時間前にチケット購入しに行ったら、ナント最後の一席!最前列の最も左。観始めたら十分楽しめたけど、こんなの初めてでした。
ネット購入不可のミニシアターは、もっと気合い入れないといけなかったな。
 
◆そういえばAppleのOSのアップデートが無償になったんだっけ、と気づいてトライすることに。三回も失敗になって四回目でようやく、3時間半以上かかって成功しました(ADSLだから?)
Snow LeopardからMavericksへの進化にとまどう事がいろいろあり、実用書でも買って使いこなせるようにならなくちゃ。
 
〜2014年6月〜

ポキート劇場:128

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ポキート劇場:127

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ふたつの映画と、自分ボール

 今月観に行った映画は2本。
考えてみたら、どちらも家族(的なもの)を手に入れたくて出来なくて、とても切ない話でした。

◆「チョコレートドーナツ」は1979年の理不尽な実話だそうです。
同性愛差別に立ち向かう主人公を、魅力的に演じているアラン・カミングに興味があって観に行ったようなもので、米ドラマ「グッド・ワイフ」のイーライとは全く違う姿に、いっきに ファンになってしまいました!
イーライ役もなんとも個性的で、気になってはいたのだけど、そうか、こんなに振り幅の大きな多面性のある人なのだと、歌声と共に感動したのです。
映画で涙を流したのも久しぶりで、心が揺さぶられました。
現代、少しは状況が改善されていてほしいし、果たして日本ではどうなのかな。

◆もうひとつは「ブルージャスミン」。
このところヨーロッパ舞台の軽めのロマンチックコメディが続いていたウッディ・アレン監督作品がちょっと物足りなく感じてた私にも、今回は、クスッとしてもシニカルで切ない初期のタイプに戻ったようで良かった。(「マンハッタン」と「ハンナとその姉妹」が好き)
決して楽しいストーリーではないし、姉妹どちらのタイプも身近にいないのに、いるいる、わかる、と何故か共感できてしまう。
自分はどちらでもないはずなのに、どちらにもなりうるかのようで?
アカデミー賞を主演でとったケイト・ブランシェットは確かに素晴らしかったけれど、リアリティたっぷりな妹役のほうに助演賞をあげたいなと思いました。

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◆藤、ジャスミン、バラの盛りがきて、ブラシの木もワシワシしてきてます。
猫はといえば抜け毛がすごい。
朝にコロコロ、夜にブラッシングと、せっせと世話し、ブラシに着いた抜け毛を丸めてみました。
猫は自分ボールを見つけると、転がさずにはいられないみたい。
(ボール1個はブラッシング1〜2回分)

〜2014年5月〜

ポキート劇場:126

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とぷろん とぷろん


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家の光6月号/親と子の童話 作・絵/JAグループ 家の光協会(2014)

みんぱくコレクション と デジタル絵本

 ◆大阪の国立民族学博物館はお気に入りで、今まで二回訪れてますが、膨大なコレクションからの選りすぐりが、国立新美術館「イメージの力」展として東京に来ています。
ここでは、地域や時代でくくるのではなく、共通の物(仮面なら仮面だけ)を各国集めて並べているので、地域の個性の違いがより鮮明です。
私はメキシコやペルーのハッとするような色彩と造形が好きで、パプアニューギニアやコンゴは土俗的過ぎて呪いがかっていてコワイと感じる… どちらもじっくり観てしまうのだけど。そして、日本もけっこう負けてません。
 
ちょっと怖い。なんだか不気味。この感覚はとても大切で刺激的!
自分だったらどんな棺桶にしよう?なんて考えるのも楽しい〜。日用品も美術館に飾られれば充分アートとなっています。
みんぱくは写真OKだったのになぁと残念な点もありますが、オススメです!(6月9日まで・通常火曜休み)
 
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 ◆デジタル絵本サービス「PIBO ピ−ボ 」に絵本が登録されました。
まずは以前制作した「あめのちきらりん」をアップ!
これから少しずつ増えてゆく予定で、新たにオリジナルも制作できればと思っています。
絵本はやっぱり紙の本が一番ですが、子育てのお供に、スマホやタブレットで気軽に(アプリ有り)別の楽しみ方でお試しください。
 
〜2014年4月 その2〜

ポキート劇場:125

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武井武雄の世界展

◆大正から昭和にかけての子供向けの本の格調の高さは、今とはとても比べ物になりません。一流の画家達が情熱をもって取り組んでいるため、子供だけでなく、大人の目にも優れた芸術に見える作品でした。
なかでも私は武井武雄が大好きで、世界中の絵本を描く人のなかで一番好きかも。
イルフ(フルイの逆で新しいの意味)だとかRRR(ラムラム王)だとかの言葉のセンス、手作りの玩具やミニアチュールは洒落ていて、大人の知的な遊びのような刊本作品のこだわり方など、童画以外も創造への追求がスゴイです!
さらには、こけし、和菓子とくると、もう笑っちゃうほどで、尊敬をさらに超えてしまいそう。
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長野県岡谷市にある彼の美術館に、いつか行きたいなと思っていたので、この「生誕120年 武井武雄の世界展」はとても嬉しいし、ますます本場に行きたくなりました。
今回の初めてで最大の巡回展、東京の日本橋高島屋は4月6日までで、その後は横浜と関西へと続きます。見応えたっぷりで本当にオススメ。
◆花粉と桜と増税の季節。少しだけ早起きして30分ほど散歩を始めました。
太陽と自然を感じながらズンズン歩くのは気持ちいい〜。
きっとずっと、きっとしばらく続くはず。
 
〜2014年4月〜

ポキート劇場:124

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ポップアートも 鎧の武者も

◆ポップアートといったらアンディ・ウォーホル。
六本木ヒルズの森美術館10周年記念でもある「アンディ・ウォーホル展:永遠の15分」は、平日の午後でも老若男女で込んでいて熱気がありました。
初期から晩年まで順を追った展示はボリュームたっぷりで、少なくとも1時間半はかかるはず。
たしかにあったあの時代。懐かしいあの頃のCM。映像作品は前衛的すぎてナントモだけど、セレブ達との写真は覗き見的な面白さがあります。
バスキアとのコラボは、もろバスキアの色使いでウォーホルを感じない作品もあったり、80年代ならではの絶妙な組み合わせ。
でも、私が一番好きなのは50年代のドローイング。
猫、天使、靴… 特徴のあるインクの線と美しい色で、イラストレーター時代のセンスが良い作品。今だってコレ風のイラストは目にするし、全く古くは感じません。逆に、代表的なシルクスクリーン作品のほうが時代性が強いようです。

今回のお楽しみのひとつは”タイム・カプセル”と称した彼の収集物。
中でも1974年の来日時の、相撲、歌舞伎、浮世絵といったベタなアレコレにニヤニヤしてしまいました。
 (5月6日まで/無休/祝日以外の火曜のみ17時まで)
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◆面白さも、”気分的”ボリュームも、ウォーホルに負けていないのが練馬美術館での「野口哲哉展 野口哲哉の武者分類図鑑」。
30代とは思えない甲冑の制作技術!なんでこんなに? 絵も非常にうまい。
どの武者たちも小さくてユーモラスで、すね毛やシワまでリアルで、想像の世界がとても楽しいです。ナマズの兜、海の幸三種、シャネル他、たまらないのは猫の鎧!
区の美術館なので500円というのが嬉しい(4月6日まで/月休)けど、巡回する京都のアサヒビール大山崎山荘美術館のほうが、より雰囲気が良さそう。
2009年の「医学と芸術」展を観ているので初めて知った作家ではありませんが、今後も新作が楽しみです。

◆以前イラストを描いた雑誌「灯台」の連載「今月のおはなし」が再構成されて、絵本になりました。私が手がけた「まんじゅうこわい」も収録されているのは「こころのごちそう 名作絵本 きょうのおはなし2」です。
イソップと日本のおはなしが15編入った楽しいものとなってます。

〜2014年3月〜

ポキート劇場:123

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ぱらっぱフーガ


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2月10日スタートで毎月10日と25日の更新(小説のみ)半年ほど続きます。
   ◆タイトルが加わった実際のページは、コチラ!

Webマガジン カラフル/小説タイトルバナー(竹内真 著)/双葉社(2014)

星を賣る店 など

 ◆世田谷文学館でとても素敵な展示をやっています。
「クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会 星を賣る店」(3月30日まで/月休)は、装幀に興味のある人にはおなじみの夫婦ユニットによる架空の品物の展示会であり、今までの仕事も観ることが出来ます。

その世界はとにかく洒落ていて、昭和レトロとか大正モダンの雰囲気もあり、初めて目にするのに懐かしいような不思議なひとときを過ごしました。
特に好きだったのは、”睡魔のコレクション”である小さな枕、淡い淡いグレーの”エレファント・ブレス”という色、ハサミには目がある!という事…など。
品物も空間も大好きなタイプ!
ひとつひとつ丁寧に想像をふくらませて楽しめて、ぜひぜひオススメです!

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◆国立新美術館での「文化庁メディア芸術祭」(2月16日まで/12日休館)は、毎回アニメーションを特に楽しみにしていて、美しい系もヘンテコ系もありの今回もなかなか面白かったです。
マンガの生原稿を観る機会は貴重でしょうし、無料というのが素晴らしい。

◆映画「ウルフ オブ ウォール・ストリート」はブッ飛び続きの3時間、欲にまみれた世界に辟易しながらも退屈する間は無かったです。
これが実話というのだから恐ろしい〜!
お金というモノの業界も使い方も、呆れるくらいヒドイ!
あんまり過ぎてお笑いになっているけれど、ちょっとした勉強になるかも…。

大雪の翌日、近所の公園で桜(ソメイヨシノではない)がほころんでました。
えーっ!?

〜2014年2月〜

宇宙空間 と ここだけの場所

 のんびり過ごしていたかと思うと忙しくなり、1月はいつもあっという間。
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

◆まず観に行ったのは「ゼロ・グラビティ」。
これは映画館で、しかも3Dで観るべき映画で、臨場感たっぷりに宇宙体験ができます。でも、90分間力が入ってしまって、目は充血するし、どっと疲れてしまいますが。
ストーリーはシンプルで登場人物は約2名。
トラブルが起こり、宇宙空間に放り出された孤独感と、助かるための懸命な努力と超人的な身体能力!
もぉ、宇宙なんてもともと無理な場所なのだから、行くもんじゃない!ってつくづく実感です。内容が面白いというより、非日常体験を全身で感じる事ができる満足感があって、今までこんな映画はなかったのでは?
宇宙ステーションってイザという時に自由に使っていいの?とか、マニュアルは本なんだ…とか、へぇーな事がいろいろ。宇宙ゴミが問題になってるけど、あまりに危険でびっくり!(国を名指しってのもナンダカちょっと)

とにかくグッタリするので、体調の良い時にぜひ!
 (ハードな撮影風景がコチラで観られます)

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◆東京ステーションギャラリーでの「プライベート・ユートピア ここだけの場所」(3月9日まで/月休)は英国美術の現在ということで、映像作品がテレビ番組の特集だったりします。
私が気に入ったのは昔からの手法のもので、「灰色の水曜日:午後3時」という薄暗い油絵とか、理想の家と庭を鉛筆で描いたアールブリュット?的な作品とか、チャップマン兄弟によるカワイイようで不気味なエッチングのシリーズ。
そして「I' M DEAD」という札を持った剥製の犬! なんて秀逸なアイデア! イギリスらしいシニカルなユーモアというのかな。

この美術館の空間はとても好きだし、気軽に楽しめるボリュームではあるけれど、森美術館くらいの規模でもっと観てみたい気がしました。

〜2014年1月〜

ポキート劇場:122

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ポキート劇場:121

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さわさわ ざわざわ 心に響いてくるもの

 ◆サントリー美術館での「天上の舞 飛天の美」は、来春修復が完成する平等院鳳凰堂の雲中供養菩薩像を間近に観られる貴重な機会です。
以前宇治で初めて目の当たりにした時には感動しました。技術的な素晴らしさと楽しげな世界観は、さすが極楽浄土! 
しかも本来は極彩色できらびやか。平安時代のとてつもないパワーと美意識とユーモアあふれる想像力はスゴイ。
平等院以外の国内外の「飛天」も展示されていて、あまり気に留めてなかった寺の細部があんなにも作り込まれている事に驚きました。
中でも気に入ったのが、塔の上の装飾「水煙」というもの。普段はほんとに空に近い所にいるのだなぁ。お正月にぴったりです。(1月13日まで・火休)
 
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◆「ブランカニエベス」はモノクロームのサイレント映画。
新作だけど、いつの時代の作品かわからない雰囲気。ただ確実なのはスペインらしさ満載だという事。
全編に流れるフラメンコのリズムは胸が高鳴るし、白雪姫をベースにした物語とはいえ、姫ではなく闘牛士となるのだから。
顔つきで悪役というのが一目瞭然なわかりやすさで、言葉も色彩も無いのが気にならず、かえって陰影が強調されていて、影は死をイメージしているとも感じます。お葬式での習慣(?)やラスト等、びっくりする所もあって、ちょっと違うテイストが楽しめました。
(まつ毛すごいなぁとか、小人6人じゃない?とか気になってしまったけど)
 
◆それから、トルナトーレ監督の「鑑定士と顔のない依頼人」には圧倒されました。
2時間ちょっとの充実した体験ができる映画というのか、上質な作品でした。
思ってたとおりの先にショックでモヤッとして、、溜め息つきつつ考えを巡らし、語り合ってしまいます。
ラストのカフェが実在するなら訪れてみたいけど、なんだか怖いような気も。
もう一度観なおしてみたくなるほど、大のオススメです!
 
〜2013年12月〜

ポキート劇場:120

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The SKY BOOK 1

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 「mpiのコースブック」/教材イラスト/mpi (2013)

ポキート劇場:119

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ポキート劇場:118

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まだまだ芸術の秋

 ◆映画「ムード・インディゴ うたかたの日々」は、次から次へと目まぐるしく繰り出される”しかけ”がとにかく楽しかったです!
最初はワクワクとスピーディーに、そしてだんだん切なくスローダウンして色彩が失われてゆく…。カクテルピアノだとか、雲の乗り物、ダンスする時に伸びる脚!ヘンテコな仕事!
ある種のチェコアニメのようにシュールな世界がたまらなく面白くて、今まで観たなかで一番好きな映画かもしれない。
ゴンドリー監督の「僕らのミライへ逆回転」「恋愛睡眠のすすめ」「エターナル・サンシャイン」といったテイストが大好きなので観た作品だけど(まさにピッタリ!)、原作に忠実とのことで、これは原作を読んでからまた観てみたいです(次はディレクターズカット版かな)。

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◆世田谷美術館での「アンリ・ルソーから始まる素朴派とアウトサイダーズの世界」(11月10日まで)も、いいなぁと思う作品が多く、日本人だと山下清や草間彌生なんかも入ってます。
展示は良かったけど、用賀駅からバスに乗らずに歩いて失敗…。10数年ぶり?だったせいか途中で案内板を見落として(瓦の道に沿って行けば良かったのに)徒歩17分のところを50分もかかってしまって靴擦れまで発生したため、気分盛り下がりとなったのでした。

◆新宿のコニカミノルタプラザの特別企画展「降矢奈々 x フィリップ・ジョルダーノ展」(11月15日まで)は絵本に興味のある人は必見でしょう。
ふだんは写真展のスペースですが、スロベキア在住の日本人と日本で活動中のイタリア人という異郷の絵本作家を組み合わせた企画。
外国人が描く「かぐやひめ」がなんとも不思議でピンと来なかったけど、固定イメージを脱出したい時に、異文化の感覚が活きるってコトはありそうです。
二人とも色使いが美しくて、とにかく達者! やっぱり原画はいいものです。

〜2013年11月〜

慢性腎臓病 ムック

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 別冊NHKきょうの健康/カバーイラスト/NHK出版(2013)

瀬戸内国際芸術祭 2013

 三年前にあまりに楽しかったので、再びトリエンナーレ・秋シーズン(11月4日まで)に行ってきました。
平日に高松に二泊の三日間は、台風が心配でしたが、初日に降られたもののフェリーは欠航とならなかったし、翌日も強風とはいえ晴れたのでホッとしました。思ってたよりも寒かったけれど。
 
1日目:4時半起きして朝イチの飛行機で高松へ。昼前に豊島に渡り、バスで移動。
豊島美術館は、入場するまでにぐるりと歩いてゆく事でワクワク感が高まって、中での世界との振幅が印象的。
水滴が湧き出て、生き物のように動くのを見つめて、次から次へと、さらに別の場所へも移動して見つめて…いくらでも観ていたい不思議な空間。
雨じゃない日も経験してみたいし、日時指定予約しておいて良かったけど時間が足りなかったので、ぜひまたゆっくり訪れたいです。地元の人は無料だそうで、しょっちゅう行ってると言うおじさんがいました。羨ましい〜。
 
楽しみにしてたBig Bambuは雨天中止で残念でしたが、浜辺でのリン・シュンロン「国境を越えて・海」が素晴らしくて、今回一番気に入りました!(写真)
台湾での地震の瓦礫を使用した巨大なヤシの実にも見えるオブジェは、中に入って銅鑼を叩くと、深くていい音が響いて、鎮魂の気持ちに包まれるような作品。
吊り下げられた布に映像が投影されてたのに故障したとか。わぁ、さらに良さそうです。
 
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2日目:初めての小豆島へ。一日では無理なので西側だけにして、まずは池田港から三都半島を巡りました。
バスが限られてるので、全てではなく観たいものを絞ったけれど、すぐに地元のおじさんが車で何カ所か乗せてくれた(観てる間は待っててくれて)ので本当に助かりました〜。
毎回思うのは、バスの運転手さんも道で出会った人も、ボランティアの人も皆とっても親切だし、接待を楽しんでいるようで、それが会話を、旅を気持ち良くしてくれて嬉しくなります。
木彫の島々、虫の収集もナカナカでしたが、赤坂有芽「stories -House-」が大好きでした。古い家屋の中で観るアニメーション作品。波紋、魚、牛や馬…人の暮らしがあった遠い日の出来事?が静かに染み入りました。
 
そして中山地区へ。天気が良くなってついつい棚田へもずんずん登ってみたり、こまめ食堂でもりもり美味しくいただいて、ワン・ウェンチー作品(写真2)の中で寝転んで、最高に気持ち良かったです!
わらアートも楽しいけど、もっと数が多いとさらにいいかも。「うみのうつわ」も心地良くて、ずっと寝ていたいくらい。
そして夕方、静まり返った街を進み「迷路のまち」へ。
誰もいない家の中を、次々ドアを開けては閉めて進んでゆく… これは面白い。でもビックリしました。子供の頃にこういう夢をよく見ていたので。この感覚は懐かしい!
今後どんどん発展していくようなので、これからさらに楽しみです。
 
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3日目:高松市内で、栗林公園(美しい庭園。整い過ぎなほど)と四国村(民家好きなので楽しめたけど登り下りが激しくて大変)へ行き、とにかく歩きました。
久しぶりの一人旅でも、毎日出会いがあって、面白い偶然に驚いたりもして、結構おしゃべりな日々でした。きっといい充電となったはず。
 
〜2013年10月〜

ポキート劇場:117

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明治のこころ

 ◆いきなりの秋の訪問に、風邪引かないよう対応しているこの頃、大相撲秋場所が行われている両国に行ってきました。
相撲甚句が流れ、各部屋のノボリがはためき、取り組み後らしき若い力士がザザッザザッと歩いてるなか(国技館の中にも入って行きたいなぁと思いつつ)江戸東京博物館の20周年記念特別展へ。
明治のこころ モースが見た庶民のくらし」は、見応えたっぷりで楽しめました(月休・例外あり/12月8日まで)。
博物学者のアメリカ人が当時の日本の暮らしに魅了されて、写真で、スケッチや日記で、集めた道具で、残してくれたのはとても貴重でありがたいこと。
あらゆるモノに美と驚きを感じ、敬意をもって(お歯黒以外…)くれていて、誠実な人柄だったのだなぁと思います。
もともと昔の写真が大好きなのですが、特に気に入ったのは店の様子で、八百屋の写真だとかミニチュアの瀬戸物屋さん。遊び心たっぷりの暖房具(?)の狸や兎の造形が素晴らしすぎ!
おおらかなユーモア、洒落たセンスは、現代より優れているかも。
暮らし方も物作りも、丁寧でありたいと思いました。オススメです。

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◆映画「大統領の料理人」も楽しめてお腹が空きました。
とてもとても強い女性であること、フランスの”シンプルな食”が日本とは大違いなことにビックリ!
一日一食でも、魅力的な料理が食べられたなら、人生大満足ですね。

〜2013年9月〜

ポキート劇場:116

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野菜と魚

 ◆長野県(軽井沢の近く)に滞在した時に、両親の友人Yさんの素敵な家にお呼ばれし、畑で採れた野菜たっぷりのごちそうを堪能しました。
手作りの米麹を組み合わせて野菜の旨味を引き出しているせいか、もともとの味もしっかりと美味しいためか、誰か止めて!といくらでも食べ続けていられそうな程でした。
さらにお土産に持たせてくれた野菜たち(写真)。
丸ズッキーニとコリンキー(黄カボチャ)は東京ではあまり目にしないし、形がカワイイ!今月ちょっと幸せに感じたことかも。

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◆リニューアルされた東京ステーションギャラリーにようやく行きました。
博物画も特に魚類好きなので、とても楽しめました。

明治から昭和にかけての日本画、そして木版画。この版画があまりに精密で凄くて、当時の職人の技術の高さには驚愕!
麥風の原画と版木と刷り見本(校正前と校正後)が並んでいるので見比べてみると、あんなに素晴らしいと思った版画よりも、やはり原画のほうが魅力的でした。
色は版画のほうが鮮やかでも、なにか深みが薄れてしまうようです。
麥風よりも前の時代の博物画も上手いなぁーと見入ってしまうし、現代の杉浦千里作品の手描きの迫力はトンデモナイ次元です。9月23日まで(月休・例外あり)。

博物館好きには、すぐそばのJPタワー(KITTE)の2・3階にあるインターメディアテク(月休)にも足を伸ばすのがオススメ。
東京大学が開学以来蓄積してきた学術標本などを無料公開しているので、洒落た空間の中で知的体験ができます。
今までは、私のような興味ある物好きだけが、東大の奥にある博物館に行かなきゃ観られなかったのに、観光客がショッピングついでにふらりと気軽に観ることが出来ちゃうなんて…、イイ!と思います、東大さん。

〜2013年8月〜

ポキート劇場:115

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夏向きのアレコレ

 梅雨明け早々の猛暑はキツかったけれど、今月も下旬となり、暑さも落ち着いたせいか慣れてきました。あまり暑いと外出も億劫になるなか、少しでも凉しめの日には(雨上がりの夜なんかも)出かけたくなります。

◆話題のインド映画「きっと、うまくいく」は、躊躇していた170分という長さも退屈せずに楽しめました。
歌と踊りは控えめだけど、恋人達のソレはとても良かったので満足。
人物設定やストーリーはわかりやすくて普遍的なので、世界各地でリメイク決定というのも納得の、あまり土着的ではない欧米的なインド映画です。
とはいえインド特有の要素もあるから、その点はどう変えるのかな?とも思いますが。ハッピーな気分になった後は、印度料理屋さんに駆け込まなくちゃ。

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◆もうひとつはフランスのアニメーション映画「パリ猫ディノの夜」。
こちらは70分という短さでも、あっという間という訳ではなく(まったく退屈ではなく)けっこう濃密で満足できる時間でした。
3Dアニメとは違うタイプの滑らかな動きと手描きのやわらかな温かみ。
なんといっても色使いが魅力的で、これぞフランス!という美しさ。
キャラクターもそれぞれ良く(マッチョな悪爺が笑える)ディノったらうちのコそっくり〜!
シネコンで観るフィルム上映、オススメです。猫好きには特に。

◆コニカミノルタプラザでの写真&映像の「超・深海展」は暑い時にぴったりで良かったです。
暗闇の中を懐中電灯で照らして観るというのも面白いし、クラゲ等の映像を観て涼むなんて最高に気持ちいい過ごし方。隣の展示はジャングルの写真で、美しく奇妙な造形の生き物達に会えました。
どちらも23日まででしたが、、上野の「深海」にはいつ行こうかな。

玄光社から新たなムック本「絵本のいま 絵本作家2013-14」が出ています。
イラストレーションファイルの絵本系です。私も掲載されていますので、書店などでチェックしていただけたらと思います。

〜2013年7月〜

ポキート劇場:114

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かっこいい めがねを つくろう!

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やってみよう イラスト/おうちアート3・4さい/ベネッセコーポレーション(2013)

映画を3本

 梅雨も本格的になってきて、こんな時期は映画を観るのがいいです。
ちょうど気になる作品がいくつもあって、先月から今月にかけて3本観に行きました。
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◆まずは「ビル・カニンガム&ニューヨーク」という素敵なドキュメンタリー。
ニューヨークの街を自転車で駆け巡り、ビルのアンテナに引っかかったお洒落さんのスナップ写真を撮り続けて50数年!
フィルムの現像もレイアウト指示も、今更変えられない昔ながらのやり方(!)に周りはイライラしながらも温かくフォロー。
強烈な個性のファッショニスタ達も面白いし、ぶれずに知的、好奇心とエネルギーに満ちたビルが魅力的です。それにしても82歳!交通事故に遭いませんように!ヒヤヒヤどきどきでした。

◆韓国のパク・チャヌク監督のハリウッド進出作品「イノセント・ガーデン」。
残酷さと美しさを持つ作風はやはり健在。靴の誕生日プレゼントやピアノの連弾シーン等はうっとりするほど良かったけれど、観終わった時にはナンダカナァ…と思ってしまいました。
叔父役の俳優の不気味さは、今後普通の人の役が出来るの?と心配になるほど。
ニコール・キッドマンは結構こういう鬼才の作品に出演するからエライです。

◆そして、去年カンヌの金獅子賞に輝いた「嘆きのピエタ」は、観るのに覚悟が要るキム・ギドク監督の作品。
容赦のない怒りと悲しみと痛みをぶつけてくるギドク映画はほぼ全作観ていますが、好きというのではなく、観なくては、と修行のように、ゆるい日常をピリッとさせる刺激物のようなもの。眉間に皺を寄せながら毎回観ています。
ラストシーンを美しいと感じてしまいました… あまちゃん観てバランスを取ってます。

〜2013年6月〜

ポキート劇場:113

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おやじさんの バターづくり

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  おはなし イラスト/おともだち/講談社(2013)

ポキート劇場:112

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佐々木マキ見本貼

 子供の頃、父の仕事柄洋書も含めてたくさんの絵本に親しんでいて、毎月届く「こどものとも」(福音館書店)も楽しみでした。
ある時衝撃を受けたのが、佐々木マキの「やっぱりおおかみ」。
どこか知らない遠い国を感じるけれど、なんだか寂しげで、やさぐれていて、”け”と吹き出しでひとこと!
今まで読んでいた絵本とは全然違う世界に、たちまち魅了されたのでした。

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吉祥寺美術館での「佐々木マキ見本貼」(前期〜5/15,後期5/18〜6/23)の前期には「やっぱりおおかみ」全原画が観られるので、じっくり堪能してきました。
ガロでのマンガ作品から村上春樹の装画、近年の明るく可愛らしい絵本まで画風は様々だけど、どこかにシュールな部分が感じられて、ほのぼのと見えるけど、ただのほのぼのじゃないぞ、という空気が流れてます。

”け”トートバッグが白文字じゃない方がいいのになぁ…とグッズに少し不満があるのだけど、後期もマンガ「うみべのまち」等けっこう入れ替わるようなので、行かなくては。(入場料100円なのが嬉しい)

〜2013年5月〜

ポキート劇場:111

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ハーブ&ドロシーのその後と炭坑絵師

 ◆「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの」は感動の前作から引き続き密着したドキュメンタリー映画です。
類まれなアートコレクターである夫婦も年をとり、膨大なコレクションをアメリカじゅうの50の洲に50作品ずつ(計2500点!)を寄贈するプロジェクトが始まりました。
各地の美術館を訪れる様子はこちらも旅気分になれて、広いアメリカの風土の違いは空気の匂いから違うようで、作品との相性もきっとあるはず。
???という作品もあれば、素敵だなぁと思うモノもあり、人それぞれ、好きか嫌いかで良いのです。別にわからなくても。
少しでも感じるナニかがあれば、それが出会いだから。
言いにくいような自分の事を吐露するアーティスト、思いがけない寄贈に喜び、展示の趣向を凝らす美術館員、そしてそして、すっきりした部屋でパソコンを使うドロシー。
キュンと来る所がいくつもあって、満ち足りた気持ちになれました。
アート好きはモチロン(猫好きも)そうじゃなくても、人生の多様さを発見するためにも、ぜひオススメです!
(前作を観ていたほうがベターだけど、観てなくても大丈夫そう)

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◆ 2011年に”世界記憶遺産”登録で話題になった炭坑絵師の原画、59点が東京で観られる機会は外せないなぁと行ってきました。
東京タワー開業55周年記念「山本作兵衛展」(1階特設会場/5月6日まで)。
思っていたよりも大きな絵で、本当に上手。
過酷な労働の記憶でもどこかユーモラスで、唄で拍子までとっているし、道具の緻密さ、デザイン的な構図と色使いも洒落ています。
残しておきたい使命感は、生き生きとした晩年の楽しみにもなっていたように思えました。
こういう時代がたしかにあったという事。今、現在の生活も、どんどん過去になって、懐かしむ時が来るという事。
あの頃は良かったのに…とばかりにはなりたくないけれども。

それにしても東京タワー。訪れたのはバブルの時以来でした。
周囲は緑の多いハイソな所だし、鯉のぼりもたくさん泳いでいたけれど、土産物コーナーのザンネンな感じがスゴイ。時間があれば展望台まで上がれば気分も上がりそう。

あちこちの花や猫で立ち止まりつつ、散歩を楽しんでいるこの頃です。

〜2013年4月〜

気持ちのいい散歩、たまにクシャミ

 今年の桜の開花は、かなりせっかちに始まったけれど、3月も最後の週になってようやく時間に余裕が出たので、花粉を気にしつつも外歩きを楽しめるようになりました。

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◆映画は「クラウド アトラス」を観てみることに。
賛否両論みたいだけど、俳優陣は豪華だし監督もハズレなさそうだし、6つの物語が過去へ未来へ交差するなんて面白そうと思って。
一番興味があったのは、それぞれの俳優が特殊メークで何役も演じているという事。
時代はもちろん、性別や人種まで超えているのがスゴイ。これはちょっと自分でも体験させてもらいたいかも。
ほぼ3時間とはいえ、短編の寄せ集めのようにもなりそうで、輪廻転生というテーマは一人数役のおかげで退屈せずに伝わってきました。とはいえ原作の映画化はかなりの大冒険だったと思います。
どーんとひとつの物語という訳ではないので、もの足りない人もいるのかな? 私はけっこう堪能できたし、ネオソウルのエピソードが一番好きでした。

◆先日のNHKスペシャル「完全解凍!アイスマン」には久々に大興奮!
ここ最近で一番ビックリ度が高い番組で素晴らしかったです。5300年前のミイラだなんて…。

玄光社のムック本「イラストレーションファイル 2013」が出ました。
私は上巻に掲載されてますので、書店などでお手に取ってみてください。

〜2013年3月〜

ポキート劇場:110

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民家とキングダム

 ◆このところずっと忙しくひたすら仕事をしていて、ようやく山を越えたと思ったら2月も終わり。あっという間に桜も散ってしまいそうな予感…。
そんな中、映画と展覧会を1つずつ楽しみました。

パナソニック汐留ミュージアムでは「日本の民家一九五五年 二川幸夫・建築写真の原点」(3月24日まで/水休)。
建築写真家の二川氏(80)が20歳の時から6年かけて日本中を巡って撮らせてもらった民家の写真のうちの70点ほど。大学生の頃、教授に白川郷集落を観ることを勧められて、その美しさに気づいたのがきっかけだそうです。
1955年の日本の風景。
そんなに大昔ではないのに、すっかり様変わりしてしまっている日本。
寒さや不便さはあるでしょうけれど、工夫と美しさがたしかにあります。
土と木と紙と石で自然と調和している生活。
茅葺き屋根は、風土や生業によって形が様々なことを知りました。こんなに違っていたなんて。
絶滅動物について考える時と同じように、ざわざわした気持ちになりました。
14分のDVD上映も忘れずに、ぜひオススメです。

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 ◆映画はウェス・アンダーソン監督の「ムーンライズ・キングダム」で、相変わらずの壊れたファミリーのヘンテコで可愛らしい話。
60年代の設定が、ファッションとムードには外せません。インテリアも小物も細部にわたってお洒落だし、ノアの方舟の仮装が最高に好きでした。
エンドロールの演出もいいな。ブルース・ウィリスもいい味出してたし。
なんだかほのぼのとハッピーな気持ちになれました。

〜2013年2月〜

ポキート劇場:109

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この季節のお気に入り

◆寒くて体が縮こまる冬らしい冬。この季節は夕方になると空を見上げて、雲が無くスッキリしているのを確かめると、日没の時間にあわせて散歩に出ることが多いです。
このところ忙しくて出かける事もあまり出来ないので、運動不足解消と気分転換をかねて、何よりも冬の夕暮れの、この富士山を観るために。

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◆お正月も数日しか休めないし、せっかく映画サービスデーだから行ってしまおう!と、元日の夕食後に、母と新宿に出て「レ・ミゼラブル」を観ました。
全編歌のミュージカル映画で、迫力ある映像とメロディの良さもあり、途中からグッと来てハンカチで涙ふきふき2時間45分をたっぷり堪能しました。
終了はもう0時近くて、さすがの新宿も歩く人は少なめでしたけど、お正月早々から映画館って、けっこうイイかも!と思いましたよ。

春の気配を感じるようになったら、ちょっと羽を伸ばしたいなぁと思ってるこの頃です。

〜2013年1月〜

ポキート劇場:108

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はじめて眼鏡をつくってみたら

◆目は良い方だったものの最近は疲れやすく、充血もしがちになったので、とうとう眼鏡デビューしました。
日常生活では問題ないけれど、細かい絵を描く作業となると、やはり気になっていたのです。
そろそろ来たのかな?の老眼は初期ということで、というより乱視気味だとか。そうだったのかぁ…。
まだ不慣れだけど、これからどんどん活用の場が増えるのかな。
もとはと言えば、たまたまふらりと入った洒落た眼鏡屋でつい購入することになり、検眼してレンズ作って調整して…、結構なお金がかかるもんなのですね。
がんばって働かなくては。

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◆映画「砂漠でサーモン・フィッシング」を観ました。
ラッセ・ハルストレム監督も主演のユアン・マクレガーも好きだし、題材もなんだか壮大で面白そう〜と思ったので。
テンポが良く、かなり政治的なストーリーで、ロマンスもほど良く。
印象的なのは3人の女性の強さ(弱さも見せつつ)です。特に英国の影の支配者にも思えるキョーレツな首相広報官の女性が主役を食っているかも。
原作は小説ですが、なんだか現実にこういうコトはあるような気になって楽しめました。

毎年毎年、一年の早さが加速しているような。
2013年もどうぞよろしくお願いいたします。

〜2012年12月〜

ポキート劇場:107

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ぜつめつ動物会ぎ

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おはなし イラスト/チャレンジ かがく組 2年生 9号/ベネッセコーポレーション(2012)

チキンとプラム、それからイチョウの黄金色

◆イラン出身でフランス在住のアーティスト、マルジャン・サトラピが自身のマンガを監督&脚本を手がけた映画「チキンとプラム」を観ました。
大好きな前作「ペルセポリス」は、原作マンガそのままのアニメーション作品でしたが、今回は実写版。
とはいっても所々ファンタジックな味付けがされていて、悲しいはずのストーリーなのにユーモラスな印象もあります。魅力的な俳優達のおかげでもあり、マルジャン・サトラピ独特の感性によるものでしょう。
高価な楽器を買うのにあんなでいいの?とか、途中少々退屈な時間もあったけれど、母親が煙になるとか、降ってくる雪を口で受けるとか、その後の子供達など、面白い場面や素敵な台詞が散りばめられていて、最後は号泣してしまいました…!
忘れられない美女イラーヌが祖国イランを象徴しているというのも彼女ならではのテーマですが、思い出の少なくない大人のためのファンタジーとして観れば、誰でもキュンとするはず。
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◆立川にある昭和記念公園へ紅葉を楽しみに行ってきました。前から訪れてみたかった所で、今回が初めてです。
有名なイチョウ並木は色づきも落ち葉のじゅうたん具合も丁度良く、輝くような黄金色を堪能できました。日本庭園あたりのモミジの赤のグラデーションも美しかったし、広場も大きな木も気持ち良くて、ぐんぐんと広大なほぼ一周を歩けてしまいました(おしゃべりと歌と共に)。
あー、良かった!花の季節にも訪れてみたいと思うけど、隣接する自衛隊のヘリの音がちょっと残念かも。

〜2012年11月〜

ポキート劇場:106

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喜んだり、悲しんだり、倒れたり

◆ついこの間まで、いつまでも暑いなぁと思っていたのに、すっかり秋が深まってきて、大好きな柿や栗を味わっています。
9月末には4年ぶりの同窓会があって、久しぶりの再会に話をはずませたりしていたけれど、10月に入って伯父が亡くなり、わさわさとした日々を送っていました。
遠くから親戚もかけつけたので、またも再会という非日常のあれこれ。

そうしていたら疲れのせいなのか、喉の調子が悪くなって熱も出たので、診てもらったら扁桃腺炎!

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今ようやく落ち着いたところです。仕事がタイトな時じゃなくて良かったー。
暑い時は太陽を避けていたけれど、寒くなるとポカポカの日差しが気持ちいいので、うちの猫もうっとりポーズでまどろんでいます。

このまま風邪などひかないように気をつけなくては。

〜2012年10月〜

おばあちゃんのいえで…


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  すてっぷ キッズワーク11月号/ベネッセコーポレーション(2012)

ポキート劇場:105

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アラブ・エクスプレス展

イランだと、キアロスタミの映画や大好きなマンガ&アニメーションの「ペルセポリス」等、わりと親しんでいるかもしれません、異文化体験的に。アラブ系の料理はとても美味しいと思うし、家でもクミンはよく使うほう。でも、モダンアートとなると…??
六本木ヒルズの森美術館で6月から開催されている「アラブ・エクスプレス展」は、あまり馴染みがないアラブ諸国のモダンアートに出会えるイイ機会でした。

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一番気に入った作品は「私の父が建てた家〜昔むかし」というイラクのアニメーション。
父親のスーツと両親の写真が飾られた部屋に次々と浮かび上がる子供の頃の思い出が、木炭?で描いては消す手法で綴られる作品。南アフリカのアーティスト、W・ケントリッジにも似た雰囲気があり、音楽の効果もあって切ない気持ちになるけれどとても好きです。

「ドバイの建設現場」は、地元の人がかかえる発展への希望を表現しているようで、大きな鳥のシルエットが不安や混沌とも受け取れる気がしました。

「ヨルダン大地の空撮」にはちょっとびっくり。砂漠地帯があまりに殺風景であり、たまに幾何学的な形がチラホラあるので、本当は壁とかタオルとかの接写で騙しているのかな?と思ってしまうほどの景色。

あとは、観光地記念写真のシリーズはベタで面白かったし、黒い液体が吹き出している作品は迫力があり、ベイルートの皮肉な絵葉書が持ち帰れるアイデアも良かったです。
映像作品が多いのですが、丁寧に観るとハッとする瞬間がきっとあるのでオススメです。10月28日(日)まで。

やっっと秋の空気になってホッとしています。
この季節はどんどん歩いて、なるべくいろいろと観に行きたいなと思ってます。

〜2012年9月〜

かぼちゃの たね


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  わらべうた/キンダーブック じゅにあ10月号/フレーベル館(2012)

ポキート劇場:104

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お盆は踊るもの(?)

◆今月の頭に築地本願寺の盆踊り大会に行きました。
食べ物屋台はテキ屋ではなく築地の店から出ているので、ふっくらした鮎塩焼きだとか煮込み、唐揚げなど美味しくいただきながら、しばらくは踊りを観察。
終わり近くなってようやく輪の中へ飛び込みました。

盆踊りなんて何十年もやってこなかったので、上手な人を必死に真似するけれど、なかなか難しいものでした。甘かったー。
練習無しではとても無理。せめて2曲ぐらいはマスターしたいなぁと思ったものの、いつどこで練習なんてあるんでしょうか。
それに、似たような曲を踊り分けられて、サッと手ぬぐいを使ったりだとか、動きの滑らかな人はかっこ良かったです。
長野に滞在した時も地元の盆踊りをのぞきに行ったけど、子供中心で人も多くなかったので輪に入れませんでした。

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◆お盆の時、中学高校の同級生が亡くなったと連絡があり、お通夜に出ました。
久しぶりの再会は来月だったはずなのに。
5月に胃ガンで余命1ヶ月宣告を受けたとかで、あまりに急でした。
悲しいのと、懐かしい友達とのお喋りで高ぶったせいか、眠れない夜となりました。
今年もちゃんとガン検診を受けなくちゃ。
もしも自分の時には何の曲を流そう?と考えておかなくちゃ。

学生時代のこと、人生や健康について、いろいろ思いを巡らせる夏。
そしていつか”浴衣で盆踊り”を粋に踊れる日が来るのかな。来ますように。

〜2012年8月〜

ポキート劇場:103

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暑い日々

寒いのは着込めばいいし運動もできるけど、暑過ぎるのは冷房に頼らなければ仕事にもなりません。道具もどろどろになるし、汗だくで頭モウロウ。
なので、仕事モードの時の夏は苦手で嫌い(遊びモードは別)なのに、7月はほぼ休み無くせっせと働いています。

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写真のベッドパッドは新たに購入したヒンヤリ商品で、なかなかいいです。
オリンピックの開会式は大好きなので、ちゃんと5時起きして観ました。
煙突が伸びてきたり、メリーポピンズが降りてきたり、007や女王、Mr.ビーンに笑えたり、聖火台の立ち上がりに感動しました。が、なんとなく私としては、イギリスといったらハリーポッターの前に「不思議の国のアリス」や「マザーグース」なんじゃないの?と思ってしまったのは古いのかな。。
オリンピックをたまに楽しみつつ、もうひと頑張りです。
8月はのんびりできそう〜。

〜2012年7月〜

ポキート劇場:102

poquito102

スペイン映画と韓流街

◆蒸し暑い時期に入り、忙しくなってあまり出歩いてないのですが、映画は「私が、生きる肌」を観ました。
大好きなアルモドバル監督の新作で、初期に常連だったアントニオ・バンデラスと久しぶりに組んだ作品。今まで映画館で全作観ていて、私にとって不動のNo.1は「神経衰弱ぎりぎりの女たち」であり、少し前の「ボルベール <帰郷>」が同率1位に並びました。
今回の作品、うーん、私の好きなタイプよりダークでしたが、今までの集大成的に全ての要素が入っているように感じました。
それにしても…、憎い相手を土台に”施す”なんて???絶句してしまう展開。
「トーク・トゥ・ハー」も気味悪くゾッとしたものの、ラストは感動しましたが、今回はナンダカむちゃくちゃな世界を覗いてしまったなぁ、という気持ちに。まぁ、この感覚が決して嫌いではないので観続けているのですけど。

news95

◆ずいぶん久しぶりに新宿のはずれの職安通りに行きました。
韓流ブーム以来どんどん賑やかになり、縦に伸びる路地なんて暗くて怖かったのも今は昔。ここはまるで明洞なの?とばかりに明るいカフェ的な店がずらりと続いてました。
すごーい。化粧品も食事も女性向きが増え、スーパーで韓国食品を買ったりして、観光気分が味わえて楽しめました。
大久保のトルコ料理も、高田馬場のベトナムサンドも美味しかったし、海外に行かなくても大丈夫!(言い過ぎ)

〜2012年6月〜

ポキート劇場:101

poquito101

まんじゅうこわい

works38

  灯台7月号/今月のおはなし/第三文明社(2012)  
              ↓      

デザートと日食に感動する

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◆父の誕生祝いと母の日をかねて、妹と半々でごちそうする事にし、私の中学高校の同級生が厨房にいる店で予算を伝えて、オリジナルのコースをお任せしました。
ダックもフカヒレもキヌガサタケも、うに蟹エビ帆立、キンキ、冷担々麺ときて、「最後に金魚のマンゴープリンだよ」と言われていたのが、写真の大皿がやってきてビックリ!
金魚というより鮒とか鯉の大きさで、ライチ茶ゼリーの池を泳いでます。メロン枇杷スイカさくらんぼパパイヤ等と共に。
あー、こんなすごいデザートなんて初めてで大笑い!
美味しくて豪華でしかも大サービスで、楽しませてくれた友達に大感謝です。
たくさん周りに勧めて、もっと通わなくちゃ。

◆金環日食にも感動しました。
ちゃんとソレ用の眼鏡をかけて、近所の人とも話しつつ、木漏れ日が三日月の形になっているのには興奮! 面白かったです。
天の世界も地の世界も神秘的で壮大で、人間はほんの一部のちっちゃな存在なんだなぁと思うこの頃です。

〜2012年5月〜

ポキート劇場:100

poquito100

出会いと永遠

◆先日、モノと人、出会いとつながりの面白さを感じる出来事がありました。
ずいぶん前に描いた絵本「ティロティロとポポのあさのおはなし」を演奏付き(テルミンとマリンバで!)の朗読をしたいとのメールをいただき、ぜひどうぞ、と聴きに行ってみました。以前も少しやりとりがあり、私もマトリョミンというテルミンの一種を持っているので興味があったのです。
自分の作品がユーモレスクの調べに乗ってドラマティックに読まれてゆき、効果音も入っての楽しい仕上がりになっていました。
絵本の魅力を何倍にもしてもらえて、こんな嬉しいことってなかなか無いです。
他に、茨木のり子の詩「わたしが一番きれいだった時」や金子みすゞの「わたしと小鳥とすずと」等はジーンときました。
女性3人の"otoyomi"(おとよみ)というユニットで、素敵な活動だと思います。生テルミンというのも貴重です。
もともと、朗読の方が古本屋で「ティロティロ」を見つけて購入し、この活動にぴったりだと思ってくださったそうで、光栄な巡りあわせに感謝です。
news93
◆埼玉県立近代美術館での「草間彌生 永遠の永遠の永遠」(5月20日まで/松本と新潟に巡回)にも行きました。
目、横顔、唇、靴、げじげじ、かぼちゃ、点、点、点、、、。美しい色。
プリミティブアートともアールブリュットとも思えるし、前衛の人の情熱をこれでもかと受けとめてゆく。タイトルと照らし合わせながら観ると、ふぅむ…と心がざわつきました。
あまりに線がヨレてなく、力強くて自信に満ちあふれているので、てっきり若い頃の作品だと思った大きな三つの自画像が新作というのにビックリ! スゴイ!
LEDの光の無限空間は宇宙にいるかのようで、タイトルの永遠を感じました。
とても気持ち良くてもっと長く居たいけど、適当に切り上げないと気が遠くなってしまいそう。

〜2012年4月〜

ポキート劇場:99

poquito99

六本木アートナイト 2012

◆おととし初めて体験して面白かったので、去年も楽しみにしていたけれど震災で中止となり、今年は先週末に開催された「六本木アートナイト」。
土日オールナイトのイベントのところ、私が行ったのは土曜夕方から夜11時頃と軽めながらも楽しみました。
開会式後すぐに、草間彌生の挨拶と詩の朗読と歌があり、車椅子姿での震災後の力強い想いを聴きました。大きなバルーン作品がふくらんで、盛り上がりスタート。
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まずは六本木ヒルズ、国立新美術館、東京ミッドタウンの3カ所に設置された草間作品を回ってスタンプを集めて、アートナイトオリジナルの草間柄フリースマフラーを手に入れて、首を赤く水玉にして歩くことに。
あちこちに出現していたのは水玉だけではなく、やはり東北支援・日本応援を意識したモノ。
なかでも意外とカワイイと思ってしまったのはジャッピー(JapanをHappyにするマスコット...)。どこかで見たようなキャラなんだけど、映像が流れるなか着ぐるみが歩いていたり、神輿に乗って現れもし、おみくじが引けるお堂までジャッピー仕様。不覚にもちょっと興奮してしまいました。
街中にパフォーマーがいたり、ワニが回転していたり、影絵が映されていたり。

ミッドタウンでは、お目当ての「フクモ陶器」(福本歩)を堪能。
六本木に引っかけたシリーズがたくさんあり、今まで作品を観てきて彼女のヘンテコ世界にすっかりハマっているので、今回とうとう作品を購入してしまいました!
 ”六本人”(小)/4000円ほど。安くてスバラシイ(今のうちかも!?)。
HPだと写真が小さいので魅力が伝わりにくいのが残念ですが、実物はインチキ骨董気分でイイのです。届くのが楽しみだなぁと思っていたら、ただ今到着!

〜2012年3月〜

ポキート劇場:98

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ポキート劇場:97

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大阪で工場と舟を楽しむ

友人Mが再び東京に戻ってくる事になり、せっかくならいる間に大阪観光をしよう!と仲間数人で二泊三日、楽しんできました。
京都はちょくちょく訪れていたけれど、大阪は20年ぶりくらいかも。
万博公園の奥の国立民族学博物館へ再訪し、太陽の塔はやっぱりいいなぁ、と何枚も写真を撮りました。お好み焼きも食べたし、ミックスジュースも飲んだし、海遊館へも新世界へも。
と、ベタなとこだけではなく、中でも良かったふたつについて。

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◆まず、写真↑の舞洲(まいしま)工場という大阪市環境局のゴミ処理工場。
私は数年前に、ウイーンの芸術家であるフンデルトヴァッサーの展覧会を観た時、この工場のミニチュア模型があって、日本の大阪にこんな所があるなんて!と驚いて、いつか訪れたいと思っていたのでした。
”自然界に直線は無い”ということで曲線を用い、緑を生やして、ウイーンといえばのクリムト的様式美とポップさもあって、従来の無機質な工場のイメージとは全く違います。総工費605億円で、そのうちフンデルトヴァッサーのデザイン料が6600万円とか。
大阪市、思い切ったなぁー。「ムダ削減」と非難うけてそうだけど、小学生の見学が多いらしく、子供に興味を持たせるのは大切な事。遊びのない世の中はつまらない。
予約制で90分、中での処理の仕組みなどが無料で観ることができます。
  (→見学受付ページ
それから、すぐそばに同じフンデルトヴァッサーデザインのスラッジセンターという施設があって、こちらも入りたかったけど、土曜日は閉まっていて残念でした。両方見学するには平日じゃないとダメです。まぁ外観だけでも満足ですが、トイレなんかはスラッジセンターのほうが凝っていると説明のおばちゃんが言ってました。
こんなアートな工場、東京にもあればいいけど、今からじゃ無理そう。

◆もうひとつは、御舟かもめ
本当はドボククルーズ希望のところ、冬は寒くてやってないとのことで、入門的なカフェクルーズに。予約制で、定員10人の半分屋根なし小型舟で、この日は他に申し込みが無かったので私たち五人だけの貸し切りでした。
コーヒーか紅茶を選んで、自由にポットで入れながら、風に吹かれての川巡り。
大阪城や中之島、いくつもの橋をくぐって、水面のキラキラを間近に感じた50分。
桜の季節はホントに見事な景色でしょう。屋根付きの観光船と手を振りあったりもしますが、コタツに足を入れて茶を飲みながらニコニコしている私達は、きっと羨ましがられていたと思います。
この日は晴れて暖かかったし、気持ち良くて楽しい体験でした。

〜2012年2月 その2〜

ちょっとイイ写真集

 ◆「みさおとふくまる」(伊原美代子/リトルモア)は写真家の実のおばあちゃんとその飼い猫の写真集。私は猫大好きなのでモチロン、犬派の人だってきっと可愛くてたまらなく思うはず!
左右の目の色が違うふくまる。オッドアイとか金目銀目とか言われるこのタイプの猫は、聴覚に障害があるといいます。でも、みさおおばあちゃんも耳が遠くなっているし、いつでも二人は寄り添って日々を送っています。
四季の移ろいのなか、とても働き者のおばあちゃん。畑仕事、縄作り、梅や白菜を干して、焼き芋だって餅だって。
ふくまるはヤンチャな男の子。真っ白だけど、たびたび泥だらけ。幸せそうな二人の姿は、見ているこちらまで和ませてくれます。
装幀も凝っていて、見返しの色にナルホド〜と思い、カバーをはずしてオオッとなりました。

春には写真展もあるようで楽しみ! 伊原さんのHPでいろいろ見られます。

news90

◆もうひとつは「東京|天空樹」(佐藤信太郎/青幻舎)で、東京スカイツリーの土台から上へ上へそびえ立つまでの記録。
下町の生活感とのギャップが面白く、遠く富士山や東京タワーや都庁などと共にひしめき合う東京の街並、大パノラマ!
ピカピカと輝くような色彩でくっきりと写し取られ、デジタルを駆使してもいます。
中でも好きなのは、花やしきの夜景、建設会社の朝礼なのか皆で見上げている図、豆腐店からの景色、雪景色など。

「息子が撮った写真集です」と父の元に送られてきたそうで、あまりの素晴らしい作品に、見せてもらった私もワクワクした気分になりました。
スカイツリー関連の売り場に積まれて、きっとバンバン売れるのでは。

〜2012年2月〜

ポキート劇場:96

poquito96

富士山に会えるかもしれない散歩

 ◆年末からこの頃は、親戚が集まったり、遠く離れていた友達が帰って来たりで、たくさん人と会って話ができる日が続いていて嬉しいです。
そして、よく散歩に行く公園で富士山を観るのが最近の楽しみのひとつ。
何度も通っていて気づかなかったのに、ある時、バーーン!とくっきり登場してビックリしました。ここからこんなに見えるなんて。
昼間、青い空に白い富士山。夕暮れの、オレンジから紫のグラデーションの中に浮かび上がるシルエットの富士山。しばらく見とれてしまいます。
けれど、今日は会えるかな?と期待して行っても、めったに会えません。
だからこそ貴重で、ちょっとしたラッキー占いのような散歩となっています。

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◆映画は「エル・ブリの秘密」を観ました。
テレビのドキュメンタリーとか雑誌で興味をもって憧れていた、世界一予約のとれないスペインのレストランでしたが、昨年閉店。きっと新たなステージに向かっているのでしょう。
料理の理は理科の理…と頭の中でつぶやいてしまうような、実験的で芸術的な前衛料理の数々。日本からずいぶん刺激を受けているのも面白いです。(オブラートって何語?)
あぁそれにしても、口に入れた時の驚きと味わいを体験したいものです。

◆京橋のINAXギャラリーで「種子のデザイン展」(2月25日まで/日祝休)を観ました。
自力、風、水、火、動物(食べられるか、体に付着)。それぞれを利用して植物の種は遠くへ移動します。そのための形状は実にさまざま。
ツノゴマとヒシの形はまるで、虫のようでマンタのようで面白い!コダイハスも大好きです。山火事の時だけ飛び散るタイプもあって、自然界の知恵にあらためて感心してしまう展示でした。

〜2012年1月〜

ポキート劇場:95

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ポキート劇場:94

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ブリューゲルの動く絵

 ◆私が通っていた中学校は、階段の踊り場ごとにブリューゲルの大きな複製画が飾ってあって、代表作はしっかり脳内に収まっています。
一番好きなのは「雪中の狩人」で、授業で模写にも選びました。といっても真剣に調べた事はないので、あの屋根の上にたくさんある皿みたいなのは何なのか?等と謎も結構あるのです。

今回観た映画「ブリューゲルの動く絵」でソレは解明されませんでしたが、「十字架を担うキリスト」という作品の中に入り込む事ができました。
オープニングで鳴り響く木靴の音、粉引き山(?)の内部には、耳から目からグウーンと引き込まれました。まさに劇場で観るべきタイプの映画です。
16世紀のフランドル地方の様子を忠実に(寓話という面もあり)描いているというブリューゲルの絵。
あの柱の使い方にゾッとしたり、服装も遊びも風景も、映像できちんと再現されているのに感動します。道ばたでごろんと寝てる人とか、太っているカップルとか、パン売りとか、画面の隅々まで目を凝らす楽しみ。俳優も題材も通好み。途中、眠気がチラリとおそったけれど、ブリューゲル好きは必見でしょう。
原題は「The Mill & The Cross」で…、この日本題はちょっと、どうかなぁという気もしますが。
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◆冬は星空がキレイなのでよく見上げます。幻想的でとても美しかった今月の皆既月食! 10分おきくらいに観察してみても、進みが早くて退屈することなく楽しめました。
全て影に入っても日食のように真っ暗にならず、生卵に醤油をかけたような、赤みがかった満月は、ムーミン谷に似合いそうな感じでした.

今年は今までに無く緊張し、自然界の中での人間というものを強く意識した年。この感覚はこれからも忘れないようにしなくては。来年、より良い方向に向かいますように。

〜2011年12月〜

オムライス

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 <絵本> 七田式えほんシリーズ
      きりんさんコース vol.4

  文:Studio Ko
  絵:かわむらふゆみ

  しちだ・教育研究所(2011)


ポキート劇場:93

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ポキート劇場:92

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観たモノをみっつ

◆クリエイションギャラリーG8で「野田 凪展」を観ました。若くして三年前に亡くなった広告クリエイターであり映像作家、アーティストです。
彼女について詳しくは知らないのですが、この展覧会のチラシを見てタダモノではない事はすぐにわかりました。ヤン・シュヴァンクマイエルを少しポップにした感覚もあり。
パンダの目の下のクマが無くなる広告は見覚えがあったけれど、ラフォーレ原宿のシリーズは知りませんでした。(なんでかな??)
これがすごーく面白い! モノクロ風の四姉妹と舌に乗る新郎新婦が特に好きです。
ポスターやグッズの他にCM映像も観られるので、たっぷり楽しめました。
それにしても突出した才能とセンスで…残念です。11月18日まで(日祝休み)ですが、彼女のホームページでもいろいろと観られます。

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◆以前、汐留ミュージアムで初めて観て、その力強さと伸びやかさに惹かれたアール・ブリュットは、たいていは精神的な障害のある人や正規の美術教育を受けていない人の自由な表現作品を指すフランス語(”生”の芸術)です。
東京・中野区では区内の社会福祉法人が主導して、アール・ブリュットを取り上げる動きになっているようで、ひと月前くらいにも地元で開催されていたし、街おこしとしては画期的だなぁと思いました。
今月七日まででしたが、中野サンプラザでの展示はなかなか良かったです。
重複している作品があっても、やっぱり魅力的でした。サンモールとブロードウェイの階段でのちょっとした展示(やや雑な気が)は続いています。

◆「ウィンターズ・ボーン」はかなりガツンと来る映画で、観た後にハッピーな気持ちになるタイプではありません。
アメリカの荒涼とした地域での厳しい暮らし、素晴らしい主演女優と、”本物”にしかみえない鋭い顔の俳優達。アメリカの影の部分というのが確かに存在していて、たくましさ、恐ろしさ、やるせなさに圧倒されてしまいました。
何かが心に灯る感じがして、オススメです。

〜2011年11月〜

ポキート劇場:91

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ヨコハマトリエンナーレ 2011

 今まで行きそびれていましたが、去年の瀬戸内国際芸術祭があまりに面白かったので、せっかくのヨコハマに今回観に行きました。
私が観たのはメイン会場の横浜美術館と日本郵船海岸通倉庫の2カ所で(無料バスで結ばれてる)、後者のほうが会場の雰囲気が素敵で、展示作品も好きなタイプが多かった気がします。もっと時間があれば黄金町の方へも回りたかったけれど。
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一番観たかったクリスチャン・マークレーの「The Clock」がやはり一番面白くて、こんなにも”24時間観ていたい”と思う作品は無いでしょう。
ありとあらゆる映画の中で、時刻が出てくるシーンをつなぎあわせている24時間ループの映像。しかも現実の時間のとおりに進行しているという周到な作り。
旧作から新しいモノ、西洋東洋、観た事があるもの無いもの… 次から次へと場面が変わるけど時間はちゃんとつながっていて、いったい深夜の例えば3時1分だとか4時57分だとか、全ての時刻がちゃんと映画の中に存在しているのか、それを発見出来たのか、想像すると気が遠くなってしまう。
今回1日だけ24時間上映の日がありますが、かなり勇気が要るイベントです。確認したい気持ちはあるものの(あの暗さとソファは危険だし、床でなんてとても)。
ソレは無理だとしても、今回30分ほどしか観られなかったので、別の時間帯にまた観てみたいとは思っています。

あとは、池田学の動物の細密画には目を見張ってしまうし、シガリット・ランダウの西瓜の映像が美しく、杉本博司の作品(特に雷神?)が気に入りました。
どーんとした泥のカバや、いろいろな素材と色合いのミニ都市も良かったし、美術館にある望遠鏡はぜひ覗かないと!実物を発見して小ささにビックリだし、まさかの素材です。
煙の出る椅子にも座りました(咳き込みますよ)けど、オノヨーコ作品を見逃していたのに気づきました…。

できるだけ時間をたっぷりとって楽しむのがオススメです。
      (11月6日まで・祝日以外の木曜休み/詳細などHPへ

〜2011年10月〜

ポキート劇場:90

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チコとリタ ♪ CHICO & RITA

◆新宿のバルト9で、第8回ラテンビート映画祭に行きました。
毎年気になりつつも見逃していたのですが、今年はとても観たかったアニメーション映画(あるBS番組で偶然知った)が上映されるのを知ってスグに前売りを購入しました。
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チコとリタ」はスペインのアーティスト、ハビエル・マリスカル(バルセロナ五輪のマスコット等で有名)が手がけていて、といっても実写をなぞった手法で、特別彼らしいユニークさが有る訳ではありません。
'40〜'50年代のキューバとニューヨークを舞台に、恋人達の歴史をキューバ音楽とジャズの当時の事情をからめた数十年に渡る物語。有名人もチラホラ登場し、全編に心地よいリズムが流れています。
ラストで久々に泣きました。こういうのに私は弱いです。
ラテン・ジャズ好きな人に一番オススメで、アニメーションといっても色っぽい大人の話なので、お子様向けとは違います。(リンク先のチェックをぜひ ♪)
スペイン語圏映画はメジャーじゃないかもしれませんが、あまりにもひっそりしている気がしてモッタイナイ。
新宿でたった二回の上映は終了しましたが、T・ジョイ京都で9/24,25、横浜ブルク13で10/9,10に上映があるので、行けそうな方はぜひ!(残席情報など劇場HPで詳細の確認を)
DVD化されたら欲しいと思って聞いてみたら、今のところ未定だそうです。

◆アートアニメーション映画はもうひとつ、チェコのヤン・シュヴァンクマイエル作品「サヴァイヴィングライフ 〜夢は第二の人生〜」も観ました。
初期の頃は衝撃を受けて好きでしたが、ここ何年かどんどんシュルレアリスムの度が増しすぎて、かなり私にはツラくなりました。観るたびにイラッとさせられてしまうというか、ちょっと後悔するように…。
心地よい難解というのもあるけれど、コレは違いましたよ。

残暑もようやくおさまったようです。台風は困り者ですが、早く爽やかな秋が訪れますように。

〜2011年9月〜

きいてた?

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 <絵本> 七田式えほんシリーズ 
      いぬさんコース vol.1

  文:Studio Ko   
  絵:かわむらふゆみ 

  しちだ教育研究所(2011)




ポキート劇場:89

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花火な夏

◆眼から耳から、体中が高揚するひととき。
この夏は大好きな花火を久しぶりに堪能しました〜。先月も計画していたのに、悪天候で中止になったりして、なかなか空のご機嫌はムズカシイものです。

まず観たのは、西武園遊園地の花火。思ったより行きやすく、毎週末やっている事だし、今後も気軽に行きたいと思いました。
30分間の花火でも、すぐ近くで、間延びせず、混雑なしに楽しめて満足。夜の多摩湖畔は幻想的で涼しい風もありました。とにかくもう、都心の大混雑でぐったり帰る花火は避けたかったから。

◆次に観たのは、長野県に滞在中たまたま知った佐久千曲川大花火大会。
同じ日に諏訪湖の湖上花火が派手に行われている裏のローカルな催しながら、土手に座り(ほとんど寝そべり)ホントに目の前で打ち上げられるので大迫力でした!
真上にあがる五号玉の連発などで、首が疲れたり、バラバラとカスが落ちて来たり。
孫の入学祝いだの、スナックの従業員一同よりママへ、だの、打ち上げ前にスポンサー(企業名や個人名)と玉の種類をDJが読み上げる方式。「第〜番、○○会社より、四号玉、十連発です。どうぞ!」という具合で、個人的なものにはニヤついてしまう。
花火貯金なんて、ちょっと羨ましい。幾らくらいかかるのかな?
工場があるのかタイ人が結構多くて、一瞬ココはどこ?気分にもなって、2時間たっぷり楽しめました。
 (→どちらもサイドバーの写壺に数枚ずつUPしてます)

◆そして先日観たのはテレビのBSにて、大曲の全国花火競技大会。
今までテレビで花火を観てもイマイチ面白くなかったのですが、コレは素晴らしかったです!
創作花火がそれぞれ独創的で、観た事の無い新しいタイプもたくさんあって、さすが名人達の発表の場は違って、全然飽きませんでした。
余計なしゃべりやCMが無いから?テレビが大きくなったから?地デジ化で画面がキレイになったから?
うーん、でもやっぱりコレはいつか観に行きたいなぁ! 諏訪湖も、他にも、まだまだたくさん!

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〜2011年8月〜  現実の不安を少しは忘れたい夏です。

ポキート劇場:88

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ポキート劇場:87

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カモとか、ぴあとか

 ◆梅雨明け後の猛暑とタイトな仕事で、今月は文化活動はしていません。
早めに夕食をとってから、暗く涼しくなった新宿に出てセールを見たり、エスニック料理を食べる機会も多く、シンガポールとかの暮らしみたいに感じてしまうこの頃。
去年は夜に電線を歩くハクビシンに驚いたけど、ナント今月はカモが登場!
午前中、向かいの家の屋根にバサバサッと茶色いカモ(カルガモ?)が2羽、どこから?か何故か飛んで来て、しばらくしたらまたどこかへ居なくなっていました。すぐそばに水辺は無いし、謎。。。

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◆NHKのBSプレミアムでやっていた草間彌生の3年間のドキュメンタリーが面白かったです(3時間を全てまだ観てませんけど)。
岡本太郎と同じ眼をしている。体の中から湧き出る絵の情熱が尋常ではない。とにかく圧倒されてしまう。。。
3月に楽しみにしていた六本木アートナイトでの草間特集は、震災で中止になってしまい残念でした。でも、世界のあちこちで大きな展覧会が開催されるようで、日本でもまた計画があればいいなと思います。
 (8/20にBSプレミアムで12時〜15時に再放送があるようです)

◆興奮した事といえばやはり、なでしこJAPANのW杯優勝!
少し早めに寝て、でも予定より早く目覚めて、ちゃんと生で観ましたよ。まさかの展開、粘り勝ちに、スッキリ幸せな気持ちになれて良かった〜。

◆何とも言えない気持ちになるのは、雑誌ぴあの終わり。
インターネットの普及前までは、本当に大切な情報源でした。時代の流れがどんどん早くなっていて、廃れていくモノが出てくるのは仕方ない事かもしれないけれど。イラストを描いた事もあるし、思い出もたくさん!
あーぁ、ひとつの時代が終わったのですね。

〜2011年7月〜

ポキート劇場:86

poquito86

fuyutsuboT で Tシャツ&トート

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T-SHIRTS TRINITY(参加型デザインTシャツ専門ショッピングモール)にて、Tシャツとトートバッグのデザインと販売を始めました。
誰でも参加出来るサイトですが、何度か誘いをいただき、コレはぜひやってみよう!と思いまして。
  → → → SHOP名: fuyutsuboT (冬壺 T ) 

まずはORIGINALの中から、オオオニバス、イチジクさん、ポキート劇場/猫、ポキート劇場/改造院の4種のデザインで展開しました。(今後少しずつ増やす予定) メイン画像は白ですが、色の種類が多いタイプもあるので、ぜひチェックしてみてください。

チェコのむかしアニメと

 ◆渋谷の東急Bunkamuraの少し先の渋谷区立松濤美術館で「カレル・ゼマン展 チェコ・アニメ もうひとりの巨匠/トリック映画の前衛」を観ました。
人形や切り絵、実写との組み合わせなど様々な表現でアニメーションを創り上げた人。
昔観て印象にあるのは「彗星に乗って」。セピア色のなんだか不思議な映像で、夢の中みたいな感覚でした。
同じ特撮シリーズである「悪魔の発明」(81分/二階ロビーにて2時半〜)を今回観て、あらためて精密な絵コンテと人形を観ると、その凄さが良くわかりました。ジュール・ヴェルヌの原作の挿絵世界を出すためのエッチング的表現なんて画期的で面白いです。
「水玉幻想」では、パーツもセットもガラスで作ってストップモーション作業!というのに脱帽。普通そんな事思いつかないし、やろうとも思わないはずで…、さすがに割れまくって大変だったらしいのですが。
布と針金で作った始祖鳥?の人形がたまらなく”愛”を感じました。
アイデアたっぷりの制作方法がわかるドキュメンタリーや、「ホンジークとマジェンカ」(67分/12時半〜)の上映もあり、CGなんて無い時代の技術と仕掛けと情熱に驚くはず。7月24日まで。(休館日や土日のスケジュールなど詳細は確認してください)

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◆また、新しいタイプでは六本木ヒルズ森美術館の「フレンチ・ウィンドウ展」(8月28日まで)が結構楽しめました。フランスの現代アートをひと通り観ることが出来ます。
地球の正反対に位置する場所の写真が表と裏に印刷されている作品(クロード・クロスキー)は例えば、表は密集した住宅群で裏は海、というように、次々とめくりたくなるし考えさせられもしました。
黒い画面にスズの銀色や焦げでアクセントのある作品(タチアナ・トゥルヴェ)や、CGを使わずに作家自身が宙に浮いたりしている写真作品も好きでした。
それから、アートコレクターの部屋を再現しているのも良かったです。洒落た生活〜。

◆Tシャツのデザインを考えているところで、早くしなくちゃと焦っています。
でも、絵本の制作中…。近々アップ出来るようがんばります。

〜2011年6月〜

おてつだい

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 <絵本> 七田式えほんシリーズ
      ひよこさんコース vol.4
  
  文:Studio Ko
  絵:かわむらふゆみ

  しちだ教育研究所(2011) 




ポキート劇場:85

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絵本を箱につめて

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◆先月末に、私の絵本「ティロティロとポポのあさのおはなし」のファンの方からメールをいただきました。2冊持っていたうちの1冊を、友人が被災地に送る絵本を募っていたので送りました、という報告でとても嬉しかったです。
と同時に、そういう事ができるのでは、と思いつつ忙しさに追われていた自分を反省。
そんな時、よく聴いているラジオ番組で、被災地に「本を送るプロジェクト」を始めたと言っていて、まずは小さい子供向けとの事。
コレダ!とすぐに選び、段ボール箱ひとつにぎっしり詰めてJ-WAVEに送りました。友人の本や資料用の絵本以外は、著作の絵本と児童書で新品(作者特有のデッドストックが結構あり)です。
絶版となっていても、ある程度は買い取って確保しているので、通常なら定価で希望者には購入していただくところ、こういう時にはフンパツしていろいろな種類を1冊だったり10冊だったり選びました。いわゆるベストセラーモノではないけれど、喜んでもらえるといいなぁと思います。
それにしても仕分け作業は大変そう。服でも、汚れたものが届いたり、大量に届きすぎて廃棄したりというニュースを見ると、心配になってしまう…、どうかうまくいきますように。
今は子供向けの募集ですが、時期を見て内容が変わるようなので、興味のある方は詳細を確認してください。

◆谷中のギャラリーやぶさいそうすけでは、6/3〜13(火水木曜休み)は常設展で、いつもは奥の棚に置かせてもらっている「ポキート劇場」の本も、手に取りやすい状態になるそうなので、近くにおいでの際には、ぜひ。

新緑の季節が一番好きです。散歩が気持ち良くてずんずん歩きます。たいていは夕方に。
節電の東京はすっかり夜が暗く、住宅街を歩くのはちょっと怖いほど。街灯はもう少し点けて欲しい気がします。

〜2011年5月〜


ポキート劇場:84

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ともだちおばけ

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 飛ぶ教室(25)春号/創作童話(作・片平直樹)/光村図書(2011)

悲しみのミルク 他、思うこと

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◆ラテンアメリカ文学の特徴である魔術的リアリズムという表現がぴったりな映画「悲しみのミルク」。
ペルーの悲惨な歴史と現在の貧富の差を目の当たりにしつつも、ハレの儀式はなんだかトボケているよう。生と死、砂漠と庭園、静寂とお祭り騒ぎ。人生は、世界は、相反する事で満たされているのです。ジャガイモや恐乳病、歌うごとに真珠を一粒…。映像は美しく、ハッとする場面も多い中、手すりの無い急な階段がどこまでも続く荒涼とした高地の町は衝撃的でした。
美しい歌のほとんどは即興だったという主演女優(魅力的!)も、脚本も手がけたリョサ監督(さすがの血筋)もすごい才能で、上映している所も期間も少ないのですが、ミニシアター系が好きな人にはぜひオススメです。

◆こうして遠い国の映画を観ると、東京の生活がやり過ぎなのだと感じずにはいられません。地震が必ず起こる国なのだから、エネルギー源も生活スタイルも考え直す時だと実感するこの頃。
仕事関係から「浜岡原発の停止の呼びかけ」も回って来ました。より多くの人が署名用紙をプリントして声を届けてくださればと思います。全ての原発をすぐに止めるのは無理でも、予想される震源地の中心に建つ最も危険と言われているココをまずどうにかしたい。東海地震なんて私が子供の頃から来ると言われているのに何故?
今までのほほんと生きて来たけど、もうそんな年齢でも時代でも無いようです。

◆震災後の自粛ムードでACのCMばかりでゲンナリだったなか、サントリーの「上を向いて歩こう」と「見上げてごらん夜の星を」のCMを初めて見た時は感動しました。やるなぁ〜、こういう手があったのね、と。71人もの関係有名人が歌ったそうで、“全てのバージョン” が見られますよ。

〜2011年4月〜

ポキート劇場:83

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ポキート劇場:82

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以後の日々

これは1ヶ月半前に撮った写真。 家の近くで、電線がすごいコトになっているなぁと思って。あらゆる事に電力を使っていたのに「それが普通」だという意識はもうありません。
  news79

地震の時は自宅にいて、今までで一番恐怖を感じた揺れでしたが、壊れたものもなく無事でした。友人の中には、会社から歩いて深夜に帰宅だとか、高層マンションで食器が粉々になったりとか、大変だった人もいて、でもこれは東京の話。
被災地の恐怖と悲しみ、苦難は想像を超えているはずで、大自然の残酷さと人造の暴走に愕然とするばかり。
今月はなぜか仕事が重なりまくってノンビリする時間が全く取れず、ひたすら描く事に集中しなくてはならないので精神を保っている気がします。
テレビを観るよりラジオを聴くようにしていても、余震や水素爆発、放射能と心臓がバクバクして…、そんな中リクエスト曲で胸がつまったり泣けてきたり。歌の力ってすごい!とあらためて思いました。
美術作品で心を打たれる事はあっても、イラストではどうも弱い…でも絵本でなら和ませる事ができるかもしれないな…等といろいろ考えます。
見て聴いて読んだ意見の中から納得した事と自分ができる事を実践して、ずっと続けていくのが大切なのかと。
まだまだ不安感たっぷりだけど、地震酔いはだいぶマシになったし、そろそろ外出をして経済活動もしないとね。と、気分が三歩進んだら詰め物が取れて虫歯発覚!で二歩下がりました。

〜特別な時・2011年3月〜

ポキート劇場:81

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各国の映画のこと、飲み物も少々

news78
◆先月中旬から今月中旬にかけて、映画を4本観に行きました。

「ソーシャルネットワーク」はグイグイと退屈せずに楽しめたけど、しゃべり方だとか行動に共感できない主人公にナンダカナァ…という思いに。
こういう人種だけが富を得るという時代って、とか、割と最近の事がもう映画化!というスピードについて、とか、誰かと語り合いたくなる作品。
途中から双子の事で頭がいっぱいになり、エンドロールをチェックしても「?」で、帰宅して調べてビックリ! 双子を観察するためにも早口をもっと聞くためにも、吹き替え版でもう一度観てみたいかも。

「ソウル・キッチン」は、注目しているファティ・アキン監督の今までとは違うコメディ。ドイツの中でも外国人率の高いハンブルクのレストランの話で、何かの映画で見覚えのある一癖ある俳優がたくさん出ています。(特に放浪のシェフ役がイイ)
どうしようもない所にイラッとするけど、音楽もいいし、好きなタイプの作品。

試写で観たのは次のふたつ。

台北の朝、僕は恋をする」は故エドワード・ヤンに師事した監督で、ヴィム・ヴェンダースが製作総指揮の作品。
コミカルなラブストーリーは珍しくはないけど、この映画の魅力は”台北の街”と”女優アンバー・クオの愛らしさ”です。(不動産屋、ヤクザ、刑事もイイ味)それはアーヴィン・チェン監督自身がアメリカ育ちのため、台北への思いを込めているからとの事。夜市のワクワク感や美味しそうな食事に、ぶらぶらしたいナ、また台北に行きたくなってしまう映画!

ミスター・ノーバディ」は、あの時こっちを選んでいたなら…と何通りかの人生が出てくる物語。ちょっと長い気もしたけど、とても面白かったです。
音楽がいいし(バディ・ホリーやコーデッツ等)「トゥルーマン・ショー」や「エターナル・サンシャイン」といった作品が好きな人にはオススメだと思います。ちょっと哲学的な気持ちになるかも…人生とは。

◆お酒に強くないので、ビール+トマトジュース(レッドアイ)やビール+ジンジャーエール(シャンディガフ)を飲む事が多いです。
最近、新たなモノに出会いました。印度料理屋でビール+マンゴージュース! トロッと甘めでナカナカの味。韓国料理屋でマッコリ+梨ジュース! これは相当気に入りました。他にも何か見つけたらトライするつもり。

 冬壺茶壺のタイトル画像など、新しくして1ヶ月程経ちました。
 前より引き締まった感じになったと思いますが、どうでしょう。

〜2011年2月〜

 チック タック

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 ぺあぜっと年長2月号/よんでもらおう イラスト/Z会(2011)

ポキート劇場:80

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ポキート劇場:79

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古き良きモノ、新しいモノ

news77

◆お正月三日、新春浅草歌舞伎を観てきました。浅草公会堂での若手の人気公演を観るのは初めてのこと、歌舞伎自体とても久しぶりでした。
今をときめく亀治郎、愛之助、七之助、亀鶴という顔ぶれに、演目は「三人吉三巴白浪 さんにんきちさ ともえのしらなみ」と「独楽 こま」、席は二階の最前列まん中あたりという良さ。 
「独楽」は亀治郎の舞踊で、しなやかな身のこなしと、目の覚めるような色の組み合わせ(衣装も美術も)が美しかったし、「三人吉三」は盗賊三人の数奇な運命が見せ場たっぷりに進む世話物。有名な台詞「こいつぁ〜春から縁起がいいやぁ〜」とは私のこと? 
…というのも実はこのチケット、頂き物なのでした。 元日夜に友人Gから「ダンナがインフルエンザになってしまい、無駄にするのは勿体ないので行ってくれないか?」とメールが。毎年楽しんでいるのに可哀想に。お代は要らないと言われても考えなくてはね…。 
とにかく、貴重な良い機会をもらえて感謝です!(縁起がいいや、だなんてゴメンナサイ) また菊五郎劇団も観たいし、こんぴら歌舞伎もいつか行きたいなぁと欲が出てきました。

◆渋谷の東急本店Bunkamuraから徒歩五分ほどの松濤美術館を訪れました。なんと高校生の時以来! 
高級住宅地にある立派な建物の中で観る「大正イマジュリィの世界 デザインとイラストレーションのモダーンズ」展(1月23日まで・月休/300円)は、ちょっとした小旅行気分になってオススメです。
イマジュリィとはフランス語でイメージ図像のことだそうで、私の大好きな大正時代の洒落た印刷物の世界。杉浦非水、竹久夢二、岡本帰一…、アールヌーヴォー、少女趣味、怪奇幻想…と、作家別やタイプ別になってます。 現代のピシッとした本のデザインも良いけれど、当時の手描き文字で絵画的な装幀は美しくて、大量生産には思えません。 それにしても、このところ大正モノが多いですね。

◆昨年末にようやく新しいパソコンを買いました。iMacの21.5インチの方。
今までの”大福iMac"は15インチ液晶だったので、大き(過ぎ)くてキレイ! 
確認したら、2002年以来!初の買い替え(中身は一度新しくしてるけど)。
わっ、そんなに経ってたの?と思ったけど、最近ではYouTubeはモチロン、MUJIのサイトすらうまく表示できなかったという始末。 データ移行だのメール設定だのでサポートに電話しまくって…、やっと平常な日々です。 
どうか、そんなに早く進化しないでくださーい。
いや、でも私はもう少し進化しないと…。今年もどうぞよろしく。

〜2011年1月〜

ポキート劇場:78

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めくって見とれて、動くのを見つめて

news76
◆今月は忘年会や友人の展覧会が多く、誕生日もあったりで、出歩いたり人と会う機会がたくさんで(仕事もひと息ついた事だし)楽しんでいます。
そして、誕生日に頼んだ本「コドモノクニ名作選」(上下巻セット・アシェット婦人画報社)が素晴らしくて、一番好きな童画家の武井武雄はモチロン、どのページも現代とは比べ物にならない格調の高さを感じます。
大正〜昭和初期にかけてのモダンさというのは、永遠にトップクラスなのでは。

◆ゆりかもめに乗ってお台場の日本科学未来館での「テオ・ヤンセン展 〜生命の創造〜」(火曜と年末年始休み/2月14日まで)へ。
テレビで何度か目にしてワワワッと思い、実物が観たかったのです。20年間の”ビーチアニマル”制作の試行錯誤がわかる13点は、初期のガムテープべったりから、カンブリア紀の生物にヒントを得たもの、ジブリアニメに登場しそうなタイプ…と様々に進化してます。
何といっても魅力はソノ動き! それぞれの説明に小さな動画がついていたり、自分で動かせる小型タイプがあったり、1時間おきに大型の世界初公開作品のデモンストレーションもあります。
…でも、なんだかやっぱり、殺風景な会場でよりも、浜辺で動いているところが観たかったです。最初、お台場と知った時は、てっきり海の見える屋外で観られると思っていたので、ナンダカナァと(無理でしょうけど)。アートというより物理的な面が大きく、ちょっと堅物すぎる展示をもう少し面白く出来そうな気もします。

◆春に参加したグループ展「谷中たんこ部」の会場だったギャラリー やぶさいそうすけでも「ポキート劇場」の本を置いていただける事になりました!
これで都内では西側の吉祥寺と東側の根津にて、手にとって見る事と購入が可能です。機会がありましたら、ぜひお寄り下さい。

今年もあっという間でした。夏、そんなに暑かったっけ?とすっかり忘れてるこの頃。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

~2010年12月 その2〜

ポキート劇場:77

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非日常の異空間

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◆東京大学総合研究博物館の小石川別館で「ファンタスマ 〜 ケイト・ロードの標本室」という展示がとても良かったです。
洒落た旧式の建物の中の標本(剥製や鉱物や昆虫など)にまぎれて、オーストラリアのアーティスト作品が置かれていて、リアルなものとポップな偽物が混ざった素敵な空間でした。
ハンティングトロフィー、テン?の対、ビーバー?の"人魚"なんて最高! この場所ありきで制作されたオブジェとの事で、ガラスの容器等は同じ感じにしてあり、窓からの眺めも含めての雰囲気が非日常的で、とても気持ちが高まります。
私も気づくのが遅かったのですが、もうあとわずかの12月5日まで(無料)。隣接している小石川植物園(入り口は逆側)も紅葉まっ盛りで楽しめるので、あわせてオススメです。

◆先月の酉の市、新宿の花園神社に行きましたが、今年は不況のせいなのか異常な混雑で、ラッシュ時の電車内かのごとく前に進むのも大変でした。屋台巡りは諦めたけど、今まで気にはなってても入らなかった見世物小屋にトライしました。
先日、子供の頃に親しんだサーカス団が倒産のニュースを知り、昭和な出し物は観ておかないと!と思ったのです。それにしても見世物小屋。ぎゅうぎゅうに客を詰め込みます。箱から大蛇、火吹き、ヘビの生食い…。ガラガラ声のおばちゃんの口上、厚化粧、太鼓の音。あぁ昭和だなぁ、の寺山修司の世界。25分程で800円。これもまた異空間でした。

◆昨年にひき続き、伊勢丹のクリスマスキャンペーンは、クラウス・ハーパニエミというアーティストの描く世界で、ショーウィンドウや正面玄関の天井なんかはたまらなく好みで、うわぁ〜っと盛り上がります。
可愛らしさというよりダークさがあるのが良く、やっぱり新宿の伊勢丹はさすがだと思いました。あ、銀座三越の新館側1階のデンマーク・ザ・ロイヤルカフェも絵本のような空間で、近いうち入ってみたいと思っています。

〜2010年12月〜

ポキート劇場:76

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スカイツリー♪ と美しい本と家具

news74
◆先月の最終週の外出ついでに、はじめて東京スカイツリーを観てきました。
ちょうど鉄塔部分が頂点に達して、高さ497mになった日のあたりで、あとはゲイン塔という細い部分を下から突き上げるのと、第2展望台を造るとか。
押上駅付近で見上げると、それはそれは壮大でド迫力! 今までのあの辺一帯の”空という世界”を、全く変えてしまっているようで、ゴジラやウルトラマンは、あんな感じかもしれません。
やっぱり実際目の当たりにすると興奮しましたー。上でクレーンがせっせと働いているのを観られるのは完成前だけですが、完成後の紫と青の日替わりライトアップがとても楽しみ!
わぁ〜とか、おぉーとか言いながら、いつの間にか2駅ぶんの浅草駅に到達。
途中の枕橋からの「電車と屋形船とスカイツリー」(やや江戸風)、吾妻橋からの「アサヒビールのビル群などとスカイツリー」(近未来都市!?)は素晴らしい写真スポット( → 冬壺写壺に4枚あります)! 大好きなスタルクの金の雲ビルの裏側にもスカイツリーが映り込んでいたし、前方に金の雲で振り返ればスカイツリーという道があったり、こんなに見上げながら歩くのは滅多に無いことでした。

◆ちょっと行きにくい場所にありますが、トッパンの印刷博物館 P&Pギャラリー(入場無料/月休)で「世界のブックデザイン 2009-10」という展示がなかなか良かったです。「世界の最も美しい本」コンクールの入選図書をはじめ7カ国の240冊を、解説付きで手に取って観る事ができます。
写真集や絵本も多いので、1冊ごとに個展巡りをしているような気分にもなれて楽しめるので、装幀に興味がある人には時間をたっぷりとるようオススメしたいです。
2011年1月23日まで。

◆INAXギャラリーでの「夢みる家具展 森谷延雄の世界」(入場無料/日祝休/東京は11月20日まで〜大阪、名古屋へ巡回)は、20代後半で欧米留学し、33歳で病死した家具デザイナーのロマンチックな作品を復刻しています。
大正14年(1925年)国民美術協会展に出品された3つのモデルルーム「ねむり姫の寝室」「鳥の書斎」「朱の食堂」はまるで童話か舞台装置のような乙女的世界で、ハート、星、つる草といったモチーフに曲線と色使いの妙。
真ん中にデーンとある「洋風書見木具」も素敵です。アールデコな机に、円形の椅子はクリーム色のビロード?張りで背は牛の頭のモチーフ。
武井武雄、竹久夢二、モダン着物…の路線でこんな方がいたなんて知りませんでした。大正時代の洒落た感覚は、今でも色あせずにカッコイイです。

〜2010年11月〜

ポキート劇場:75

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ハーブ&ドロシー

news73
◆ドキュメンタリー映画の「ハーブ&ドロシー」のことは、少し前に新聞でその存在を知り、とても興味を持ちました。
東京では来月13日に公開ですが、一足早く、監督のトーク付きの上映会が上野の国立博物館の大講堂であるというので、さっそく申し込んで観てきました。

ハーブは郵便局、ドロシーは図書館に勤めながらギャラリー巡りをし、ドロシーの給料で生活、ハーブの給料は全額アート購入に注ぎ込んできたヴォーゲル夫妻。
見た目は普通の老夫婦だけれど、アート界では一目置かれていて、華やかなパーティーの場では、とてもお金持ちには見えない身長150センチに満たない二人は、返ってとても目立ちます。ハーブはアートに関する勉強はちゃんとしてきているし、作品を観る目つきは鋭く、より深くその世界を吸収するかのごとく作家と直接話をする姿は真剣そのもの。音楽家にとっての絶対音感のように、アートコレクターとして不可欠な審美眼を持っている事と、ニューヨークに住んでいる事、その両方あっての生き方なのかもしれません。
それにしても…、私を含めてたいていの人には理解しづらいミニマルアートやコンセプチュアルアートを主に集めているのがスゴイ(まだ値段が定まっていなかったとはいえ)。アートは「好き」か「嫌い」、または「美しい」か「美しくない」かで人それぞれの価値観でいいと思いますが、いったいアレはいくらで購入したんだろ?なんてのもあったりして。
狭いアパートに猫と亀と魚とアート、アート、アート。クリスト&ジャンヌ・クロード夫妻とのエピソードは拍手したいくらい微笑ましく、アーティスト達に愛されているのがわかります。

監督はニューヨーク在住20年という日本人女性。3年の撮影期間のうち、ヴォーゲル夫妻とは家族のようになったそうで、ハーブ氏は今年もう88歳で車椅子のため、3年前からはもうギャラリー巡りをしていないとか。
こんなに希有でピタリと結びついている夫婦がいるなんて、こんな生き方があるなんて、感動的(笑っちゃうほどスゴイ)。大のオススメです! ぜひぜひ多くの人に観てもらいたい映画です。

◆韓国土産として”韓国海苔チョコレート”をもらいました。
薄くて四角い形で、間に海苔クリームなのか薄緑色がはさまっている中に黒い海苔がチラホラみじん切りで混ざっているというモノ。
ひと口目はチョコの甘さばかりで、そのうち少しずつ海苔をチラホラと感じるようになりました。いっそ一枚まるごと挟めばもっと効果的なのでは?果たしてコレは合っているのかな?もしかしてキムチチョコなんてのもあるかも…。
お土産としては面白いです。

〜2010年10月〜

ポキート劇場:74

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東京近郊から始める山歩き


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  散歩の達人 10月号/表紙イラスト/交通新聞社(2010)

瀬戸内アートで島巡り

news72
◆先週、友人ら4人で3泊4日、「瀬戸内国際芸術祭2010」(10月31日まで)に行って来ました!
ちょうど猛暑が落ち着いて、連休前の平日でそれほど混んでいない時で良かったです(お盆や週末は大混雑なようで…)。それでも、強い日差しの中、点在するアート作品を求めて歩き回る(時には急な階段も)のはかなりの体力が必要。そして、時刻表を中心とした下調べが重要で頭を使い…、でもそんな疲れが吹き飛ぶほど、作品の面白さと風景の素晴らしさと島民の方々の優しさで、本当に満喫できた旅でした。

  1日目:飛行機で高松へ 〜女木島 〜男木島 〜直島
  2日目:直島(家プロジェクト、地中美術館、ベネッセハウス)
  3日目:豊島 | 4日目:犬島 〜飛行機で羽田へ

一番気に入ったのは男木島。写真 ↑ の作品、他、陶磁器の花とか、誕生〜死を題材にしたモノ、風と音など、迷路のような道を上がり下りしながらキラキラした海を眺めつつ楽しめました。
豊島も体験型のアートが多くて面白く、いちご家のかき氷は史上最高に美味しい!今までに無いフワフワ食感。観たかった甲生地区には時間が足りずに行けなかったのが残念で、あと2時間は必要(6時間半いたのに)でした。
女木島も3時間弱でしたが足りず、あと1時間欲しいくらい。
犬島は舞台装置のような光景と精錬所が、”夢だったかのような”強い印象で素敵。
直島は恒久作品がほとんどの王道で、銭湯で入浴しながらのアート鑑賞とか、夜の赤カボチャ内で写真を撮りあう楽しさのほか、旅行前日にたまたま知った”ココ”で地元のアート魂を目の当たりにして、作品を少しずつ見せて頂きながら話をたくさん聞き、感動したのでした。
本村地区は特に家並みが美しく、漁業組合にもアートらしきモノが飾ってあったりして、島じゅうで何か湧き上がっている模様。

3泊とも直島の民宿で、日々違う港の宿に移動でしたが、取れれば1カ所が便利かも。
バスが乗り切れないとスグ臨時便を出してくれたり、迷ってそうなら声をかけてくれたりと、住民の協力体制が交通の不便さをカバーしていて、とても有り難かったです。
どこの島にも立派な神社があり、大黒様や恵比寿様も建っていて、話し好きなおじさんが多く、山と島の形が絵のように可愛い三角で、穏やかな海の銀青、木々と畑の緑、瓦屋根の灰黒と。
本当は小豆島にも行きたかったし、最初は琴平や丸亀や屋島のうち1カ所くらいは組み込むつもりが、スケジュール的に難しくて諦めました。うどんも高松で1回ほどだし、またの機会を作らなくては!

◆東京と近県のタウン情報誌「散歩の達人」10月号(特集:東京近郊から始める山歩き〜奥多摩 高尾 箱根 丹沢・9/21発売)の表紙イラストを描きました。書店でぜひチェックしてみて下さい。

〜2010年9月〜

ポキート劇場:73

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ぴょんぴょん ともだち

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  家の光/親と子の童話 作・絵/(社)家の光協会(2010)
 (「家の光」は農家のための雑誌でJAグループの出版・取り扱いです)

ギラギラの8月のアレコレ

news71
◆暑くて暑くて、本当に猛暑は苦手で、しかも仕事の都合でちゃんとした休みも取らずに頑張っているこの夏。そんな中、ちょこちょこ楽しまないとやってられません。

沖縄旅行をしました。町内で。
商店街に新しく沖縄料理店が出来て、雰囲気はまさに島の食堂。注文が行き渡ると三線演奏までしてくれます。
美味しくてユル〜イ空気が気に入って、すぐに2回目行きました。
そしてさらに、ココはドコ?と思った出来事が!
夜ベランダに出ていたら、目の前の電線をハクビシンがのしのしのしっと歩いて行きました。
出るという噂は聞いていたけれど、初めて見てびっくり!
思っていたより大きくてタヌキぐらいありました。停電になったら困るなぁとか、ゴミや野良猫は大丈夫かな等と心配です。霞ヶ関でも出たらしいし、猿の話題も多いし、続々とやって来てますね。

◆上野の科学博物館での「大哺乳類展 海のなかまたち」(9月26日まで)は、クジラの骨格の大迫力、ヒゲや脳油への興味に惹かれたものの、やや夏休みの子供の学習的過ぎて、今ひとつ盛り上がりに欠けたような。ダイオオイカとマッコウクジラの戦いの再現に期待し過ぎた私には、「陸のなかま」の方がずっと面白かったです。

それとは逆に、それほど大きな期待をせずに観た映画「瞳の奥の秘密」にはやられました。
アカデミー外国語映画賞をとったアルゼンチンの作品。昔勉強していたし音の響きが大好きなので、スペイン語の映画はなるべく観るようにしています。有名なスターが出ている訳でもないシブい大人の映画で、サスペンス、ロマンス、笑いもありで、ゾクッとすることは何度も。タイプライターの効果は感動的で、いろいろな要素をたっぷり堪能できました。

8月はこんなで、9月に夏休みらしいことをするのを楽しみにしています。
台風に当たってしまったら最悪ですが、厳しい残暑が10月まで続くという予報にはゲンナリ…。

〜2010年8月 その2〜

ポキート劇場:72

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本のお知らせとブリューゲルの版画など

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◆NHKラジオテキスト「基礎英語2」の連載「Story Corner」が単行本化されて、「Stories Around The World やさしい英語で楽しむ世界のお話」(NHK出版)というCD付きの本となりました。大きさもCDより少しだけ大きいくらいの可愛らしい1冊です。
厳選された17編のうち私が担当した話が2つ入っていて、イラストも収録されているのは((WORKS))でも載せている「Tug of War つな引き」です。気に入っている作品だったので、今回こういう形になって嬉しいです。
それから、玄光社MOOK「illustration FILE CHARACTER 2010-11 キャラクターファイル」に今年初参加してみました。ポキート劇場から3点とあと2点載せています。新たな分野への広がりもあるかもしれないと期待して。書店で見かけたら手に取ってみて下さい。

◆渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで「ブリューゲル 版画の世界」(無休・8月29日まで/9月に新潟、10月に京都へ巡回)というちょっとヘンな(ホメ言葉)展覧会をやっています。もともとブリューゲルは好きですが、エングレーヴィングやエッチングといった版画ばかりというのは初めてです。
16世紀の風景、農民の暮らし等の“ふつう”のもの、同時代の別の作者のものもある中で、やはり圧倒的に面白いのは聖書の世界を描いたもの。不気味だけどユーモラス、変ちくりんで溢れているけれど、教訓とか格言が織り込まれているのです。宗教的なキッチュさは、タイガーバームガーデン等のように東西問わずに共通しているようです。
ボス様式で描いた最初の作品「聖アントニウスの誘惑」と「傲慢」が特に好き。ボスとは40年の開きがあったとは。
ちょっとしたアニメーション化は楽しめますし、ヘンな子達を散らしたクリアファイルとカードも気に入りました。

◆久しぶりに劇場で観たくなった映画が「インセプション」。
ディカプリオのファンではなく、監督の作風、渡辺謙の存在感、夢の中に入ってゆくという話に興味をそそられたので。展開もスケールも凄くて、体を硬くしながら必死についてゆく感じで楽しめました。(ラストは…)

暑さも豪雨も、もう少し穏やかになりますように。

〜2010年8月〜

ポキート劇場:71

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秩父たび

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◆夏休みに入る前に行こう!と平日休める友人と秩父・長瀞(チチブ・ナガトロ)に行ってきました。ギラギラ暑くもなく、夕方からは雨の日で、のんびりと楽しめて良かったです。
目的はまず、天然水の氷で有名な「阿左美冷蔵」でかき氷を食べること。次に長瀞ライン下りをして、あとは成り行きで。
秩父鉄道の硬い切符をパチンと切ってもらって懐かしくて興奮したり、駅前で迷っていたら阿左美冷蔵のご主人にたまたま案内してもらえたりで、気分上々で氷に突入。土日は1時間待ちにもなるそうで、ここ本店は庭も室内も奥へとかなり広いのに、スゴイなぁと驚きました。
アンティークの道具やアーティスト作品があちこちに置かれて雰囲気が良く、氷の種類も凝ったものが揃ってます。私たちは、抹茶豆乳小豆と乙女の苺ミルクとアールグレイ。水道水の臭みがないのはモチロン、粒子が細かくて、大きな山もさらっと食べられちゃいました(キーンと頭が痛くなることもなく)。シアワセ。

少し早い昼は、この辺の名物らしいクルミ汁のそばを食べ、美味しくて満足。
河原を歩いた時は蒸し暑さに汗だくになったけれど、舟に乗ったら涼しくて、時折急流で水しぶきを浴びたりで、すごーく楽しめました。
宝登山神社の荘厳さも良かったし、東京近郊もどんどん訪れなくちゃもったいないな、と次の計画もしたのでした。

◆この時期だけの佐藤錦は、果物の中で一番好きなモノ。今年も頂き物で堪能できました。いつか佐藤錦の食べ放題ツアーに参加したいくらいです。
W杯も大好きなので、早寝し明け方起きる日もありましたがもう終わり…、そろそろ仕事もはかどるでしょうか。ギラギラの太陽は苦手なのですけど。

〜2010年7月〜

ポキート劇場:70

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アナザーワールド

news68
◆西から来るのを待っていた展覧会「伊藤若冲 アナザーワールド」を観ました。
千葉市美術館はちょっと遠かったけど、結構充実していて良かったです。もっと近かったら前期も行きたかったかも。今回の目当ては後期のみ展示される「象と鯨図屏風」でした。
鶏をはじめ身近な動植物を描く時と違って、見た事ないけど…というあやふやな感じが漂っていて、それが幻想的で不思議な面白さになっています。象の体なんてドロドロで。
こんな奇抜な屏風をどんな人がどんな時に部屋に飾ったのかな、かなりの洒落ものでしょう。
その他に気に入ったのは、鶴の脚の表現、筋目描きの数々、おおらかな野菜たち。
動植綵絵の華やかさとは違う、水墨画中心の展覧会とはいえ、バラエティ豊かで多才さを実感できます。6月27日まで。

◆6月になると、梅雨入りという事よりも、今年ももう半分近く過ぎたの!?と何やら焦ってしまうのがイヤです… ボヤッとし過ぎているのを自覚する月というか。
家電のユウウツもあるし。
1:ブラウン管テレビ(音が時々出なくなり、叩いたりチャンネルを変えたりなので、いよいよ替え時!これは楽しみ)
2:パソコン(OSは一度新しくしてるけど古くなり、動画など観られないサイトが増えてきて、替えないと…)
他、欲を言えばデジカメ、スキャナー等最新型にしたいモノがたくさん!予算がざくざくあるのなら。
進化が早過ぎるというのはなかなか困りものです。そういう煩わしさが苦手というのも、手描きのアナログイラストである理由のひとつです。
とはいえ少しは興味があって、iPadを手にしてみたら(購入したのではなく)想像以上にずっしりしていました。コレもあっという間に軽くなってゆくのかな。

〜2010年6月〜

ポキート劇場:69

poquito69

ポキート・コボシ

ポキートコボシ
  ポキート・コボシ大:(後列、左から)◆黒白猫 / ◆たき火 / ◆金渦猫
  <size:直径9センチ×高さ12センチ 〜各12,600円>

  ポキート・コボシ小:(前列、左から)◆じゃぐち / ◆タコ子
  <size:直径6.5センチ×高さ8センチ 〜各10,500円>

  *木製の起き上がり小法師に彩色。カランコロンと音が鳴ります。
   裏側は ↓ こんな感じです。

コボシ裏

ポキート劇場:68

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ルーシー・リー & ポスト・フォッシル

news67
◆食器や家具、生活用具等は、気に入ったデザインで使いやすく、丈夫であるほうが良いはず。そういう事よりも、形と色を追求して、美や奇抜さを高めると芸術になるのだと実感できる展覧会を観ました。
ひとつは、国立新美術館での「ルーシー・リー展」(6月21日まで・火休/各地へ巡回)。
ずいぶん昔に観て以来のルーシー・リー作品群は、やはり端整な輝きがありました。陶芸を「いいなぁ」「素敵」と思う事はあるけれど、「なんて美しい…」と強く深く思ってしまう程の色と形。
掻き落とし技法(最も好み)、溶岩釉(迫力がある)、スパイラル文と、どのタイプも魅力的。チョコレートのような、宝石のようなボタンまで。
白、黄、茶、青、ブロンズ…と美しい色を出すための化学式(!)がノートにびっしり。中でも惹かれたのはピンク。それも細く入れた青との組み合わせには、しばらく目が離せませんでした。

◆そして、ミッドタウンの奥にある21_21 DESIGN SIGHTでの、「ポスト・フォッシル:未来のデザイン発掘」展(6月27日まで・火休)も面白いです。
"fossil=化石”という事で、原始的な感覚を取り入れた新たなデザインが集められています。会場内には太鼓の音が鳴り響いているし、牛の形にはドキッとするし、布で包まれた鳥もいて、なんだか平常心ではいられない感じ。広告になっている人型電気スタンドは予想とは違う大きさですし。
階段降りてすぐの牛の多い空間と、その奥の毛皮の多い空間(ラジエーター最高!ポットも)が特に気に入りました。白いうさぎやラストのロックソファ等も。
新美術館からは歩いてすぐなので、時間があればハシゴして楽しむのがオススメです。

◆右側に「冬壺写壺」を設置してみました。
書きそびれたり、強調したい事、取り上げるほどでもないチョットした写真をコチラにアップしていきます(気軽に不定期に)ので、どうぞよろしく。
(”つなビィ”というブログパーツを利用。マウスを近づけるとタイトル&文が現れ、クリックすると写真も文もさらに見やすくなります)

新緑の高尾山を訪れ、薬王院までで山頂には行かなかったけれど、リフトが楽しすぎて、秋にも行きたいなぁと思ってます。

〜2010年5月 その2〜

いろいろ展覧会のこと

news66◆グループ展「谷中たんこ部」は5月3日で無事終了しました。連休中は晴天に恵まれ、近くの根津神社では「つつじ祭」が行われていて、古本市以外の日も周辺が賑わっていたため、ふらりと寄って下さった方も多かったようです。
そしてわざわざ足を運んで下さった方々、どうもありがとうございました!
4コママンガの進化系、陶器、版画、動物画、詩的なモノ、日記的鉛筆画、絵本、音符、CD、帽子と布バッグ、等…
全くタイプの異なる8人の作品があの独特の空間に並ぶと、それぞれの個性がわかりやすくて、昔のデパートのお好み食堂(ビュッフェとは違う)のワクワク感のようで面白く、そこを青木さんのギターの音色が爽やかにまとめていました。

会期中に3日通って、地図を片手に路地を歩いたりもして、谷根千エリアに少しずつ馴染んできたところ。
古くからの寺町の中で、工房や店を始める若い人が増えているようです。
ギャラリー やぶさいそうすけも2年目に入ったところで、これからも展示いろいろと楽しみです。

近いうちに、今回制作&出品した”ポキートコボシ”を「GOODS」にアップします。

◆4月にはいくつか展覧会を観ました。
府中市美術館での「歌川国芳」は奇抜な浮世絵が満載で、楽しめるコレクションでした。
猫はモチロン、化け物系だの落書き風だの、ユーモラスな作風もあり、凄みのある上手さもありで素晴らしい!もう時間がないのですが、5月9日(日)まで。

上野の科学博物館での「大哺乳類展 陸のなかまたち」(6月13日まで・月休/金曜のみ午後8時まで)は動物好きは絶対行かないと。剥製と骨格の実物大の大迫力!
角とか毛とか牙とか爪とか、動かないのでじっくり観察できます。フラッシュ無しなら撮影もできます。さらに常設も観るなら半日以上かかるでしょう。
7月からは「海のなかまたち」になるので、それも絶対行かなくちゃ。

〜2010年5月〜

ポキート劇場:67

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一箱古本市の展覧会「谷中たんこ部」

news65
   2010年 4月29日(祝木)〜5月3日(祝月)

    12:00 〜 20:00(最終日のみ〜17:00まで)
     *初日18:00よりオープニングパーティー

    出品作家/青木隼人(音楽家)
         かわむらふゆみ(イラストレーター)
         鈴木史子(陶芸家)
         須曽明子(帽子作家)
         永田生美(編集者)
         福田紀子(画家)
         牧野伊三夫(画家)
         ミロコマチコ(画家)

 場所/ギャラリー やぶさいそうすけ
    東京都台東区谷中1-2-16(千代田線・根津駅1番出口徒歩2分)

 
会期は5日間ですが、「不忍ブックストリートの一箱古本市」が、4/29(祝木)と 5/2(日)に開催されるため、その前後まで街のあちらこちらでいろいろ楽しめるイベント期間であり、ゴールデンウィークです。
ギャラリーもレトロ?というか古さを活かした味わいのある空間で、ちょっとイイ雰囲気なのです。
そんなに広くない中で8人。それぞれどんなモノを出してくるのか、集まってどういうコトになるのか…、どうぞお楽しみに!
私は「ポキート劇場」の世界を立体化したようなモノ等(作品も本も購入できます)を出しますので、ぜひお寄り下さいませ。

〜2010年4月〜

ポキート劇場:66

poquito66

上野で等伯、本郷では命の認識を

news64
◆「没後400年 特別展 長谷川等伯」には圧倒されました。
仏画、肖像画、金碧画、水墨画へと時代(人生)と共に変化し、どれもとてつもない力量。
一番の目的であり、最も惹かれたのは「柳橋水車図屏風」。柳の葉の成長と川の流れと橋など、とてもデザイン的で素敵な作品。「柳に柴垣」「萩芒」も良かったです。
「波濤図」は、ザッパーーン!と擬音の文字が似合いそうな劇画風で面白いし、「仏涅槃図」の大きさと細かさは本当に凄い。悲しい場面なのにユーモラスにも見えます。
猿、竹、山々など、水墨画での筆遣いの自由自在さは圧巻! 強弱、軟硬、遠近、何でもござれ。しかもモチロン軽やかに。
そして最後に「松林図屏風」。しっとりと幽玄の美。
思っていたより、実にあっさりと描かれていて驚きました。この有名な作品に、それほど興味があった訳ではなかったけれど、やっぱり素晴らしいものでした。近づいて、離れて、空気感を味わう貴重な機会です。
私は日曜美術館の放送前に訪れたので、場内は混んではいても入場規制はありませんでした。今はかなり待たされるかもしれませんが、ぜひ。
3月22日まで(15日は休み)東京国立博物館で、4月10日からは京都国立博物館にて。

◆そして、上野から谷中・根津を通って東京大学までは、歩いてそれ程かかりません。
たまに訪れる東京大学総合研究博物館での「命の認識」展(無料・3月28日まで/*ポスターにて詳細確認を)は、なかなか迫力のある空間でした。
人間の骨もドキッとしたけれど、奥の部屋の動物達の骨だらけの世界、中でも、ミンククジラやキリンの巨大さを実感出来る全身骨の凄さ! そしてショッキングな”死の誕生”。
解剖見学会もあったりして(とても私には無理)、研究という大切さと重さ、興味や畏敬の念がざわついてしまう…。

そろそろクシャミが出始めてます。
ゴールデンウィークにはグループ展をする事となりました。詳しくはそのうちに。

〜2010年3月〜

ポキート劇場:65

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さらに1コマ、そして3D

news63
◆先月に続いて”1コマ1コマの世界”である「束芋 断面の世代」を観ました。おどろおどろしくもキッチュな魅力があって、惹かれてしまう美術家です。
前の銀座の個展では、洋風のお屋敷がモチーフでしたが、今回のメインは日本の昭和の団地。墨一色のドローイングもあり、より日本的な世界で、浮世絵とか水木しげる的な要素を感じます。
明るいはずの横浜美術館も暗ーくしていて、いつもとは違う雰囲気の中「団断」などは何度も観てしまうし、かなり面白くてオススメ。もうあまり時間がなく、3月3日まで(木休)。中華街まで近いので、鑑賞後の食の楽しみもポイント高いです。(*7〜9月には大阪の国立国際美術館に巡回)

◆3D映像が話題の映画「アバター」は先月観たのですが、3Dメガネが大きくてズリ落ちやすく、とっても目が疲れました。翌日も少し引きずるほど。メガネonメガネの人はもっと大変そう…。
たしかに奥行きがあって、今までとは違う画面、森の植物は美しく神秘的で良かったけれど、ストーリーがどうも有りがちで、ハリウッド超大作の王道(+宮崎アニメ風味)なのでした。
キモチ悪く思えた造形も美男美女に見えてくるし、ダイナミックな面白さはモチロンあって、映画館でこそ体感出来る娯楽作品なのは確かです。
3Dでなくても、やはり映画館で観るべき「Dr.パルナサスの鏡」の方がずっと独創的で、監督の遊び心がたっぷりなように思いました。悪魔役のトム・ウェイツがイイ味出してます。

◆私以外で気にしている人もいないかもしれませんが、今年からORIGINAL(ポキート劇場)をアップする日を8の日というのを止めました。決まりがあった方がやりやすいと思って、そうしていたのですが、なかなか難しい時もあるので、適当な時に。
今の時期は、歩いていて大好きなミモザを見つけると嬉しくなります。さぁ、出番だよぉ〜!
「ポキート劇場」の本も、どうぞよろしく。お気軽にご注文ください。

〜2010年2月〜

ポキート劇場:64

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ポキート劇場:63

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王様は島にひとり

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(池上永一・著)装画:かわむらふゆみ/装幀:緒方修一/ポプラ社(2010)
      
     →→→ 詳細&ご購入はコチラ

ポキート劇場(本)

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books18b <4コママンガ> ミニ(B6)絵本
 
 作・かわむらふゆみ
 ブログ「冬壺茶壺」オリジナル作品

 2005年8月〜2009年11月までの60話を収録
 ソフトカバー/64ページ/1色刷り
 限定300部/定価800円+税
 
 
 発行:トムズボックス(2010)

 
◆ご希望の方はぜひ、メールを下さい。右上のCONTACTから「希望数、送り先の郵便番号、住所、氏名」をお知らせください。こちらから返信しますので、振り込みの確認後に発送いたします。
*基本的にメール便を利用で、"税+送料込み"/1冊900円、2冊1760円、3冊2600円 で承ります!

◆どこかで売る機会がある時は、NEWSや右側に表示しますので、どうぞヨロシク。

1コマ1コマの魅力

◆東京国立近代美術館での「ウィリアム・ケントリッジ 〜歩きながら歴史を考える、そしてドローイングは動き始めた…」は本当に素晴らしく、声を大にしてオススメしたいのですが、なかなか気軽に行ってみてとは言えないかも。
絵を描いては撮影し、また描き直しては撮影し、という原始的なアニメーションが主なので、ひとつひとつは5分とか10分程でも、ちゃんと観るとアニメーションだけで2時間かかり、さらにドローイングと版画作品もあるので、ちょうど3時間かかりました。同じチケットで入れる上階の収蔵品展も観るなら4時間以上かかるでしょう。

以前「アフリカ・リミックス」展で初めて彼の作品(今回も来ている「ヨハネスブルグ, パリの次に素晴らしい都市」)を観て、強烈に印象に残りました。
「プロジェクションのための9つのドローイング」「ユビュ、真実を暴露する」「ゼーノの筆記」は必見。
最も最も”魔法のように素敵”に感じたのは「薬棚」という作品。私も好きなモチーフであり、洗面台の上にある化粧水や歯磨き用品を入れる棚の中でのアニメーション。とはいえ、現れる文字は悲惨であったり、不吉な黒い鳥も出てきます。
初期は南アフリカ人ならではのアパルトヘイトに関する題材ですが、ガシガシした味わい深い手描き作品で、近年の実写作品よりも好きです。
演劇的な最後の方(特に「鼻」)は気力体力ともかなり消耗してくるので、頭も体もスッキリ元気な時に、ぜひ観てほしいです。
ひと昔前の道具たちが繰り返し出て来るのが面白く、音楽の使い方もいいです。しばらくあのメロディーが残りますが。 (2月14日まで・月休・金曜のみ午後8時まで)

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◆そして、少し前に観たイスラエル映画「戦場でワルツを」もスゴイ作品でした。
「おくりびと」も良いけれど、アカデミー外国語映画賞はこちらの方が相応しかったように感じます。政治的に?感情的に?いろいろあるのでしょうけど。
この映画もMacを使う事なく、実写映像をなぞったりせず、コツコツとイラストを描いたアニメーションで、人類の愚かな歴史を主題にしているところもケントリッジに通じるかもしれません。
実写ではなく、アニメーションでなければならない理由があり…、絵も音楽も美しく、スゴイものを観てしまったという衝撃がありました。こんなにもアニメーションが効果的とは。まだ上映してる所もあるようなので、ぜひ。

「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」も今更ながら大満足。
これぞスター!さすがエンターテイナー!ノリノリで足踏みしたり口ずさんだり涙ぐんだりしながら観ました。それにしても本当に残念。

〜2010年1月〜

ポキート劇場:62

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脳内と医学 + ポキート本の予告

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◆評価が分かれそうな映画「脳内ニューヨーク」がとても面白かったです。
「マルコヴィッチの穴」と「エターナル・サンシャイン」が大好きなので、今回はまたどんな変なことが起こるのかと期待した通り、”ワケのわからない”シャワーを浴びる楽しみがありました。
人生はいろいろあり、思い通りには行かなくて、あっという間に過ぎてゆくのだな、と感じたけれど、友人は、人生は恐ろしく長いものだと感じたようで、何度か観るとまた違った感想になるかもしれない作品。緑色の便や常に燃えている家なんかは、シュヴァンクマイエル風味で好きな世界です。
原題は「SYNECDOCHE, NEW YORK」 …辞書で引いてみたけれど、難しい言葉で「脳内」とはうまく訳したなぁと思います。
「THIS IS IT」は観たいと思いつつ、最終日に売り切れで諦めたのでした。すぐにDVD化なので再上映もどうしようかな、と思っているところ。

◆森美術館の「医学と芸術展」はなかなかユニークな集め方で、ダ・ヴィンチから応挙、義手義足、写真、アニメーション、模型、などなど様々な形で、人間の体と生と死について表現されています。
象牙のミニチュア人体模型は欲しくなるくらい素敵。
亡くなる前と死後すぐの顔写真は、大きく感情が揺さぶられました。余命の少ない人に了承を得ての撮影で、死後の顔は苦しさから解放されたのか、どの人も美しく安らかになっていたのが印象的。
スーパーヒーロー達の老後はなんとも皮肉で、最後にクエイ・ブラザースの11分程の映像作品があったのは、トクした気分になりました。(2月28日まで)

◆毎月このサイトで連載している4コママンガ「ポキート劇場」(ORIGINAL)ですが、まわりからのリクエストもあって、今までの60話分を本にまとめました!
B6サイズ、64ページのスミ一色刷りで、限定300部、1冊 (税込) 840円です。1月中旬には出来上がるはずなので、どうぞお楽しみに。

ご希望の方は、私にメールで注文(+送料もお願いします)下さるか、東京・吉祥寺の絵本の店「トムズボックス」でのご購入となります。
友人知人でしたら、私に会う際にひとこと下されば持参しますので、ぜひぜひ〜。

      2010年もどうぞよろしくお願いいたします。

〜2009年12月〜

ポキート劇場:61

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親子で楽しむ 日本の歳時記

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月刊誌「ボンメルシィ!リトル」イラスト/ベネッセコーポレーション(2009)

Y字路写真とバラガン邸

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◆西村画廊でやっていた「横尾忠則 東京Y字路 写真展」は、都内のあらゆる所(うちの近くもあり!)、奥多摩の桧原村にまで撮りに行っていて、Y字路への探究心がグツグツしてました。絵にしていなくても、写真だけで何かざわつく感じがあり、中でも、雨や夕暮れ時のものは怪しい光を放っていて、不気味で不思議で魅力的。
ふだん特に注目された事のない場所の一角が、急にスポットライトを浴びて驚いているかのようでした。

◆昔からメキシコには惹かれていて、いつか訪れる機会があったら、フリーダ・カーロの家(美術館)と世界遺産であるバラガン邸は外せないなぁ…と思っていたら、青山のワタリウム美術館で9月からやっていました。
ルイス・バラガン邸をたずねる」(2010年1月24日まで・月休*例外あり)は、家具やアート、本までも現物を運び込んで(!)会場内で再現しているそうです。
美しいピンク(特徴的なブーゲンビリア色)の壁。密かに黄色を反射させた白い壁。
落ち着けそうな奥の机と友人アーティスト達の作品と庭の木々。荘厳な雰囲気の寝室は、ベッドが意外な程小さいのが印象的でした。
穏やかな心でいられる事、自然との調和と美しさを求めた結果がこの家なのでしょう。
こじんまりした美術館なので(2階〜4階で展示)団体と一緒になるとツライです。
40分の映像を観て落ち着きました。ロス・アマンテスの噴水がとても素敵!緑を背景に茶とピンクだなんて! 
メキシコの光と空気ならではの世界というのは承知の上、とりあえず少し体験できて良かったです。

◆たまに凍える日もあるけれど、なんだかこの冬はかなり暖かいので、北欧の民族衣装のようなセーター等、ひと目惚れして買ったものの、なかなかデビューできていません。冬はやっぱりちゃんと寒くないとねぇ。
鎌倉散策をした日は寒い日でしたが、竹林と海を久しぶりに観て、ピーーヒュルルルル…のトンビの音を聞いて、ゆったりと心地良くなりました。

〜2009年11月〜

ポキート劇場:60

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写真展や流星群 〜遠く離れた場所の

news59
◆チラシを手にした時から引き込まれてしまった写真展「セバスチャン・サルガド アフリカ」を観ました。
飢餓、砂漠化、紛争といった辛い面と、神秘的な自然や人々の暮らし等、アフリカの現状をとらえたモノクローム写真の数々。グレートーンと黒が本当に美しいのと、日本とはこうも違うのかという事で、響いてくるモノがたくさんありました。
中でも、牛や馬との生活を撮ったのがとても好きです。砂のせいかザラザラした空気感と柔らかな光と、”生きている”躍動感があって(こんな世界ばかりだったら良いのだけれど…)。
アフリカは遠い場所とはいえ、同じ地球上の姿という意識は持っていないと、と思ってます。(12月13日まで/月休 *例外あり)

◆「流星群のピークです」と聞くと、ソワソワしてしまうたちなので、その頃は寝る前や念じたとおりに目を覚ました明け方に空を見上げました。
星の並びですぐに見つけやすいオリオン座のあたり。じぃーっと目を凝らしているとメラメラときらめく埃のような星屑が見えてきて、これが?と思ったけれど違ったようで。翌日またトライしてベランダに出た途端、ピューーと流れ星。結局それだけでしたが、空を観る(星も雲も)というのはとても気持ちが良く、寒さと首の痛みが無ければ、いつまでもしていられそう。

◆映画も何本か観た中で、一番いろいろな衝撃を受けたのは「空気人形」です。
原作のマンガは読んでませんが、主演のぺ・ドゥナは10代の頃から観ていたので、その女優魂と体の美しさはオドロキでした。たどたどしい話し方と脚のラインが人形にぴったり。キツイ場面もあるけれど…、まわりには勧めています。

〜2009年10月〜

ポキート劇場:59

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「やってきました」韓国版 + 江戸東京たてもの園

news58
◆私の初めての絵本「やってきました」(福音館書店こどものとも年少版)が、韓国のボイム出版社(Boim Publishing)のハードカバー版となりました。
1991年の11月号だったもので、内田麟太郎さんの文に絵を描きました。私の手描き文字が、ハングル文字でなかなか上手く表現されています。

   !今頃になっての嬉しい展開!

また、近いうち、「こどものとも年少版15選 とっておきの名作セット その2」(こどものとも社)という15冊のボックスセットの中の1冊にもなります。
幼稚園保育園等でのセット売りで、書店では扱わないものですが、どこかで誰かの記憶に残るといいなぁと思います。

◆小金井公園へは行った事があっても、「江戸東京たてもの園」は初めてでした。気になっていた特別展「魅惑のカンバン・ハリガミ展」が終了間近だったので。
江戸〜昭和の暮らしや街の写真が好きで、様変わりした現代とくらべながら観ると不思議な感覚になるのです。手描き、ホーロー、実物の形をしたもの等の看板であふれていた時代。ネオンよりも味わい深くて人間臭い。
そして、いよいよ「たてもの園」。レトロ建築は、角に丸みがあったり、装飾的だったり、窓枠にも凝っていたり、遊びがある洒落た建物がイイです。
どっしりした日本家屋、立派な銭湯、素敵な個人邸宅、茅葺き農家など、ひとつひとつ靴を脱いで上がり、家具や道具を観察。マンガのサザエさんのように、二股になった洗濯物干には割烹着が… と観ていたら、夕方近くで干していたものを取込んでいたり、囲炉裏に火を入れていたり、ところどころで草木の世話をしているボランティアの人達がいて、手をかけて大切に保たれている事に感動しました。
久しぶりに広大な公園を歩いて、すっかり気持ちよくなり、もっと度々訪れたい気分に。まずは紅葉の頃が楽しみです。

◆ようやく、のんびり出来るようになったので、しばらくご無沙汰だった友人達に会うようにしています。やっぱり人とおしゃべりするのは楽しい。美味しいものと一緒ならさらに嬉しい。
気に入った映画や本は人に薦めたくなるもので、本の貸し借りも増えてきました。

〜2009年9月〜

ピクルスの絵本

books17a

books17b  <体験学習> 
 農文協の手づくり加工絵本シリーズ
      「つくってあそぼう:35」

 編・みやおしげお
 絵・かわむらふゆみ
 編集制作・栗山淳編集室
 農文協([社]農山漁村文化協会)(2009)


 →→→ 詳細&ご購入はコチラ

ポキート劇場:58

poquito58

メアリー・ブレア展

news57
◆子供の頃は毎日のように、テレビのアニメーション番組(特撮ヒーローものや人形劇と共に)を観ていて、アメリカ製のものは、日本製と同じくらい多かった気がします。
それは日常で、ハレの日にはディズニーのアニメーション映画を映画館で観るのが楽しみで、色の美しさ、動きの滑らかさ、甘い音楽、という夢のような世界は別格で、まさに非日常でした。
そんな世界を創り出していた重要な一人が、メアリー・ブレアという女性。今回初めて知りました。
色彩、背景、キャラクター等、アニメーション制作の基礎となる”コンセプト・アート”の数々。
「ペネロペと十二ヶ月」は残念ながら制作されなかったのですが、雨とか雪とかの擬人化がとても面白い! あとは有名な、シンデレラ、アリス、ピーターパン等、色の組み合わせと影の表現が印象的。
2ヶ月ほどの南米”調査”旅行というのも興味深く、ただでさえ才能豊かな人が、目にした世界をぐんぐん吸収していったのがよくわかります。
実を言うと、ディズニーランドの「イッツ・ア・スモールワールド」は好きじゃなかったのですが(歌のせいもある?)、彼女が担当したのだったら、もっとちゃんと観ておくんだったと思いました。
とってもオススメの「メアリー・ブレア展」は、東京都現代美術館にて10月4日まで(月休)。

◆アニメーションつながりでいえば、アカデミー賞受賞の「つみきのいえ」をようやく観ました。どこか西洋の雰囲気で、全世界的に共感されそう。思っていたとおりに良くて、思いがけず涙が溢れ出ました。作者のほかの作品も同時に観てその才能を再確認でき、これからもずっと期待したい人だなぁと思っています。

◆9月には、農文協の学習体験絵本「つくってあそぼう」シリーズの第7集「ピクルスの絵本」が出版されます。世界の漬け物の紹介や、西洋のピクルス、ザワークラウト、中国のパオツァイの作り方もあり、子供から大人まで楽しめて実用出来る絵本です。
興味を持っていたシリーズなので、手がけることが出来てすごーく嬉しかった仕事です。色がちょっと心配ですが、来月ぜひお楽しみに。

〜2009年8月〜

ポキート劇場:57

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旅と絵本とデザインと

◆日食を観るには必ず専用のメガネを使用するように、とテレビや新聞で告知されていたけれど、小学生の頃校庭で皆で座り込んで観察した時は、黒い下敷きのようなモノが配られた覚えがあり、今更そんな事言われても…と思いました。(東京で、やはり今回のように部分日食)
それなのに今回、その時間になった時、見えそうもないと思いながら空を見上げたら、厚い雲が動いて薄い膜の奥に三日月型の太陽(光り具合もまるで月のような)が現れた瞬間を見てしまいました。あまりにもタイミングが良すぎてゾクッと興奮しましたが、裸眼だったのでなんか心配。あんなに淡い光だったのにしばらく目がギンギンしたので、通常の光線なら本当に危険。NHKの映像は美しかったです。

news56
◆「堀内誠一 旅と絵本とデザインと」(世田谷文学館にて9月6日まで/月休*例外あり)はとても良かったです。2階全体を使った規模が大きめの展示で、雑誌のアートディレクター、イラストレーター、絵本作家、旅人、などの多彩な活動が紹介されています。私が子供の頃はちょうど堀内誠一が大活躍だった時で、彼の作品に囲まれて育ってきた事を実感しました。
「ぐるんぱのようちえん」は大好きで、「マザーグースのうた」もよく見ていたし、かがくのとも「ちのはなし」は赤血球がなんだか怖くて印象的でした。こどものとも「てがみのえほん」は中でも一番のお気に入りで、今でも大切にとってあります。「ふらいぱんじいさん」も手放せません。そしてマガジンハウスの雑誌の数々。

同じ人とは思えないほど画風が全く違ったりしますが、共通しているのは、生き生きとした線と遠い外国の雰囲気を感じること。旅好きならではのセンスなのでしょう。
アンアンは創刊時はとんでもなく洒落ていたことに驚き、旅のイラストエッセイや手紙からは、好奇心たっぷりでマメな人柄が感じられます。
グラフィックデザインの”手仕事”という4分程の映像は、烏口、溝引き、コンパス、定規などを駆使した当時のやり方を再現していて、なんだか感動しました。大学時代を思い出し、現代のコンピューターの時代からは考えられない、古き良き、古き手作業の時代。今もかなりアナログな私は化石なのかな?少々身につまされます。
マガジンハウスや福音館書店ほかで現在もちゃんと残っていて全く古びていない、彼の手作業の美しい仕事の数々は必見ものです。

◆新宿の高層ビルにある損保ジャパン東郷青児美術館での「ミリオンセラーの絵本原画と世界の絵本画家たち」(8月30日まで・月休)も見応えがありました。
有名な絵本の原画を観るチャンスです。本当に原画というのは美しく、細部の意外な発見もあって面白いものです。
今回もっとも観たかったのは大好きな永遠の名作「てぶくろ」の原画。たしか3点あって、もう、うなるほどの上手さ。美しくて楽しくて、寒そうだけどほわほわ暖かく、動物達の匂いを感じるような。ちひろ美術館のコレクション、充実しています。

〜2009年7月〜

ポキート劇場:56

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あしたのコスメ!

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 情報誌「PRECIOUS BEAUTY」イラスト/コーセー(2008〜2009)

考えるキノコとパン

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◆またふらりと行ってしまいました、京橋のINAXギャラリー。
考えるキノコ展」(8月8日まで/無料・日祝休)という理科室とか科学博物館的な展覧会をやっています。キノコの標本、模型、模写、映像、そして切手や童話。

たぶん幼い頃は、食べ物に入っていても気にしてはいなかったから、まず絵本でキノコと出会ったのかもしれません。または公園にあるキノコ型の、赤や青に白い水玉のセメント椅子とか。
自分で歩けるようになると、地面のアリを見たりして苔やキノコに惹かれ、自分がアリの大きさになったつもりで想像をふくらませていました。
キノコは歯ごたえがあって美味しい。けれど毒を持ってるものもある、という怖さ。神秘的な形、性質。
先月、軽井沢で不思議なものを見つけ、調べてみたらツチグリというキノコでした。
海底にいそうな形。宇宙生物かもしれない形。
翌日、また見に行くと、すっかり形がなくなっていて、6つほどあったのに全てわずかに跡が残る程度。ホントに摩訶不思議でした。

このキノコ展にツチグリはなかったけれど、誰もが好きなはずのベニテングタケとキヌガサタケの造形はやはり抜群で、ヒトヨタケと、もぐらのトイレ掃除をするキノコというのも印象的です。

◆朝はパン派で、中でもドイツ系の、酸味があったり雑穀が入っているタイプが好きです。くるみやイチジクやチーズやトマト… というのも大好物。
ふだんは地元で買ってますが、たまにデパ地下などでちょっと贅沢をします。
先日、リニューアル後の新宿マルイ本館に初めて寄り、1階の「ル・プチメック」で3種(栗と柚子入り、くるみ入り、黒オリーブ入り)購入してみました。
ガイドブック等で見て憧れていた京都の有名なパン屋の東京初出店というわけで、本当に美味しかったです。少しずつ全種類制覇してみたいくらい。

それから「ナショナルデパート」という岡山のおしゃれなパン屋が東京に、しかも近くの高円寺にできたと知り、四季のカンパーニュ(お得な端っこセット)と食事パンを買いに行きました。今まで見た事のないような大きさと色彩。独特の製法でモチモチと美味しいです。
ただ、庶民的な高円寺よりは広尾とかの感じでちょっと心配ですが、続きますように。

さらにそれから、高円寺といっても新高円寺に、大阪発の蒸しパン屋「ミスタームシパン」ができたとラジオで知って、これも行かなくちゃ!と思っているところ。

〜2009年6月〜

ポキート劇場:55

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Hello to the World もっと知りたい あなたの国

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books16b <英語教材> 大型(B4)英語絵本

 上級セット「My Friends Around the World
 (2冊組)  もっと知りたい 世界の友だち」
         
 絵・かわむらふゆみ/学習研究社(2009)
 (illustration) KAWAMURA, Fuyumi
               Gakken Co.,Ltd.
 *世界7カ国の挨拶、民族衣装、食べ物、建物等
 *CD(イラストデータ+ 音声)付き  
 *小学校の授業用のため書店取り扱いは無し
 *もう1冊は時差がテーマ(絵・メグ ホソキ)

          →→→ 学研のサイト

もうひとつの森で出会う

news54
◆メルシャン軽井沢美術館で「Take Me Out To The Wonder Forest もうひとつの森へ」展を観ました。
アーティストは、三沢厚彦(彫刻)、マイ・ホフスタッド・グネス(アニメーション)、津田直(写真)、佐々木愛(インスタレーション)の4人で、企画と空間構成は graf media gm が担当していて、今までのこの美術館とは確かに違う、なんだか洒落た雰囲気。
朝もやの森の中を分け入ってゆくと、次々と出会いがある… ある時は小屋の中に、上空にと。
各作品とも完成度が高く、組合わさる事で新たな効果も生まれています。
なんといっても三沢作品のユーモラスでチャーミングな動物たちの印象が大きいです。
ショップでも、1890円と高めながらセンス良く凝った造りのカタログやグッズ等いろいろあって満足。街なかではなく、緑の中にある美術館ならではの気持ちいい体験でしょう。
もともと三沢厚彦作品のファンで興味を持った展覧会なのですが、期待以上の素敵な世界で、とてもオススメです。(7月10日まで・火休)

◆映画は「スラムドッグ$ミリオネア」を観ました。
エピソードのひとつひとつは、わりと有りがちかもしれないけれど、日本でも馴染みのある番組を使っている構成が面白いし、テンポがいいです。
全編に流れるA・R・ラフマーンの音楽が最高で、効果的に体に響いてきては揺さぶられました。アカデミー8部門受賞のうち、作曲賞と主題歌賞もとっていたのを後で気づきました。やっぱり! サントラCD欲しいなぁ…聴きながら仕事すると、ジャカジャカはかどりそう。
そして、ラストは一番のお楽しみかも。インドといえば、こうじゃなくちゃ。
女優がキレイで子供達は可愛いけれど、最近のニュース(出演した子がホームレスに、等)に、あぁ、現実はやはり厳しいことに悲しくなりました。

〜2009年5月〜

ポキート劇場:54

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ポキート劇場:53

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ダイアログ・イン・ザ・ダーク

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◆以前友人から話を聞いて興味津々だった「DIALOG IN THE DARK ダイアログ・イン・ザ・ダーク」を体験しました。東京の外苑前あたりで開催されている今回の第1期は、6月下旬までで火曜休み。
あまり情報を持たずに参加したほうが面白いと思うので、細かくは書きませんが、真っ暗闇を体験ということです。
8人ずつグループを組み(一人で参加でも大丈夫)視覚障害者の方(アテンド)にサポートされて、杖をつきながら手探りで進んでゆき、足裏から耳から鼻から何かを感じ取り、いつもとは違ういつも以上の感覚を知る約90分。
アレを発見し、アレで酔い、最後は嬉しいひと息。暗闇の中でのアテンドはとても頼もしく(失明の恐怖感が和らぐほど)グループの連帯感は不思議な気分。まさにこれは暗闇観光小旅行で、解散する時にちょっぴり切なくもなりました。
東京はモチロン旅先でさえ、ここまで真っ暗というのはナカナカ無い事。
運営費を賄うため入場料は高め(大人は平日昼4000円〜土曜夜8000円)で完全予約制というハードルがありますが、とてもオススメしたいイベントです。

◆昔から伊勢丹会館にある、フラメンコショーのあるレストラン(=タブラオ)「エル フラメンコ」に行く機会がありました。
通常と違う安いコースだったせいか?食事はイマイチでしたが、本場の一流のダンサー、ギター、歌手達を招いてのショーは大迫力の熱演(私が観たのはドミンゴ・オルテガ達)で素晴らしかったです!
店員がスペイン人だったなら、とても新宿のビルの中とは思えません。私はあの独特の手拍子にたまらなく高揚するのですが、毎晩のようにあんな興奮が繰り広げられているなんて、長く続いているわけです。

〜2009年4月〜

ポキート劇場:52

poquito52

キュビズム建築や京劇、あの頃の歌

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◆京橋のINAXギャラリーで「チェコのキュビズム建築とデザイン 1911-1925 展」(東京は5月23日まで・日祝休/大阪、名古屋へ巡回)を観ました。
チェコというと絵本やアニメーションや映画等で親しんでいても、”パリでピカソが始めたキュビズム芸術が建築にまで及んだ唯一の国”で、それが”わずか十数年の間”だったなんて知りませんでした。
バルセロナのガウディほど奇抜なわけじゃないけれど、カクカクと面を作り出すのに必死にも見える造形は、決してごつくはなく角砂糖のように可愛らしい。おとぎの国の、絵本に出て来そうな、そんな建築の写真。
多くがプラハ市内に点在しているようですが、車で2時間ほど離れた村にイチオシのモノがあったりするので、自力で回るのは大変そうです。

◆中国映画「花の生涯 - 梅蘭芳(メイランファン)」は約2時間半で、京劇の天才女形の実話で、同監督の大傑作「さらば、わが愛 覇王別姫」と似てるのでは? 割引なしの特別料金2000円で… と、観る前はいろいろ思ったけれど、とても良かったです。
劇場の音と大画面で観るのが相応しい作品で、長くも感じなかったし、うるさく思いがちな京劇の鳴りものも気にはなりませんでした。
レオン・ライもチャン・ツィイーもさすがに上手いとはいえ、若き日の梅蘭芳役の子があまりに素晴らしすぎて、やや印象が薄くなったかも。妻役の女優(監督夫人)も良かったです。
きれいな着物にカツラの大柄な女装(新宿だし、どうみても)の人が観に来ていて、映画に対する意気込みや敬意のように感じて、いいなぁと思いました。
(映画とは関係なく、別の用での着物だとしたら残念…)

◆中学の時の先生の還暦祝いという事で、男女ほぼ半々の40名ほどが集まりました。
ちょっとユニークな学校で、合唱には特に力を入れていたので、卒業式にはオーケストラ(音大生?)と共に歌い、それをレコードにして贈られました。マメな同級生が今回それをCD化したのを皆に売ってくれて嬉しかったです。2枚組だしラベルまで貼ってあって大変だったでしょうに。
同級生がオーナーの会場はライブもできるだったので、当時の写真やビデオの上映もあり、極めつけは合唱をした事! ソプラノ、アルト、テノール、バスと分かれて指揮者も立ち、1曲は生ピアノ演奏と共に、あと2曲はそのCDと共に。ソプラノは高すぎてキツいものの、皆ちゃんと覚えているし、15歳の自分たちの歌声と共にまた合唱できるなんて感激で胸がいっぱいになりました。
思えば、演劇だの合唱だの行事のたびに感動と興奮でよく泣いてました(私だけじゃなく、けっこう皆で)。その頃に一瞬戻った奇跡の夜でした。

〜2009年3月〜

レバノンとドイツ・トルコと絵本の中

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日本の2作品がアカデミー賞をとったのは、久々の明るいニュースでした。
なかでも短編アニメ部門のほうは、友人が会社の先輩としてインタビューを受けているのをいろんな番組で見て、わぁー出てるー!と興奮してしまい、何を話していたのかちっともわからない、というのが毎度のことでした。
(友人とは、PROFILEのカテゴリーにあるアニメーション「TV-UO」の共同制作者のことです。)
実はどちらも観ていないので、観てみたいです。それでなくても、このところ観たい映画がたくさんあって時間を作るのが大変で、ヒットしていそうな作品は先延ばししているなか、とても良かったモノがふたつありました。今の私の気分という感じで。

◆ひとつは、「キャラメル」というレバノン・フランス映画。
レバノンという未知の国。紛争というイメージばかりではなく、普通の生活もあること、アラビア語とフランス語、キリスト教とイスラム教の共存、社会の規律など、全編に流れる音楽と共に、異国をたっぷり感じるけれど、女性達の悩みはほとんどが世界共通のこと。彼女達が女優ではなく、役にぴったりの人を探したというのには本当にびっくり! 完璧な美人や”ホンモノ”みたいな人や… アルモドバルのテイストは、あのオーディションを受ける女性から感じるのかも。
キャラメルを使った脱毛は、痛そうなので遠慮しますけど。

◆それから、「そして、私たちは愛に帰る」というドイツ・トルコ映画。
こういう3つに分かれていて最後にまとまる構成は、たいてい好きです。
唐突な展開に驚き、ハンブルクやイスタンブールの雰囲気、絵のようなラストシーン、社会背景など、いろいろと興味深いですし、じんわり暖かい気持ちになりました。

◆世田谷文学館での「進める荒井良二のいろいろ展」(3月29日まで・月休)も楽しめました。
絵本は手元でめくる喜びがあるけれど、原画ならではの色の美しさやマチエールは遥かに素晴らしくて、印刷物では切れている部分にイイ色があったりもしました。
旅日記や土産物?もあり、ストックホルムでのリンドグレーン賞の授賞式の映像も流れています。スピーチの代わりに歌っていたのが素敵でした。
ずっと買いそびれていた絵本「きょうというひ」をやっと家につれて帰れて良かったです。

〜2009年2月〜

ポキート劇場:51

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異空間、扉の向こう側

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◆銀座のギャラリー小柳にて「束芋 ハウス」(2月14日まで・日月祝休み)を観ました。
束芋のアニメーションには興味があって、2006年の原美術館でやった時は、最終日だったかに滑り込んだのに、何か催しがあるためもう入場できませんと断られ、とても残念な思いをしたのでした。なので、実際にちゃんと観たのは今回が初めて。
新聞の連載小説で束芋の挿し絵を毎日目にしていた時があり、話の内容とあまり関係がない不思議なモノがうごめいていました。指や血管、臓器といった不気味なイメージはそのままでも、今回の古風な西洋式のお屋敷(ドールハウス)やその装飾品、タコとか水とかは、かなり好きな世界です。
アニメーションに関わった事があるので、あぁ、この表現むずかしそう…と、ついつい思ったりしながら2回半ほど観て、明るく賑やかな銀座の通りと、暗く静かなギャラリーの異空間とのギャップに嬉しくなりました。

◆そして、嬉しい事といえば、とうとう”鋤(すき)のポーズ”で足が床に届くようになりました!
ほぼ毎晩寝る前にヨガをするようになって7ヶ月半で、やっとです。
体が硬くて腹筋背筋も弱いため、いつかできるようになるといいなぁ、と思っていた中でも一番決めたかったポーズ。
つま先がコツンと床に着いた時の感激といったら、あっ!扉が開いた!と思いました。
 (*正しいやり方を知らない人は、危ないので試さないで下さいね)
たとえ鏡があっても首が動かせないので、いったい床まであとどれくらいで届くのかわからなかったし、首を痛めるのも怖いので無理する事もなかったのですが、ちゃんと少しずつ近づいていたのでした。
この喜びは、あまり人には(柔らかい人やヨガをやってない人には特に)伝わりにくいようですけど、教室の先生にも「しなやかになった」と言われたし、効果が出て来ていると実感してます。次の扉が開くのが楽しみ。

〜2009年1月〜

ポキート劇場:50

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外国気分をちょっとずつ

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◆もうパスポートも切れてしまったし、しばらく外国旅行をしていませんが、気分だけはあちこち行ってるこの頃です。
チャロー!インディア:インド美術の新時代」(森美術館にて・2009年3月15日まで)は、インドの多様なモダンアートを観る事ができて楽しめました。
入ってすぐにドーンと登場する実物大の象や、ごちゃごちゃと密集したトタン屋根群を俯瞰したもの、フィギュアに照明を当てて美しい影を作っているもの、背景が変化する映像作品、などが面白かったです。
インドは、喧噪と宗教とITと…たくさんのイメージがあって興味深い国ながら、なかなか行くのに勇気が出ない国でもあります。
近所に美味しいインド・ネパール料理の店があって、たまに無性に食べたくなるのですよね。
中目黒でとても素晴らしいイタリア料理に感激したり、月島での”もんじゃ”、スペイン料理も楽しみました。
それに、仕事では何カ国かの民族衣装や名物料理を描いているところ。頭や口の中だけじゃなく、本当に行けるのはいつになることやら。

◆薬局等の化粧品コーナーに置いてあるコーセーの情報誌「PRECIOUS BEAUTY」の巻末見開きページのイラストを描いてます。今出ている号で3回目。毎回いろいろと擬人化して気に入っているので、見ていただけたら嬉しいです。
(このサイトのWORKSに載せるのは、残り終了後の夏あたりです)

◆実は喪中であり、仕事もあまり休めないので、友達やお世話になった方々には申し訳ないのですが、年賀状は出しておりません。未だにどうしよう?とちょっと思ったりもしつつ、とりあえずこの場にて… 2009年も、どうぞよろしくお願いいたします!

世の中が、世界が、良い方向に向かいますように。

〜2008年12月〜

ポキート劇場:49

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ポキート劇場:48

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ことばのえじてん

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   *詳細 & ご購入はこちら

こども辞典/まとまりのことばのページ イラスト/小学館(2008)

壺みたいな加湿器

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◆先週末、妹から「こんなの買っちゃった」メールで写真が届いて、見てすぐにヒャーッとなって、ネットで購入してしまいました。
妹はコゲ茶だったけど、私はオレンジを選択。写真では黄色になってますが、実際はオレンジというよりもマンゴー(完熟の果肉)の色です。冬は風の出るエアコンはイヤで、オイルヒーター使用なのですが、今までは濡れタオル等で対処してきたので、初の加湿器!
「ハイブリッド加湿器 middle colors」というモノで、何色もあって、小さいタイプもあり、写真はH(強)にしてますが、普段は穏やかなL(弱)で充分。
部屋の真ん中あたりで、ごろんとした壺からポコポコしょわしょわ蒸気が出るのが、楽しくて快適でとてもイイ気分になります。

◆京橋のINAXギャラリーで「クモの網 ~What a wonderful Web~」(無料・11月22日まで・日祝休)を観ました。実物のクモの網(”巣”というよりも狩りの道具である”網”らしい)の展示と映像で、クモが嫌いな私にも面白いものでした。
タテ糸を張ってから足場糸を張り、足場糸を回収しながらヨコ糸を張る…とか、粘着性があったり無かったり何種類もの糸を目的ごとに出す事ができるとか、スズミグモの網はアミ戸っぽく美しいし、網の採取にスプレーを随分大量に使うのだなぁ、などと知らない事だらけ。
前ほど不気味に思わなくなり、家の中で見つけたクモにも親しみを持てるようになったほど。ただし、とても小さいコに限りますが。

◆2006年に銀座の数カ所で観た時に衝撃を受けたので、もう一度、他の作品も観てみたいと思い、練馬区立美術館で「石田徹也 ー僕たちの自画像ー 展」(12月28日まで・月休)を観に行きました。
大きな画面に、辛く寂しい世界が描かれているのですが、アイデアが凝っていて描写力がすごいので、じっと見入ってしまいます。全ての人物が同じ顔で、作者本人とも思えるのがなんとも切なくて。

〜2008年11月〜

なんで ないているの?

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こどもちゃれんじすてっぷ・ふしぎはっけんえほん/
おはなしげきじょう 文・絵/ベネッセコーポレーション(2008)

アネット・メサジェと茂田井武ふたたび

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◆夏からやっていたのに、なかなか行けなかった「アネット・メサジェ:聖と俗の使者たち」(六本木ヒルズの森美術館にて・11月3日まで)。
今の季節、ハロウィーンが似合う展覧会で、なんとも面白かったです。題材はかなりショッキングでグロテスクなのに、可愛らしい色使いと素材のために、印象は柔らかでポップ。その表現方法は美しくて、強く心に入って来ました。
ぬいぐるみの頭をかぶった剥製達を見上げれば、自分の姿が映ったり、毛糸は血となり、布製の臓器が膨らんだりしぼんだり、ピノキオに出て来るサメの体内の表現、写真の上に描き込んだもの…等々、次から次と、夢に見そうな世界。
苦手な人もいそうですが、現代アートに刺激を受けたい人には楽しめると思います。

◆2年前にもNEWS:17で取り上げましたが、また、ちひろ美術館・東京で「夢と記憶の画家 茂田井 武 展」(月休・11月30日まで)を観ました。
若い頃の欧州旅行(ちひろの作品もヨーロッパがテーマ)での画帳からの展示が半分程で、ハガキより少し大きいサイズに描かれた数々の作品は、目にした外国が香りと音をまとっているかのようで、原画は色がとにかく美しい!
あと半分程は前回とダブっているようですが、何度観ても素晴らしいし、今回初めての人にはぜひ!観てほしいものばかり。
中には、私が描いたみたいなカットがあって、ドキッとしました。子供の頃にでも、どこかで目にして影響されてるのかもしれませんし、もともと同じような感覚があるのかもしれません…。

◆このところ、中津川の栗きんとん(毎秋いろいろな店のを必ず食べます)、湯島・花月のかりんとう(黒糖のはちょっと苦手ですがコレは格別)、東十条・草月の黒松(以前から興味があり、十条に用事があったので初購入)…と、有名な和菓子を食べる機会が続いています。どれもたまらなく美味で大好き。丁寧に入れたお茶と共に味わうのは、至福のひとときです。

〜2008年10月〜

ポキート劇場:47

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あったかプレゼント

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 <ミニ絵本> ポピっこももちゃん ふろく

 文・エッコ 絵・かわむらふゆみ
 編集・リトルスタジオインク
 新学社(2008)

 "ATTAKA PRESENT"
 (illustration) KAWAMURA, Fuyumi


アクロス・ザ・ユニバース

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◆今月の頭に観た「アクロス・ザ・ユニバース」。
60年代の青春ストーリーが、ビートルズの曲で綴られてゆくミュージカル映画で、とても素晴らしかったです。
この監督の前作「フリーダ」も期待を裏切らない傑作でした。フリーダ・カーロもビートルズも、題材とするのはかなりの勇気が必要なはずですが、それらの世界を壊す事なく、さらに独自のアイデアを盛り込んで、よく知らない人もコアなファンも魅了してしまうジュリー・テイモア。演出した有名なミュージカルの「ライオンキング」は観ていないので、やっぱりいつか、観ておかないといけないかも。
「アクロス〜」の中で、彼女の本領発揮といえる、仮面をかぶった人達が登場するシーンが数カ所あり、幻想的な面白さと不気味さが際立っていて、最高にイイです。
皆の歌声が心地良いし、主役のジュードはちょっとポールに似た顔かもと思いつつ、他の曲ももっともっと聴いてみたくなりました。
最近ビートルズを聴いてなかったけれど、やっぱりイイ曲がたくさん。セリフや小物等にも遊びが隠されているので、詳しい人ほど、より楽しめるのでしょう。

◆話は全く変わって… 今あちらこちらで曼珠沙華(彼岸花)が咲いていて、つい近寄ってしまうほど、赤いのはモチロン、白いのもとても美しい!
葉のない、スゥーと伸びた茎の真っすぐさと、冠のような花びらが独特で、この世のものではなく、まさにあの世がぴったりな造形。どこかの地方の祭で、灯籠を頭にかぶって踊るのがあるけれど、この花を見る度にその光景を連想してしまいます。

〜2008年9月〜

ポキート劇場:46

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中国とモロッコ、ミント風味とともに

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◆この夏は、今となっては暑かったというよりも、雨が多い印象です。
そしてオリンピック。やっぱり観てしまいます。
開会式にはとても感動して、大好きなチャン・イーモウ監督、さすが!と思いました。今やテレビありきの五輪なのだから、CG使っても構わない、と私は思うのですが(少数民族や歌う少女は、本人を出したほうが良いに決まってますけど…)。もちろん競技も一喜一憂しながら楽しみましたが、何というか、中国の”がんばり”が印象的でした。
「いま ここにある風景」という映画は、異様に巨大な工場や、ダム建設のために破壊される村などの中国の今の姿を撮影したドキュメンタリーで、それはとても不気味なのですが、日本(世界)も関係している事なのだし、地球はつながっているのだと思うと、より恐ろしくなりました…。

◆このところ気に入っているのは、ミルクティーにミントの葉も入れる事。
玄関の脇で、いつの間にかミントがすくすく育っていたのです。線路の近くでも、ローズマリーがたくさん生えているのを発見したし、ちょっとしたラッキーな気分。野鳥が多いおかげかも?

◆お盆の前に軽井沢に行った時、常住者達の間で噂になっているらしい店で、ランチをしました。
"CAFE DU MAROC"(カフェ ドゥ モロッコ)というモロッコ料理と雑貨の店で、軽井沢といっても少し離れた御代田です。
現地で修行した大阪出身の女性が作る(訪れた時は、スタッフが誰もいなくて一人で)日本向けにアレンジしていないという本場の料理は、スープもパンもファラフェルも羊肉入りオムレツもアイスクリームも、どれもとても美味しい! クスクスなんて、今まで食べた中で一番かも。
量も多めで、畑の風景も心地よく、食器から内装は窓枠や取っ手まで現地様式で、ほんとに素敵です。
もともと、モロッコやチュニジアやトルコあたりは、いつか訪れてみたい所で、ますます憧れが強くなってしまいました。
機会があったら、予約をして、脱ぎやすい靴で、ゆっくり時間をとって、ぜひどうぞ。
昨年オープンしたそうで、「ケーキは注文ないので止めました」とか言ってたり、いろいろ変化もありそうですが、今のところの情報を。

〒389-0201 長野県北佐久郡御代田町大字塩野3247-13
電話 0267-32-2327
OPEN 3月28日〜1月11日  CLOSE 木曜日(貸し切りや教室の場合もあり)
am 11:30〜14:00 (ランチ セット1550円〜 予約優先) 
pm 18:00〜20:00 (ディナー コース5000円 要予約)  
         他、スイーツ、ドリンク、雑貨等
(*検索して、写真や地図、最新情報等をチェックしてみて下さい)

〜2008年8月〜

ポキート劇場:45

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好きなもの、惹かれた作品、新しい機械

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食べ物で、好き嫌いの差が激しいものに、香菜があります。
私は大好きで、香菜(パクチー)づくしの料理店があると知って以来、行きたいけれど、なかなか賛同者がいないなぁ、と思っていたところ、同じ思いの友達がいたので、すぐに食べに行きました。
まずはヒューガルデンというベルギーのビール。原材料にパクチーやオレンジピール等が書かれていたけれど、さっぱりしていて、特にそれらしい味は感じなかったような。
世界のどんな料理があるのかな?と期待していたほど珍しいメニューというわけでもなく、やはり全体にアジアっぽく、ストレートな使い方が多いのは、火を通すと主張が弱くなるからかも。
ひと通り試せるコースで、パクチーライスとヤンパクという羊肉と合わせた料理がおいしく、面白いという事ではデザートのパク塩アイス。中に葉が入ってて、ナンプラーのジャムみたいのがかかっていて、不思議と美味でした。
それにしても客は見事に女性ばかり! 草率が高いせいか、満腹になったのに、なんか物足りない気が…。次回行くなら、アラカルトでアレとアレ食べたいけれど、もっと驚くようなメニューが増えるといいかな。興味のある方はコチラへ。

東京では7月20日まで開催されていた「アールブリュット/交差する魂」(汐留ミュージアム)は、ローザンヌのコレクションと日本のアウトサイダーアートの展覧会で、観た事のあるものもありましたが、とても素晴らしくて大満足でした。
色使いも造形も面白い作品が多く、中でも一番気に入ったのは、ヴィレム・ファン・ヘンクの作品。マドリードやモスクワや東京の風景を、細かく力強く描いていて、迫力と好奇心があふれていました。

先月末、なんだか調子が悪かったファックスを、13年ぶりに新しいものにしました。
今更ながら、感熱ロール紙から普通紙になり、確認してからプリントするので無駄がなくて便利! 同じメーカーのため、進化が良くわかります。
古いコ、今までありがとう!

〜2008年7月〜

ポキート劇場:44

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つきの ない よるは

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キンダーブック3/おはなし(作:すとうあさえ) イラスト/フレーベル館(2008)

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ハンコを楽しんだり、ヨガに励んだり

先週末までだった「ナンシー関 大ハンコ展」(渋谷パルコ パート1にて)。
会期の終わり近くで、かなり込んでいる中をジリジリと進みながら、口元は緩みっぱなしで、吹き出す事も何度か。彫られている顔で、その時代を感じる面白さもありました。
ナンシー関が亡くなって丸6年だそうです。いろいろな所で目にしていたけれど、私が一番親しんだというか、たぶん一度も欠かさずに楽しんだのは、雑誌CREAの連載でした。相方は何回か代わったものの、なんか独特のノリが大好きでした。
う〜ん、本当に残念。”絵のうまさ + 絶妙なセリフ + 鋭い評論”というのを超える人は、なかなかいないでしょう。今だったらアノ人に突っ込んでほしいな、とか思ってしまいます。

会場では、仕事場が再現されていたり、友人知人達からのコメント映像が流れていたり、数々のコラムが貼られていたりしましたが、見逃した人も、今回発売となった本(画集)「ナンシー関 全ハンコ 5147」を購入すれば楽しめますよー。厚さ4センチ程のすごいボリュームです。
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今月の頭から、とうとうブームに乗ってみて(だいぶ遅いけど)ヨガを始めました。
運動不足だし、基礎体力をつけたいし、メンテナンスもしたいし、引き締めたいし、家でも手軽に出来るし、とても自分に合っているみたいです。
水泳は好きだけど面倒になりがちで、マラソンやエアロビやビリー等の激しいのはどうも苦手で。
今のところは、ほぼ毎晩寝る前に、本やDVDで15分程リラックスしながらやっていて週に一度、1時間の区の教室に参加するようにしています。
体は硬いけれど、大切なのは呼吸法らしいので、習得できるようがんばるつもり。気持ちがいいので続くと思いますよ。(バランスボールは椅子として使ってますから…)

〜2008年6月〜

Let's Count ! (Activity Theater 2008 May)

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こどもちゃれんじ すてっぷ English DVD アニメーション用イラスト/
制作:サイファー・コミュニケーション/ベネッセコーポレーション(2008)

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ポキート劇場:41

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このごろ、あれこれ

ここ数ヶ月、立て続けに仕事づめで、ようやくひと息ついてるところ。とはいえ、ちょこちょこと息抜きもしていました。
映画だったら、「ラスト、コーション」(ラストが切なくてイイ!)、「マイ・ブルーベリーナイツ」(ウォン・カーワイ節たっぷりで、女優達が美しく魅力的)、「非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎」(かなり面白いドキュメンタリーで、アニメーションも効果的)、「タクシデルミア」(面白い所もあるけれど、とにかく不快!ゲンナリ)…等で、試写で観た「パリ、恋人たちの2日間」(今月下旬公開)には笑ってしまい、今まで”すました”印象のジュリー・デルピー(監督・脚本・編集・音楽・主演!)に俄然興味が湧きました。こんなに下ネタ?こんなに政治的?こんなに才能あったなんて!
まだまだ観たいもの、たくさんあるんですが。

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そしてミーハーにも、入間にできたアウトレットパークへ、オープン翌日に行ってしまいました。いとこや妹と急に盛り上がって、遠くても沿線の先なので、気分的に行きやすい事もあって。
平日なせいか、予想ほど大混雑でもなく、集合時間を決めては散って、春夏服をニンマリする値段で購入できて大満足! 昼1時頃〜閉店の8時過ぎまでいたけれど(女同士じゃないと文句を言われがちですね)、雑貨類も見るならもっと時間がほしいくらい。まとまっているので歩きやすいのですが広大なため、次の日はさすがにグッタリでした。

ちゃんこ屋さんで紙芝居(私は自作自演)を朗読しあったり、アナログイラストのデジタル化についての講座を聴きに行ってユウウツになったり、何度読んでも涙が出てしまう本「愛する言葉」(岡本太郎・岡本敏子)を無作為に開いては感動したり、昨日は早速半袖になったり。

それから、先月下旬に出版された「イラストレーションファイル アナログ 2008
(玄光社)に、私もイラストレーターのひとりとして掲載されています。
どうぞ、150ページ目をチェックしてみてくださいね。

〜2008年5月〜

ポキート劇場:40

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ハンティング・トロフィー

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先月コレを知った時は、「石膏デッサン入門」以来の興奮を覚えました。美術館や画材屋に設置されているアート系のガチャポンは、エッシャーとか横尾忠則の魔除猫とか、たまにやってしまってはいたのですが、昨年末に出たという、この「ハンティング・トロフィー」のシリーズ(私が選んだ4種の他に、アメリカンバイソンとシークレット2種があり)は、またしてもYUJIN製で、何だかツボを押さえられてます。

散歩がてら中野の目当ての店に行くと、期待通りちゃんと並んでいて(別の店では少し高かったり、彩色具合が違ったり、「今一番人気!」のポップがあったりする中)じっくり見たところ出来の良さに安心して、多少上乗せ値段でも購入を決意。
ガチャポンもあったので、一度は挑戦しなくちゃ、と出たのは定価300円のところ180円で売られていたイボイノシシ…で(いちおう欲しかったものの)がっかり。エゾシカが出るかも、なんて甘かったのでした。
まあ、並べてもしょうがないかもしれませんが、マグネットにもなるし、ところどころに置いてあると、なんか素敵(?)。

ちょっとオシャレな雑貨屋でも、山羊と鹿のマグネット(写真・右下のふたつ)を発見し、一番陰影がカッコ良く見えた黒(他にムース、色はナチュラル、白、ピンクがあり)にしてみました。ひとつ308円。バラで売られていて買いやすかったけど、本当は3個セットのようでした。

流行っているんですか?こういうの。
本物の剥製となるとギョッとする事もありますが、こういうのなら好きです。
伯父の家の玄関に飾ってあったアルマジロの剥製。大好きだったTVアニメ「ドボチョン一家」のオープニングで、ハンティング・トロフィーのヘラジカ(たぶん)が首を振りながら歌う姿。子供の時に見た、そんなモノ達はとても衝撃的で、今でも強く印象に残っています。
                
〜2008年4月〜         (追記:「YUJIN」→「タカラトミーアーツ」に)

東大で山階コレクション

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ほぼ一年ぶりに東京大学を訪れました。また面白い展示をやっているのです。
東京大学総合研究博物館にて「鳥のビオソフィア -山階コレクションへの誘い-」(10時−17時・月休・無料・5月18日まで)。

エピオルニスの大きな卵から始まり、骨格や剥製が端整な姿で陳列されています。それらのガラスケースは、まるで日本人形を入れるかのような様式で、山階鳥類研究所が皇室とゆかりのある事を感じられる上品さ。
ハチドリのオパールのような輝きやフウチョウの尾にうっとりし、鶏でもこんなに真っ黒だったり、あんなに毛深い事に驚き、中でも、赤い部屋の引き出し群には魅了されました。
モチロン生きている姿のほうが良いのですが、この展示の仕方が何とも洒落ているのです。珍しい鳥たちは、動物園等で死んだのを引き取っているとか。

かなりオススメなので、キャンパス内(あるいは周辺でも)でのランチやお茶と組み合わせたら、さらに楽しめると思います。
見晴らしが良くて美味しいらしい、イタリアンのランチを目指したのですが、あいにく卒業式の日で、幸福そうな父母等で混雑して入れず、安い学食にトライして…イマイチ不満に。自分でにゅるにゅるするソフトクリームは、季節限定のさくら味で美味しかったのですけど。いつかまたイタリアンにチャレンジするつもり。

1月に亡くなった祖母が、実は山階鳥類研究所に就職していた事があったと知ったばかり。どんな仕事をしていたのか聞きたかったな、と思いました。

〜2008年3月〜

ポキート劇場:39

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post card キャンドル大行進

PCキャンドル大行進
  (販売終了しました)

post card 5つの幸せ卵

PC5つの幸せ卵
  (販売終了しました)

ポキート劇場:38

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映画、映画、ペルセポリス!

今年に入ってから少し時間ができたので、今まで我慢していた映画をいくつか観に行きました。人に勧めるにはだいぶ遅く、少々重めの作品が多いのですけど。

「パンズ・ラビリンス」は、美しいポスターを見て、ファンタジーだと思って子供に見せたなら、泣かれてしまうに違いないくらいダークで悲しい話でした。空想と現実…、本当に恐ろしい。痛くて、ひゃっとなる場面もあり、重い気持ちになりましたが、見応えのあるすごい作品だと思います。

「スウィーニー・トッド」は、帰って来たダークなジョニー・デップに期待して。わかってはいたのですが、これも痛い場面の連続でゲンナリ気分に。歌、映像美、海辺の楽しい場面は好きでした。

「いのちの食べ方」は、食の安全について考える事が多い昨今、知っておきたいと思って。「世界屠畜紀行」(内澤旬子著)という本を読んでいたので、肉になる工程には準備ができていたものの(やはり痛い場面あり)、むしろ岩塩(たぶん)やオリーブに驚いたり、あらゆる機械を作ってしまう人間の執念みたいなものに感心してしまいました。
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そして「ペルセポリス」! とてもとても気に入りました。大オススメです。
メゾチント(版画)的な始まりから気分は高まり、少しだけカラー場面もありますが、白と黒の美しい手描きトレースのアニメーションに魅了されました。(最近のぬるっとしたCGアニメは苦手です)
フランス在住のイラン女性による、自身の半生の物語で、のほほんと日本で育った私と、イランの情勢やしきたりの中で育ち脱出するマルジとは、全く違うものの年齢が近いので、ブルース・リー、アバ、ゴジラ等、その時代の流行には共感!
絵のうまさ、キャラクターの魅力、ドラマチックなストーリー、中でも、おばあちゃんが素敵で、印象的なセリフに涙ぐんでしまうほど。
「友だちのうちはどこ?」「運動靴と赤い金魚」等々、今までいくつか観てきたイラン映画は、貧しい子供達の話が多かったのですが、「ペルセポリス」は上流家庭の特殊な環境であり、かなり新鮮でした。
「墓場鬼太郎」に続き、今回も原作の漫画本を買ってしまいそうです。

〜2008年2月〜

ポキート劇場:37

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ポキート劇場:36

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コワイ気持ち

2008年もどうぞよろしくお願いします。

このところちっとも遠出をしていなくて、お正月もポカポカの東京でのんびりしていました。おみくじは中吉で、なかなか良さそうです。
観たい映画がいくつかあるので、映画館にも行きたいのですが、それはもう少し後にして、今回は写真展のことなどを。
news38
恵比寿ガーデンプレイスにある東京都写真美術館での「土田ヒロミのニッポン」(月休・2月20日まで)。
1968年〜最近までの、日本の様々な面(各地の土俗的文化、群集、ヒロシマ、バブル…)を観ることが出来て、懐かしく、なんだか不気味で、とても悲しく、不思議と新鮮な…、自分はこの時何歳で何をしていたのかを思い出しながら、いろいろな感情が湧き出てきました。

「砂を数える」シリーズを観ると、あまりの群集に恐ろしくなり、最近の“ほど良さ”にホッとしてしまいます。
また、日々年を取ってゆく作家自身の姿に、そうだ、ある日突然ではなく、数時間、数秒で変化しているのだなぁ、となんだか怖くなりました。
「続・俗神」は、土俗という言葉の響きもちょっと怖いのですが、面をかぶった姿なども不気味で(ユーモラスだったり美しくもあり)、この強烈さは永遠に伝わっていってほしいです。

やたらと怖がってしまいましたが、これは感情がゾクゾクと揺さぶられるとでも言いましょうか。
子供の頃、グリム童話と同じくらい日本民話が好きでした。特に「三枚のお札」とかの山姥もの。とても怖くてすごく面白い。
水木しげるの世界にも通じます。昨夜から放送が始まった「墓場鬼太郎」を私には深夜すぎるため録画して観ました。昔漫画を持っていたので、かなり良い出来に満足です。主題曲がポップ過ぎるのは目をつぶるとして。より初期の暗い世界である「墓場」は、「ゲゲゲ」が子供っぽくなってしまっているのに不満な大人には、待望の初アニメ化で、漫画を買い直したくなりました。

〜2008年1月〜

ポキート劇場:35

poquito35

石窯と壺と絵封筒のつづき

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寒い寒い日に、いとこ達と妹の家で集まりました。それぞれ食べ物飲み物を持ち寄ったのですが、メインは妹が生地から作る本格ピザです。
ガスコンロでも高温にできる”家庭用のピザ石窯”(写真の茶色いドーム型)を持っているので、パリッモチモチと美味しく焼けるのです。
具は、トマトベースに生ハムやモッツァレラ、ルーコラ、夏野菜のオイル漬け等、生クリームベースにはキノコ類やアンチョビ等、5人で10枚ほど食べてお腹ぱんぱんに。
高温を保つために、次から次へと焼かなくてはならないので、かなり忙しく、交代で作ったりの大騒ぎで面白いのですが、ゆったりと優雅にはできないのがムズカシイところ。

それから、久しぶりに高田馬場からバスに乗った時に気になる店を見かけました。
早稲田通りを明治通り方面へ進んだ左側に、ガラーンとしたスペースにいくつも素焼きのような大きめの壺が並んでいるシュールな光景…。看板には”つぼ焼き 焼き芋”と。
おもしろーい!食べてみたい!と興味津々。「笑芋』で検索してみて下さい。写真や詳細記事をいろいろ見られます。近いうちにぜひトライしなくては。


夏に私も参加した「efuto=絵封筒展」が好評で、新たに「絵封筒をおくろう」(文化出版局)という本が出ました。展覧会を見逃した人も、このたくさんの絵封筒を見れば、たっぷりと楽しさが伝わるはずです。

今年もあっという間でした…。展覧会があったので、何かと充実していたと思います。
その続きで、来年がどんな展開になるのかとても楽しみです。

〜2007年12月〜

ポキート劇場:34

poquito34

ポキート劇場:33

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「 water 」展

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六本木のミッドタウンにある、21_21DESIGN SIGHTにて、デザイナー佐藤卓による企画展「 water 」を観ました。
水をテーマに、自分自身や、社会・環境と水との関係を考えさせられ、目から耳から様々な角度で水を感じ、戯れることが出来て、実に面白いものでした。

洗練された空間を数字の順に進んでゆき、さざ波をたてたり、トイレ内でへぇ〜と思ったり、暗闇の中でしばらく音と光を楽しんだり…。
(21)”ふるまい”は、やり過ぎて少々酔ってしまったほど楽しくて、(34)は、スタッフの人にヒントをもらい、見つけた時の達成感といったら! 思わずニヤついて歩く変な人になっていました。(自力では無理なので、ぜひヒントをもらいましょう)

オープンしたての頃よりも草木が育って、庭園の雰囲気も良くなってきてますし、水滴、雨、小川、波、滝といった水の音でリラックス効果もあります。
とても東京らしい、デザインされたこの展覧会、ぜひぜひ!オススメです。水の個性や大切さを再認識するためにも。
来年1月14日(月)まで・火曜と年末年始休み。

〜2007年11月〜

ねずみどし年賀状素材

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  「ねずみどし版ほのぼのおしゃれ年賀状」
   CD-ROM付き
    (50人のイラストレーター作品収録)

    *詳細&ご購入はこちら





 年賀状用の素材4種(文字あり・なし)と便箋用の素材/技術評論社(2007)

石と刺繍

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京橋のINAXギャラリー1(2階)で「石はきれい、石は不思議展 津軽・石の旅」を観ました。
いろいろな人の石コレクションと、津軽で拾われた石が展示されていて、こんなのが本当に落ちているの?と驚きました。東京のその辺を歩いていても見つからないと思いますが、”津軽には綺麗なメノウ”があるらしいです。それも、一番多く拾えるのは冬で、津軽半島の荒々しい波に乗って寄って来るそうです。
どこかで、こんなに美しい石たちを、自分でも見つけてみたいと思いました。
博物館などで鉱物を観ていると、自然の美しさと神秘を感じ、小さな悩みぐらいは消えてゆくような、宇宙規模の気持ちになれる時があります。
11月24日(土)まで、日祝休み。

それから、記事を目にして興味を持った「青山悟 "Crowing in the studio"」も観ました。やや解りにくく、古い、なんだかニューヨークのダウンタウンみたいなミヅマアートギャラリーで。
細かい描写のものも、紙にざくざくミシンをかけたシンプルなものも、どちらも刺繍で表現されていて、たとえ私のようにミシンが苦手じゃない人でも、わぁ〜っと感心してしまうはず。
シンプルなタイプは、そのままTシャツにぴったりなポップさで面白く、細かいタイプは、とにかく凝っていて素敵でした。ファンシーではなく男性的で、光りと影が美しい水彩画のような。奥にちょっとしたアニメーションもあります。
恵比寿・代官山・中目黒からちょっと入るだけでこんな異空間が広がっているなんて、ビルとのギャップがまた、何ともいえません。
11月17日(土)まで、日祝月休み。

〜2007年10月〜

ポキート劇場:32

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こどもに聞かせる一日一話(2007)

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「母の友」特別企画 イラスト "編み物じょうずのイノシシばあさん"
                        /福音館書店(2007)

イラストレーションに掲載、その他のことも

玄光社の隔月誌「イラストレーション」168号(9/27発売・特集 中村祐介)に、7月のスペース・ユイでの展覧会について、見開き(P.112〜113)で掲載されています。
少し違う箇所があったり、残念な事に後方にあるアーティスト連絡先が間違っていたりするのですが、取り上げて頂いてとても嬉しいです。ぜひ!本屋さんでチェックしてみて下さい。

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このところ、寝る前の読書を楽しむ日が多くなりました。
久しぶりに向田邦子を読み返したり、米原万里、田辺聖子、佐野洋子など、女性作家づいてます。何となく、気分です。

もう先月の事ですが、ラフォーレ原宿での「ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展」は、葉山での展覧会とはほとんどダブっていなくて、ディープな世界を楽しめました。さらに良かったのは、その後にチェコ料理(東京で唯一)の店”cafe ano”に行った事。クレープやパンケーキ、ハンバーグ等は特に気に入って、初めての料理を6人で次から次へと試す喜びにワクワクしました。

最近では、上野の国際こども図書館での「ゆめいろのパレット」(2008年1月13日まで・無料)。
アジア・アフリカ・ラテンアメリカからの野間国際絵本原画コンクール入賞作品展で、イランの絵本に素晴らしいものが多かったのが、とても興味深く思いました。コラージュを使っていたり、とてもモダンで、未知の国のイメージが変わりました。

<気に入った作品>
 「笑わないお姫さま」ナルケス・モハマディ(イラン)
 「森の夢」ナスリーン・ファッラーフプール(イラン)
 「真っ赤なてんとう虫」マルジャン・ヴァファエアン(イラン)
 「だれも開かなかった本」オ・ジュンテク(韓国)
 「赤いコオロギ」アナ・ミレーナ・トレス・エルナンデス(コロンビア)
 「ロングハウスで暮らした最後の日」ジャイナル・アマンビング(マレーシア)

秋の訪れが遅れているようで、まだ裸足な日々。早くひんやり感じたいものです。

〜2007年9月〜

ポキート劇場:31

poquito31

母のひろば 519号

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広報紙イラスト/童心社(2007)

ARTGOODS 3種

「どんぐりちゃん、とおくへ〜より」goodsDONGURI

「ある日のじゃぐちくん」goodsJAGUCHI

「犬も歩けば…」goodsINU











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   販売は終了しています。
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ポキート劇場:30

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ひさしぶりの板橋区立美術館など、いろいろ

先日の日曜日、板橋区立美術館に行ってきました。
「ボローニャ国際絵本原画展」(8月19日まで・月休)を観るためと、この日だけのポール・コックス氏(フランス人アーティスト)のワークショップ&講演に参加するためです。
うちからちょっと行き難く、面白そうな企画があってもなかなか足が向かなかったのですが、今回ひさしぶりに訪れて、とても良かったです。(実は10数年前に、知人の手伝いで、夏休みの子供教室の助手のアルバイトをした事があり、よく何日も通っていたなぁと懐かしくもあり…)
絵本原画展は、いろいろな国の様々な技法の美しさや面白さを堪能できて、クスッと笑ってしまうようなアイデアもたくさん! 改めて、原画の魅力・迫力は、印刷物では半減してしまうものだと実感しました。

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ポール・コックス氏についてはあまり知らなかったのですが、先日の3人展の時に人に勧められて、興味を持ったのです。
ワークショップが1時間、ここ1年の仕事についての講演が1時間で、噂どおりのチャーミングな方でした。色使いがビビットで美しく、多くの分野で活躍されていて、作品や話し方からも人柄を感じました。
ワークショップは、参加者80人が(用意された紙とマジックとハサミで)お面を作り、次々に「笑ってる顔」「悲しい顔」「怒ってる顔」等と指示され、その都度皆それを着けて、写真を撮られ、最終的にミニブックにしてもらえるという、とても楽しいものでした。


他に、損保ジャパン東郷青児美術館での「サーカス展」(9月2日まで・月休)も結構良かったです。海外作家も国内作家も有名どころがズラリと並んでいて、サーカスというひとつのテーマは、明るいようで哀愁もあり、描きたくなる魅力があるのがよくわかります。
バブルの時に高額購入で話題になったゴッホの「ひまわり」を初めて観たのですが(常設コーナー)、想像していたより大きくて、迫力に圧倒されました。額もまたゴッテリとすごく…。

それから、書かずにはいられない程良かった映画、アルモドバル監督の「ボルベール 帰郷」。
スペイン語を勉強していた時期があったので、アルモドバル作品は初期から観続けていて、ペネロぺ・クルスのデビュー作も観てましたが、今回はもう、どちらもまさに満開の時といった感じです。懐かしのカルメン・マウラの登場が嬉しく、中南米文学の雰囲気もあって、好きな人にはたまりません。(ハードな話なのに嫌な気持ちにならないのはさすが)
デビット・リンチの新作も観に行かないと!(訳わからない世界に浸りに)


8月8日でこのサイトも2周年です。これからもどうぞよろしくお願いします。

〜2007年8月〜

ポキート劇場:29

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展覧会を終えて & 金刀比羅宮のことなど

まずは、この度の3人展"3ROOMS"を訪れて下さったたくさんの方々、本当にありがとうございました!
この時期にしては、ギラギラの暑さや強い雨にはならずにラッキーでした。今は、一週間(毎日出てました)の充足感と疲労感で、少々ぼ〜っとしています。
久しぶりの展覧会…、とても楽しく、ためになる事と再認識しました。ポキート劇場(4コマまんが)の評判が良かったのも嬉しいです。50本程になったら本の形にしたいと思っていますので、今後も楽しみにしていて下さい。

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話は変わりますが、3人展の前に観ておかなくてはと、東京芸術大学大学美術館に行きました。芸大の中にあるとても立派な美術館で、初めて訪れました。
3階と地下2階で「金刀比羅宮 書院の美 ー応挙・若冲・岸岱ー」、同じく地下2階で「芸大コレクション展 歌川広重”名所 江戸百景”のすべて」をやっています。
(〜9月9日まで・月休 *8/27開館 8/25休)

こんぴら歌舞伎、讃岐うどん、金刀比羅宮…! いつか訪れてみたい香川県。
現地で体験するのが一番でしょうけど、今回の展示では、ふだん非公開の奥書院の若冲や岸岱の作品を観る事ができて、部分的にレプリカですが良い出来で(本物との違いはハッキリわかりますけれど)展示方法にも工夫が多く、貴重な良い機会だと思います。
若冲の花や岸岱の蝶などは実に精密で美しく、柳はサワサワと風を感じるような素晴らしいものでした。
そして圧巻なのは、表書院の応挙の作品群です。鶴も良いのですが、なんといっても虎の間に魅了されました。
ずんぐりした体つきが如何にも猫っぽく(虎の毛皮と猫を観て描いたらしい)、中には豹柄も混ざっていて、獰猛さのない、ユーモラスな雰囲気があります。いいなぁ、こんな部屋。ひととおり回った後、また観に戻っちゃいました。

地下の展示室には絵馬や船模型など、海の神様らしいものが並ぶなか、隅の方にあった「金毘羅狗図」が気になりました。微笑ましい習慣で、イイ時代だなぁ、と。今でもあるのでしょうか?
〜こんぴら狗〜
体調が悪かったり遠方の飼い主が、犬に「こんぴら参り」と記した袋(飼い主の住所、名、賽銭、犬の餌を入れた)を首にかけて、讃岐方面への旅人に託し、犬は道中世話をされながらお参りを果たして、また帰路につく。

続けて同じチケットで、広重の「名所 江戸百景」も観る事ができます。
大胆な構図、鮮やかな色、現代の東京のどの辺りかという説明もあって、結構見応えがあって面白いです。ぜひ両方観て、日本の美を堪能してみるのをオススメします。

〜2007年7月後半〜

3人展 "3ROOMS" 開催!

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2007年7月16日(月・海の日)〜21日(土)11時〜19時(最終日〜17時)
 
 SPACE YUI(スペース・ユイ)にて
   東京都港区南青山3-4-11 ハヤカワビル1階●TEL:03-3479-5889
   (詳細、会場の様子、地図などは ↑ リンク先へ)

展覧会をやるのはかなり久しぶりで、今回は母と妹との3人展です。
私と妹は過去にスペース・ユイでの個展経験があり、母も関わりがあるので実現した企画です。
それぞれの個性の違いを観て頂きたく、私は「Songs and Chants with Pictures 2」の原画6点と、ポキート劇場をワラワラと出します。(部屋に飾れるポキートも)

なるべく毎日いるつもりですが、あらかじめ来場の日時を連絡してくだされば、確実に会うことができると思います。 (会場の都合上お花など遠慮させて頂きます)
どうぞよろしくお願いいたします。

〜2007年7月〜

ポキート劇場:28

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ヘンリー・ダーガー & ねむの木のこどもたち

news30アウトサイダー・アートというジャンルのヘンリー・ダーガー。
孤独で貧しい老人の死後、大家によって部屋で発見されたのは、おびただしい量の壮大な物語と挿し絵……というだけでも興味を引かれるのに、その絵が美少女ばかりで、さらに両性具有や残酷な要素もあり…。
と書くと不気味に感じますが、原美術館の「ヘンリー・ダーガー 少女たちの戦いの物語ー夢の楽園」(7月16日まで・月休)は、とても良かったです。

しつこく繰り返し描かれるモチーフも、いろいろなパターンがあって、虫っぽかったり、山羊っぽかったり、オリジナリティを加えていて、おもしろくて。
ここでは残酷なタイプはなくて、楽園的なものが主なので、印象としては、とにかく色使いが美しい!という事。
残された部屋の写真を観ると、何ともいえない気持ちになって、孤独を感じ、想像力と集中力の凄まじさに圧倒されてしまいました。そして、アーティストであった大家の奇跡的な理解と尽力のおかげで、自分だけの世界が公になり評価されているのを、今頃彼はどんな気持ちなのかなぁと思ってみたり。
美術館入り口には、ダーガーの絵に出て来るような植物があって、館内の雰囲気もぴったりでした。
来年、シネマライズで公開される映画も楽しみです。

それから2週間ほどして、六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで「ねむの木のこどもたちとまり子美術展」(7月1日まで・無休・無料)を観ました。
それぞれの絵の前に、その子がどういう子であるという文があって、それを読んでから絵を観てゆきました。そうすると、なぜか自然に涙ぐんでいて(あまりない事)、自分でも意外なほど素直に感動したのです。
子供の絵はただでさえ素晴らしいけれど、色使いや表現がびっくりするほど素敵でした。
いろいろ不自由な事があっても、こんなにスゴイ絵が描けるんだと、勇気のようなものをもらえました。支え続けるまり子さんの大きさも絵に表れています。


商業目的ではなく、自分のために熱中して集中して描いたものは、心に響く度合いが違うみたいです。

〜2007年6月後半〜

   ((((((●予告●))))))
7月16日(月・海の日)〜21日(土)SPASE YUI にて3人展『3ROOMS』やります!

efuto=絵封筒展

メールは手軽で便利。でも、やっぱり手紙をもらうともっと嬉しい。
さらに、封筒に絵が描いてあって、切手で遊んだりしているモノなんて、嬉しさ倍増で、郵便配達の人のニヤニヤ顔まで想像できそうです。

東京・大手町の逓信総合博物館(ていぱーく)で「efuto=絵封筒展」という、とても楽しい展覧会が始まりました。私も誘われて参加したので(写真の2枚)早速観に行って来たのですが、想像以上のおもしろさと皆の力の入れ方にビックリ。わりと軽めに仕上げた私は、もっとがんばれば良かった…と思ってしまいました。
普段から封筒にちょっと絵を描いたりはするけれど、さすがイギリスの絵本作家達のやりとりはレベルが違います。もう絵本の1ページにちゃんとなっていて、見応えたっぷりです。
news29日本の参加者達もモチロンがんばっています。
これを観に行ったら、きっと描きたくなるはず。
今からでも参加できますし、その場で描く事もできるみたいです。
私もまた送っちゃおうかな、と考え中。
終了近くになったら、さらに増えてるはずの絵封筒をまた観に行きたいと思うくらい、オススメです。

  7月8日(日)まで・月休
  9時〜16時半/入館は16時まで

  詳細はコチラ!( ← 入場無料券もココで)

入口脇のショップで切手(懐かしいモノ、欲しかったモノ等)がいろいろ買えて、ちょっと興奮でした。やっぱり切手は気に入った柄じゃないと。

話題の新丸の内ビルも歩いて5分程なので、セットで楽しめます。初めてランチ(平日)に訪れましたが、もうそんなに並ばなくても大丈夫でした。

〜2007年6月〜

ポキート劇場:27

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相国寺・若冲展と三玲の庭と

緑の美しい季節です。幸運にも天気に恵まれた平日の2日間、京都に行って来ました。
お目当ては、なんといっても相国寺承天閣美術館での「若冲展」(5月13日〜6月3日まで)です。

去年皇居に5回も通って観た「動植綵絵」が、元の持ち主である相国寺に約120年ぶりに里帰りをして「釈迦三尊像」と再会、全33幅揃って本来の形になるという、貴重な(ほんの)3週間なのです。
このところの若冲ブームの大フィナーレとも言えるでしょう。
近くに宿をとって、前売り券を握りしめて、開館少し前から並んで入り、込んではいるけれど所々2列になる程度で、しっかり堪能できました。
「釈迦三尊像」と「動植綵絵」の大集合は、それはもう圧巻!で、西洋も東洋も宗教画というのは絢爛豪華なものですが、若冲のそれはかなりユニークな部類に入るかと思います。私も含め、しばらく全体をほぉ〜っと眺め続ける人多数でした。
特に好きなのは、「蓮池遊魚図」「池辺郡虫図」「貝甲図」「群魚図(蛸)」で、次に「南天雄鶏図」「棕櫚雄鶏図」「老松鸚鵡図」「芦雁図」「群鶏図」などなど。

他に「鹿苑寺大書院障壁画」などがあって、こちらは墨一色の濃淡の表現ですが、想像以上に素晴らしく、竹や葡萄や芭蕉などが自由な線で描かれていて、まさか鹿苑寺(金閣寺)の中にこんなエキゾチックな世界があったなんて驚きでした。特に「竹図襖絵」がイイです。
カタログは立派なハードカバーで、2500円とは思えない出来の良さ!…とかなりの重さ。肩にくい込ませて持ち帰りましたとも。

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もうひとつのお目当ては、まだ訪れていない三玲の庭巡りです。
今回は重森三玲庭園美術館( ↑ 写真 )と三玲の最後の庭がある松尾大社へ。
石と会話できたのだろうな、と思わせる世界。青い大きな石を縦にごんごん配置するダイナミックさ。松尾大社の三つの庭園巡りは、ちょっとした"大人の"テーマパーク気分で面白かったです。そして自宅でも自分の美をしっかり造りあげていて。
写真の紐で結ばれた石は「立ち入り禁止」の意味(茶の湯の世界で使われるらしい)だそうで、風流な表現に見入ってしまいました。

あとは、地蔵院(竹の寺)が素敵で、筍のグウンと大きく伸びている様から生命の凄さを感じたり、もみじと竹と苔の美しさに浸ったり。
手づくり市を観て、気軽な美味しいものを食べて、ぶらりのんびり、緑と水と石と亀をたくさん目にしてリフレッシュしたけれど、少し歩き過ぎたかも。

〜2007年5月後半〜

グレゴリー・コルベール ashes and snow

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ニューヨーク、サンタモニカの次に東京のお台場に出現したノマディック(=遊牧の)美術館。
コンテナを積んだ巨大な建物はサーカス小屋っぽくもあり、中に入ると薄暗くてひんやりした空間が広がっています。この空気(あるいは美意識)は、以前観た「ジンガロ」に似ているように感じました。

"ashes and snow"(6月24日まで)は、写真、映像と共に空間その他全てを含めたものであり、あぁ、こんな夢のような世界があるのだと、特に動物好きな人にはたまらないでしょう。
動物と人間がここまで交流する事ができるなんて、デジタル加工・合成など一切なしだなんて、本当にスゴイ!
このような美しいアートに日本が関係(写真は和紙にプリント、建物は日本人建築家)しているのが嬉しいです。
ただ、和紙は手作りでとても凝っているので、本の価格が高め(入場料もですが)で、素敵だと思ってもなかなか手が出ないのが残念なところ。できれば普通のポストカードも作ってほしかったです…。
他にも、ナレーションが聞き取り難いとか、椅子が座り難いとか、風が強い場所のせい?か暖かい日だったのに館内は寒かったりしました。
それでも、ミーアキャットやタカやサルやバク等…いろいろな動物が人間に寄り添うのを目の当たりにし、中でも特に象と一緒に泳ぐ映像(ダンサーのように美しく泳ぐのは、Gコルベール本人らしい)には感動してしまって、そんな事などたいして気にならなくなりますが。

映像は3カ所で、10分・60分・10分という感じなので全部で2時間弱はかかり、じっくりたっぷり浸ってしまうのがオススメ。
”ゆりかもめ”に乗るというのも、ちょっとした異次元への往復にぴったりでした。

〜2007年5月〜

ポキート劇場:26

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Songs and Chants with Pictures 2

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songs-chants2 <英語教材> 歌とチャンツのえほん
       (まねっこ歌・かけあい歌)

 企画・宮清子 居村啓子 / 絵・かわむらふゆみ
 松香フォニックス研究所(2007)
  
  *詳細 & ちょっと立ち読み

  *別売りのCD があると一緒に歌えます ♪

 (illustration) Kawamura, Fuyumi
 Matsuka Phonics Institute
   

東京ミッドタウンをぐるっと

news26散歩をしていて、満開のミモザを見つける度に近寄っては見とれていたのに、次は桜で楽しんで、それもようやく終わりつつあります。
ちょうど桜満開の先月末にオープンした東京ミッドタウン
平日だしサントリー美術館の定休日なので、少しはマシだと思ってつい足を運んだのですが、甘かったです。

とにかく広くて、何がどこにあるのか把握するまでに時間がかかり、地階では行列の店が多く、上階の洒落たショップは入場制限までしていて、ものすごい人人人。
そんな中、目をつけておいたフードコートに入ってうろうろしつつ、一番注文が簡単そうな定食(ランチ)にしたら、五穀米がおいしくて満足でした。
フードコート内もそうなのですが、館内はまるで海外のショッピングモールのようで(外国人率も高いせい?)ちょっとした旅行気分、まさに観光気分です。

建築は竹、石、水を使って「和」を意識した開放的な空間で、六本木ヒルズよりも素敵だと思います。店もハイセンス、ハイクラスなものが多く、リッツ・カールトンに泊まるような人には良いのでしょう。
MUJIやTSUTAYA等の気軽な店もあり、食関連の店にはワクワクしたけれど、六本木ヒルズとダブってる店は要らないなとか、エクレアひとつ500円以上!とか、食べたかったパフェを長蛇の列に断念したり…と文句もぶつぶつ。
(先日行った船橋のIKEAで、ホットドッグがドリンク飲み放題付きで180円だったのも衝撃でしたが)

デザインハブで「日本のデザイン展」、FUJIFILM SQUAREで「Professional Photographer 200人展」(どちらも無料)を観て、サントリー美術館と21_21 DESIGN SIGHTは外から眺め、庭園を歩いて、ひととおり回ってみての感想は…なんだかとっても人工的(良くも悪くも、当たり前かもしれないけれど)。
文化的なものが増えるのは歓迎でも、お台場、汐留、表参道ヒルズと、もうお腹いっぱいです。
箱の中を歩くより、道を歩いて店を巡るほうが、何か発見したり、猫にも会えるのに。

おもしろそうな企画があれば(食べたいものもあります)また訪れるつもりですが、混雑が緩和されるのは、私みたいなミーハーがとりあえず観光した後になるでしょうか。

〜2007年4月〜

ポキート劇場:25

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世にも美しい標本写真

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東大の赤門から入って右へ進んだ突き当たりに、東京大学総合研究博物館があり、昨年秋からとても素敵な写真展「CHAMBER of CURIOSITIES」をやっています。

広告写真で有名な上田義彦が学術標本を撮影したもので、観ていると、自分が今いるのはニューヨークかロンドンの洒落たギャラリーであるような気分になりました。
背景の黒の色は宇宙の闇のように深く美しく、標本の組み合わせや配置が絶妙で、まるで柔かな古典絵画のよう。
スタッフの方が空間にも相当凝っていて、白い仕切り板の曲線だとかエンジ色のビロード張りの椅子(教授室から運ばれたらしい)が雰囲気をさらに高めているのは確かでしょう。
専用の台に鎮座したダチョウの卵の向こうに頭蓋骨を眺めれば、なんだか魔法を使えるような、怪しい煙でも出て来そうな感じです。

他に、鉱物や動植物の標本も展示されてますが、1時間もかからない規模なので、本郷三丁目あたりにちょっと寄ってみるのをオススメします。
 (開館時間は会社員にはキビシイのですが・・・4月27日まで。)

東大へは散歩や紅葉(イチョウ!)を楽しんだりで何度か訪れていて、今回何年かぶりでしたが、モダンなものが出来ていて驚きました。ヨーロッパ風の古くて重厚な建築物がいい味なのに、不便な事もあるのでしょうね。部外者としては、レトロな部分も残してほしいと思ってしまうのです。
赤門の隣のコミュニケーションセンターで、先ほどの写真展のポストカードや写真集を購入できます。写真集、欲しかったけれど高くて断念(12600円)。
ボサノバ流れる中でUT(=東大)グッズも並んでます。私が気になったのは、生協にあった東大ゴーフルなのですが。


今回は出ていない植物や虫なども撮影したので、また写真展をやるはずとの事。
会期は未定らしいので、たまに情報をチェックして楽しみにしましょう。
小石川分館はまだ訪れた事がないので、こちらもそのうちに。

〜2007年3月〜

ポキート劇場:24

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懐かしの人形アニメ + 新旧・笑いのダブル展

去年友人が映画「カーズ」に泣けたという話をしたので、車のアニメーション映画といえば、レースシーンでドキドキしたのがあったなぁと思い出し、自宅本棚のパンフレットコーナーを探してみたら、すぐ出て来たのが「ピンチクリフ・グランプリ」。
1975年にノルウェーで制作され、日本公開は’78年のようで、子供だった私は新宿あたりで観たのです。その事を友人に話したら、映画は知らなかったけれど興味を持ったようで、数ヶ月経って「例のノルウェーアニメ、また公開されるらしいよ」と教えてくれたのでビックリしました。
自分の物持ちの良さと、この偶然にゾクゾク…。予知能力?
これはとにかく観なくては!という訳で、気が遠くなるくらい手間のかかった愉快な人形アニメに再会しました。
素朴ながらも細部の作り込みや動きが素晴らしく、レースシーンはやはり今観ても臨場感たっぷりで、なんといってもキャラクター達がイイです。
たまたま日本語吹き替え版(’78年公開時の復刻)だったのですが、画面に集中できますし、牟田悌三のナレーションというのがすごく良かったです。ケンちゃんシリーズの世代ですから。
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また、六本木ヒルズの森美術館では”新旧・笑いのダブル展”をやっています。
まず「日本美術が笑う」展で、埴輪や麗子像、若冲、蕭白、白隠、木喰など、ユーモラスだったり笑顔だったりの大集合に、埴輪好きの私はすぐニンマリでした。
進んでゆくと、各国の”おかしな”モダンアートを集めた「笑い展」となり、こちらの方がさらに面白かったです。
卓球ラケット等のジョージ・マチューナス、ユニークな写真のウィル・ローガンやエルヴィン・ヴルム、エアコンに凍えたり虫歯についてのオブジェが楽しいポーンタウィーサック・リムサクン、オレンジやパンそっくりな彫刻のマット・ジョンソン、うごめくビジネスマンの鳥光桃代など、好きなタイプがたくさんありました。
中でも特に気に入ったのは、チョン・ジュンホの「ブーユーハダ」(浮遊/富裕)というアニメーション作品。ウォン紙幣に描かれた文化遺産の中に入り込むという、静かで不思議で美しい世界。ドル紙幣版もありましたがこちらの方がずっと良くて、笑うというよりも、ほぉ〜っと感動してしまいました。
美術館で”笑い”をテーマにした企画なんて珍しいと思いますし、たっぷり楽しめてオススメです。展望台も含めて2時間以上は必要でしょう。
5月6日まで・無休。火曜以外は22時まで開館(火曜の例外日あり)。

〜2007年2月後半〜

チェコ絵本とアニメーションの世界

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先日、国立新美術館の地下で、チャペックのシンプルでかわいらしい絵のチラシを見つけて知った「チェコ絵本とアニメーションの世界」展を観ました。
目黒区美術館は十数年ぶりくらいでしたが、さすが目黒区というのか、想像以上に充実した内容で、スタッフの熱意とセンスも感じられて、とてもオススメです。
チェコ・アニメにはかなり前から親しんでいるのに、絵本となるとそう多くは知りませんでした。(子供の頃好きだった”もぐらくん”(クルテク)がチェコ絵本だと気づいたのは結構最近の事で…)
”チャペック、トゥルンカから21世紀の作家まで”のコピーどおり、古典〜アバンギャルド〜現在のチェコを代表する絵本作家をアニメーション制作もからめての紹介という事で、絵本の原画がメインです。
チェコ・アニメでおなじみのトゥルンカは絵本もやはり素敵で、ラダのとぼけた味、セコラのユーモラスな虫達、ホフマイステルの洒落たコラージュ等が特に気に入りました。そして、凝りに凝った美しい見返しや表紙を並べたコーナーは、何往復もしてしまうほど良かったです! 細部が丁寧だと完成度が数段上に感じますから。
魅力的な絵本いろいろから吟味して(数冊で1万円を超えてしまうので)トゥルンカもの1冊を、図録とポストカードと共に購入しました。
4月8日まで・月休。京都、北海道は終了していて、次は愛知(刈谷市美術館)へ。


それから、銀座の交詢ビル(バーニーズ)向かいにある”ggg”(Ginza Graphic Gallery)の20周年記念展も興味深く観ました。
1986〜2006年の20年間のグラフィックデザインを振り返る企画で、国内作家のパート1(懐かしいものたくさんで楽しめました)はもう終わっていますが、海外作家のパート2が現在開催中。
ハッとする大型ポスターから美しい切手、様々なロゴタイプ等、強いメッセージがあるものは本当に迫力があります。2月28日まで・日祝休・入場無料。

〜2007年2月〜

ポキート劇場:23

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さっそく国立新美術館へ


nact去年、六本木ヒルズの大展望台から観た時に、大きな曲線の建物がとても目立っていて、早く行ってみたかった所。
オープン数日後のちょうど乃木坂に用があった日に覗いて来ました。
天井が高ーくて、一面全てガラス張りで、とても広々していて、ゴーンとそびえた石の塔(?)の上にレストランやカフェがあるのが不思議な雰囲気。
開館記念展を回る時間はなかったものの、「日本の表現力」
(2階 〜2月4日まで)は思った以上に楽しめて、嬉しい事に入場無料!です。
鳥獣戯画から始まって、アニメーション、マンガ、コマーシャル、ゲーム、アート等が年代ごとに紹介されていて、懐かしくて面白く、未来への可能性コーナーは体験型で、わくわく感があります。中でも、子供だった頃の展示は涙もので、全部持っているし、夢中だったものだらけ!
地下のミュージアムショップ "スーベニア フロム トーキョー" では、選ばれた本や雑貨たちがすまし顔で並んでいます。いろいろセンスのいい物があった中、美術館で買わなくてもいいような本を、つい買ってしまいました。
今回は夕方の1時間程でしたが(18時閉館というのは、この街では早過ぎるような…)そのうちじっくりと企画展を観に行こうと思います。
                 → 詳細はこちら

biscuitそれから、この美術館の正面口を出て左へ歩き、1本目を左に入ってすぐ右へ行くと、BISCUIT(ビスケット)というヨーロッパの市などで集めた雑貨の店があります。(*2010年谷中へ移転)
乃木坂スタジオの1階で私の大学時代からの友達がやっているので、興味のある方はぜひ寄ってみて下さい。
オープンした頃は、周りがこんなにすごい事になるなんて思わなかったようです。
乃木坂は、六本木からすぐの割には落ち着いた所で、ちょっと裏に入ると昭和な家が結構残っていたりもするのです。そんな中を巨大なビルがにょきにょきと頭を出している風景は、とてもとてもシュール。
すっかり忘れていたけど、昔この辺で夜遊びをしていた事もありましたっけ。
道の形は変わってないのに、店や建物はずいぶん変わってしまいました。

〜2007年1月〜

ポキート劇場:22

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おにのこ おにぞう

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キンダーブック3/おはなし(作:正道かほる) イラスト/フレーベル館(2007)

ポキート劇場:21

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       今回のポキートは(とりあえずの)年賀状代わりです。
       お世話になった方々、ご無沙汰の方々、すみません。
       余力があれば、旧正月の頃にでも・・・
       2007年も、どうぞよろしくお願いいたします。

中学さきどり!ENGLISH ハイレベル

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進研ゼミ中学講座/重要単語100 イラスト/ベネッセコーポレーション(2006)

ノルシュテインの絵本づくり展と ルナシーと

ロシアのユーリ・ノルシュテインとチェコのヤン・シュヴァンクマイエル。
どちらも有名な”アート”アニメーション作家であり、どちらも奥さん(フランチェスカ・ヤールブソワとエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー)と共に制作し、奥さんが絵を担当しています。
優しくしみじみしてしまう作風と、過激でシュールな作風という違いはあるけれど、制作にかける情熱やこだわりは同じくらい煮えたぎっているように感じます。

今東京では、どちらの作品にも出会えるどころか、12月2日にはそれぞれ来日イベント(対談、舞台挨拶)まであったようで、ファンが増えたおかげか、とても贅沢な事になっているのに驚きました。(私はそれより前日に行っててイベントを知ったのですが)
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まずは今年3回目の”ちひろ美術館・東京”へ。
ノルシュテインの絵本づくり展」(1月31日まで/月・年末年始休)です。
アニメーション作家にとって絵本は表現方法が異なるため、夫妻で検討を重ねて、多くの苦労と時間をかける事になったそうです。制作中の「外套」の完成がいつになるのか心配してしまいます…。ずいぶん長い間楽しみにしているので。
初めての絵本で、企画から刊行まで5年かかったという「きりのなかのはりねずみ」
(2000年・福音館書店)は、編集者や訳者の熱意も相当なものでしょうし、とても素敵な絵本ですが、ロシア語版のために描き直している方がさらにいいなぁ!と思ってしまいました。
「きつねとうさぎ」の原画もたまらなく良かったです。ロシアの民族的な装飾をほどこしていて、暴力的なきつねがおしゃれなスカート姿なのが面白くて不思議。
「話の話」のオオカミの子が多くのパーツで作られているのも、実物を目にして感動もの。ゆりかご、赤ん坊、じゃがいもも。
原画の力は本当にすごくて、そばにある印刷物の絵本が色あせて見えます。これは仕方のない事ですし、家で見れば絵本も輝き出すはず。
 (2007年3月1日〜5月8日 安曇野ちひろ美術館に巡回予定)

…と満足して今度は新宿へ。
「オテサーネク」以来のシュヴァンクマイエル新作である「ルナシー」。
チラシを見てちょっと嫌な予感はしていました。精神病院とか、ポーやサドからの着想とか、ホラーであるとか。
シュヴァンクマイエル作品には苦手な(恐ろしく退屈な)ものもあるので、今回は残念ながらそちら行き。不気味でもファンタジー性のある「オテサーネク」や「地下室の怪」は大好きですが、「ルナシー」はエログロ度が増している上、個人的に羽毛が舞うという様がダメで、ぐったりと不快になってしまいました。焼き肉の前後もキケンです。
今回も美術と衣装を担当した奥さんのエヴァは亡くなってしまったし、次回作というのはどうなるんでしょうか。

〜2006年12月〜

ポキート劇場:20

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スーパーエッシャー展と風物詩

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渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにて「スーパーエッシャー展」(2007年1月13日まで・1月1日のみ休)を観ました。”ある特異な版画家の軌跡”というサブタイトルのとおり、すごい技術と不思議な面白さを持った天才の作品は、いくら観ても飽きないほどの美しい黒と白で(基本的に)できていて、実物はやはり画集よりもはるかに深みがあります。
充実した版画作品に加えて、創作中の映像やCGアニメーションやタイル等もあり、グッズコーナーにはガチャポンまで設置! …期待していたのに、あまりの人気で生産が追いつかないらしく、私が行った時は置いてありませんでした。でんぐり、天使、悪魔、深み、赤蟻等のフィギュアなんて興味津々なので、街のどこかに登場するのを待つ事にしましょう。

どの時代のどの手法も素晴らしいエッシャーの中で、特にお気に入りなのは「昼と夜」「空と水」「爬虫類」「円の極限(天国と地獄)」「メタモルフォーゼ 3」「深み」「3つの世界」「もう一つの世界」「でんぐりでんぐり」「階段のある家」「物見の塔」「滝」…等々。不思議な、変な、不気味な、数学的で、異次元の、独特な世界。
平日昼間でもかなり込んでいる中、解説を聴きながらの人も多く、じっくり楽しむには少なくとも1時間半はかかるでしょう。ぜひ!おすすめです。


それから、11月というと酉の市があって、私は新宿の花園神社へ「今年もそろそろ終わりだな」気分を味わいに行くのが好きです。
毎年必ずというわけでも、縁起物の熊手を買うというわけでもないのですが、あの何とも言えない夜店の雰囲気がたまりません。お参りとつまみ食い(時々失敗)もかかせませんし。
延々と続く屋台、あちこちで鳴り響く拍子木、怪しい見世物小屋、そして普段接する事のないコワモテの人々。前はもっと顔がひんやりしたはずなのに、今年の二の酉、あまり寒くなくて、冬になるのが遅れている気がします。
 (三の酉は27日の前夜祭と28日の本祭)

〜2006年11月〜

画家〜イラストレーター〜作庭家を巡る


news19金曜日、シネスイッチ銀座は女性900円の日。
周辺で観たいものがアレコレあるので、銀座から新橋へと歩く事にして、まずは銀座で映画「クリムト」を観ました。
…スタートからクリムトは死の床についている事もあり、夢と現実が曖昧に混ざり合っているようで、???となってしまいました。何だか消化不良です。素敵だと思ったのは室内の装飾品(猫の置物、鳥の壁掛け、ジャポニズムのいろいろ)。役者達も似ていて雰囲気も良いけれど、オモシロクありませんでした。

外堀通りを新橋方面へ向かい、次はガーディアン・ガーデンとクリエイションギャラリーG8の2カ所で今月24日まで(土日祝休)開かれている「大橋歩イラストレーション展」です。
40年に渡って活躍されている方の仕事は、まさに時代を感じさせるもので(ファッションというのは特にそう)とても楽しめました。かわいらしくもあり、力強くもあり、鋭くもあるような。中でも「平凡パンチ」の表紙はやはり素晴らしいなぁ、と思いました。 
現在携わっている雑誌「Arne」の制作過程も知る事ができて、ファンにはたまらないでしょう。私も、パワーと好奇心を持ち続けていきたいです。

そしてさらに新橋を進んで、汐留のビル群へ。
松下電工ビル4階の汐留ミュージアムにて「重森三玲の庭 〜地上の小宇宙」(12月10日まで・月休)を観ました。

京都は何度も訪れていますが、最初に龍安寺の石庭を観た時の衝撃と、東福寺の方丈庭園を観た時の衝撃は全く違うものでした。”わび”の世界観の美しさの龍安寺に大して、北斗七星や市松模様を取り入れた斬新な東福寺。どちらも大好きで(他にもモチロンありますが)特に東福寺の”おもしろさ”は私の中では群を抜いていて、それが重森三玲という今年生誕110年の作庭家によるものだと知ったのは、随分と後になってからでした。
展覧会は設計図、実測図、写真、模型、映像等で構成されており、小倉邸(岡山)、小河邸(島根)といった個人住宅の庭の素晴らしさや、設計図に細かく点描された砂の波紋や、実測図の緻密さ等に感嘆しました。
そして、映像で重森三玲が語っていたのは次のようなこと…。(思わずメモです)
現代のモダンではダメなのだ。
例えば龍安寺の庭は、いつの時代の人が観てもモダンで、永遠のモダンであるといえる。
永遠のモダンを作り出す事が芸術であり、そのために精進している。

〜2006年11月〜

大竹伸朗 全景

東京都現代美術館(Mot)の3階から地下まで全館使っての「大竹伸朗 全景」は、期待どおりの圧倒的なパワーを持った素晴らしい大回顧展でした。
興奮して帰宅すると、すぐに本棚から「亜米利加2 一九八九」を取り出してめくってみました。
 
  FOR Fuyumi (葉や山のイラスト)  大竹伸朗

あぁ、そう。あの時1989年、大竹伸朗展でやはりすっかり圧倒されて即購入したこのアート本の凝りまくったすごさ(本当のスクラップブックのように紙が張りつけられていたり、紙質もところどころ違っていたり…)と本人がその場にいたのとで、舞い上がってサインしてもらったのでした。
こんなに素敵な本(というより作品)ずいぶん長い事開いてなかったな……。

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今回は”全景”というだけあって、1955年〜2006年の様々な作品が濃密につまっています。
まずは入館前に屋上のネオンにニヤリとし、スクラップブックはいくら眺めても飽きないし、小学生の頃からの絵のうまさ、色のセンス等に驚き(物持ちの良さにもオドロキ)、旅のスケッチからはその土地の喧噪や匂いを感じ、そういえばホックニーはどうしているのかな…という雰囲気のもの、キッチュな日本を再認識(それにしても2003年に青江三奈を描くなんて!?)するもの等々。その他、時代やあるアーティストを感じさせるものやドーンと大きな抽象作品、味のある写真も良く、実に幅広いです。
そして大好きな絵本「ジャリおじさん」。優れたアーティストは優れた絵本作家にも成り得るという例のひとつ。

海外も国内も、なんだか旅をしたような気分にもなり、本当に自分でも旅をしたくなりました。


「旅景」(茅場町のBASE GALLERYにて)にも足をのばしましたが、こちらは小さなエッチングがほとんどでした。
実は10月中旬に「ダリ回顧展」も混雑の中観ましたが、いまひとつ気分が上がりませんでした。ダリは今まで何度も観ているし、”焼いたベーコンのある自画像”なんか大好きなのですが。
大竹伸朗の絵からはたくさんの音が聴こえてくるけれど、何故かダリの絵は静寂の中にあって無音に感じます。
ダリもいいけれど、込んでなくてゆったり鑑賞できる「大竹伸朗 全景」は本当におすすめです。2時間はたっぷりかかるでしょう。12月24日まで(月休)。

〜2006年10月〜

ポキート劇場:19

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ポキート劇場:18

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茂田井武展 〜お父さんの絵〜

今年2度目の”ちひろ美術館・東京”で没後50年となる茂田井武展を観てきました。
やわらかな線、ユーモラスな動物達、遠い昔の懐かしい情景…。
茂田井武は、武井武雄、村山知義と共に大好きな童画家です。素朴というよりもシャレた感じがするのは、アテネフランセで中原中也と知り合ったり、21歳から3年も欧州放浪をしたからでしょうか。関東大震災や戦争という激動の時代を経ての画業への情熱は、想像を絶するものだと思います。
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有名な「セロひきのゴーシュ」は最後の絵本となり、キンダーブックのための数々の挿し絵もまた本当に素晴らしく、亡くなる2週間前(1956年・48歳)の作品でさえ細かくユーモラスで力強いものでした。

「幼年画集」(1947)は幼い頃のいろいろな記憶を描いたもので、谷内六郎的な懐かしさでおもしろいです。中でも気に入ったのは、
  ”ガラスや小石をエノグで染めて
   ルビィやサファイヤの如き宝玉を作るために努力した”  というのと、
  ”かくれんぼで布団部屋へかくれる。息をひそめる 
   永遠という時間の長さを認識する”  というもの。

薄暗いキノコだらけの中で輝いているお菓子の家という「ヘンゼルとグレエテル」
(1946)や、現代は便利だけど味気なく感じてしまう「駄菓子屋」(1947)も好きでした。

それから、童画ではない「宝船」(1939)は構図や空気感が素晴らしくて、音や匂いを感じる事ができそうなほど。
「月夜とめがね」(1954)の挿し絵は白黒で、とても楽しい飾り罫とモダンな扉絵がため息ものの美しさです。

そしてそして、私が茂田井作品で最も好きなのは、「あっ ちゃっくとちっくだ」
(1956)のような絵童話。一見開きの6コマ(またはもっと長い)マンガのようなもの。「電気スケート」のシリーズが大好きなのです。こういうのが描けたらいいなぁ!と憧れてしまいます。


同時展示は「ちひろのファッション」で、若い頃洋裁学校で学んでいたというセンスを、いわさきちひろの絵の中に観ることができます。11月26日(日)まで。
    → 詳細はこちら

〜2006年9月〜

ポキート劇場:17

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みんなのPython

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 カバーイラスト(へび)/装丁:坂川事務所/ソフトバンク クリエイティブ(2006)

1周年!とアートあれこれ

8月8日は「冬壺茶壺」の誕生日。あっという間に1歳を迎えました。
観にきて下さる方も少しずつ増えて、感謝とやる気でいっぱいです。これからも、仕事や人との出会いがたくさんありますように。

いろいろ福を招きたいとのことで、招き猫を。
写真は、浅草の今戸神社の本殿にいる招き猫(子供ほどの大きさ)です。ガーデニング等ちょっとナンな所もありますが、眠り猫と招き猫(ファンシーではないもの)を集めているので、お守りや今戸焼のグッズがたまりません。
境内の雰囲気は、近くの待乳山聖天の方がずっと素敵で、こちらでは巾着と二股大根がシンボルになっていて、やはりどこかユーモラスです。

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それから、この夏印象に残っているアート系あれこれを。

映画では「ローズ・イン・タイドランド」。好き嫌いが分かれそうなファンタジーで、あまりの悪趣味ぶりが笑ってしまうほど。主役の女の子がスバラシイ。
美術では「フンデルトヴァッサー展」(メルシャン軽井沢美術館)。日本の刷り師と組んだ木版画が特に良かったけれど、ビデオで観た本人の変人ぶりに目が離せませんでした。11月12日まで(9月以降火休)。
「プライスコレクション」(東京国立博物館)は若冲というよりも、圧倒的に光の変化する展示室が良かったです。長沢芦雪の"白象黒牛図屏風"や鈴木基一の"群鶴図屏風"などが特に気に入り、移ろいゆく一日(または季節)を感じることのできる展示方法は画期的!
若冲も良かったのですが、前にも書いた三の丸尚蔵館での若冲の方が近くで堪能できます。いよいよラストの第5期で、不思議な群魚図や珍しい薔薇などが登場。9月10日まで(月・金休)。
ダンスではマシュー・ボーンの「シザーハンズ」。映画に忠実なつくりで、植木人間が踊るところやラストの雪は楽しめましたが、大興奮した「白鳥の湖」ほどの感動がなく少し残念。あの迫力あるオスの白鳥達を、また観たくなりました。

〜2006年8月〜

ポキート劇場:16

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Tug of War つな引き

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「基礎英語2」Story Corner イラスト/NHK出版(2006)

ポキート劇場:15

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オオオニバスで まどろんで

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       オオオニバス、オオオニバス・・・
        つぶやきながら、うとうとポガポガ。
         うとうとポンガポンガ、すぅーー。
   

アフリカ・リミックス

"AFRICA REMIX"は、デュッセルドルフ(クンスト・パラスト美術館)、ロンドン(ヘイワード・ギャラリー)、パリ(ポンピドゥー・センター)と巡回してきて、現在、東京(森美術館)で開催しているだけあって、素晴らしいものでした。
こんなに大規模な展覧会を観たのは、かなり久しぶりのことで、じっくりたっぷり楽しんで1時間半以上かかり、大満足の大興奮です。

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もともと私はプリミティブ・アートが好きで、アフリカのそのような企画展もいろいろ観てきましたが、今回の"アフリカ・リミックス"は少し違います。
まさにアフリカのモダン・アートであり、広いアフリカ大陸の様々な国からの絵画、ビデオ、写真、インスタレーション等がパワフルにひしめき合っていて、色の洪水、高鳴る太鼓、西欧への皮肉と怒りと悲しみ…と、アフリカ的なものはモチロンありますが、そう感じさせないものもあり、かなり洗練された印象(1960年代生まれのアーティストが多め)。
アフリカの現状を人々に考えてもらうのに、アートというのは最も有効な手段のひとつなのだと痛感しました。ハッとさせられて、心に響く作品が多かったです。

中でも特に気に入ったのは、↓ このような作品。

 *アフリカ柄で西欧風の部屋を飾ったインスタレーション
   「ヴィクトリア朝、博愛主義者の談話室」
 *シャンデリアと赤土、犬人間の支配というインスタレーション
   「アフリカの冒険」
 *青っぽい、ガシガシした線のアニメーション
   「パリの次に素晴らしい都市、ヨハネスブルグ」
 *紙とプラスチックでできた、カラフルな未来的ビル群
   「薬の都市」
 *ジョルジュ・リランガ=ディ=ニャマのユニークな木像
 *電話中の落書きみたいに、思いつくまま?ぎっしり描かれた絵


六本木ヒルズ52階の大展望台もセットなので、夏の東京観光のひとつとしてもオススメ(東京の人にとっても、すごく観光気分になってしまう!)です。
ミュージアム・ショップや3階のアート&デザインストアも楽しめるので、時間をたっぷりとって、ぜひ!
10時〜22時(火曜のみ〜17時)で、8月31日までやっています。
     → 詳細はこちら

〜2006年7月〜

ポキート劇場:14

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小さな骨とか 民藝とか

京橋のINAXには、ちょくちょく寄ることがあります。以前友人が個展をした事があったり、本のセレクトが好きだったり、近くのタイ料理屋を利用したりで。
先日も友人の彫刻展がすぐそばであったので、ちょっと気になっていた展示を観に、久々にINAXを訪れました。
小さな骨の動物園展」という小規模なものですが、9階のギャラリーでやっています。
コバンザメの吸盤は骨があり、カメの胴体やウサギの耳には骨がないなんて、初めて知りました。コウモリの腕はまるで小枝みたいで、イイ形してるなぁと感心。
8月19日まで(日祝、8月12〜17日休み・無料)に銀座あたりに行く事があるなら、ちょっと覗いてみては?
news14
また別の日には、日本民藝館を訪れました。
京都の河井寛次郎記念館は好きで、旅先だとこの手の場所は行くのに、東京のここは、気にはなりつつも訪れた事がありませんでした。
ところが、NHKの”日曜美術館”を観て、これは行かないと!となったのです。
その日は、旧柳宗悦邸の6月の公開最終日(7〜9月は毎週水曜に)でもあり、行列に30分も並ぶほどの混雑で(年齢層高め)情緒というものはなかったものの、本館の「柳宗悦の蒐集」はやはり良かったです。民画や家具、貝の形に竹で編んだ虫籠、焼き物、織物など、味わい深く、美しい物がたくさん。黒光りする柱と階段の建物自体も素敵で、もっと静かな時にしっとりと再訪したいと思いました。
(周辺の高級住宅街もなかなか見応えがあります…)

〜2006年6月後半〜

ちひろ美術館・東京にて 長新太展

絵本界(またはもっと広い世界)において、大きな大きな存在だった長さんが亡くなって、早くも1年だそうです。
10数年前に参加していた”あとさき塾”(絵本のワークショップ)に長さんがゲストで話をして下さった時は、なんだか緊張と興奮で、その時の長さんの新作絵本にサインを頂くので精一杯…の貴重な機会でした。
news13私が長さんの絵本で一番思い出深いのは、子供の頃に出会った「おしゃべりなたまごやき」です。有名なこの作品は、実は1959年に出版されていて、その時の絵はシブい色調の平面的なモノで、私が親しんだのは、1972年にカラフルで立体的な絵に描き直したモノだと知りました。全く印象が違うので、とても興味深かったです。
やはり原画というのは素晴らしく、手帳に描かれた絵本の構成や、辛辣なエッセイにはドキリとし、襟を正さないと! と本当に勉強になりました。
愛聴していたCDが、ビル・エバンスやハービー・ハンコックといったジャズばかりなのがちょっと意外だったり、アトリエの再現では、机の上に丸々と太ったアザラシの置物! 後ろの書棚にも数個あって、こちらは「やっぱり!」と嬉しい発見でした。

ちひろ美術館・東京はうちから行きやすい所にあるのに、今回初めて訪れました。
子供の頃、いわさきちひろの絵はなんだか怖くて、悲しくも感じ、あまり興味を持ってこなかったのです。
けれどもこの日、ちひろの波瀾の生涯を知り、数々の写真やエッセイがとても良くて、再現されたアトリエには胸が熱くなりました。もちろん美しい水彩の原画もたくさん展示されています。
美術館の規模は思っていたより大きく立派で、気持のいいテラスでお茶もできます。
長新太展は7月23日まで。8月2日〜出雲市立平田本陣記念館、11月4日〜刈谷市美術館へと巡回。
ちひろ美術館・東京の企画展は、9月27日〜茂田井武展、11月29日〜ノルシュテイン展と予定されているので、またまた訪れるでしょう。

私の絵本デビュー作「やってきました」の作者が、長さんといくつも組んでいらした内田麟太郎さんだったという事に感謝し、偉大な先輩方に恥ずかしくない作品を描かないといけないな、と改めて思います。

〜2006年6月〜

ポキート劇場:13

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石膏デッサン入門

sekkou1とてもとても気になっていました。
去年から何回か取り上げられている記事を読んでいたので。
今までフィギュアだのガチャポンなんて集めた事はありません。
タイムスリップグリコや食べ物系はグッときたし、海洋堂も素晴らしいと思いますが、実際に「ほしい! 集めたい!」と思ったのは初めてです。   → 詳細はコチラ

石膏像は、美術部や美大(受験)経験のある人にとってはナンとも思い出深くて、たまらない物なのです。
sekkou2馬頭以外はどれもデッサンした事があり、それぞれ好き嫌いもあります。 
石膏仕上げと大理石風仕上げの2タイプ×10種で全20種あり、ガチャポンなので何が出るかは運次第。私の場合 “要らないモノは欲しくない” ので、大人買い(友人で2名ほどいますが)やギャンブルの如きガチャポンをするのもためらわれ…。
何故なら、好みと組み合わせを吟味して "布なしの美しい3種" に的を絞ることにしたので、当たる確率が低いのです。
それは、メヂチ、アリアス、ヘルメスの石膏仕上げタイプ。(写真上左から ↑ この順番)

sekkou3机の前で煮詰まった時や運動のために、時々散歩をしていて、コースのひとつに中野方面があり、うちから気に入っている本屋までは20分弱で行けて、有名なオタクの殿堂もその範囲。
似たようなフィギュアの店だらけの中で、なんとか1件扱っている店を見つけて数回通い、ようやく揃いました。
ヘルメスだけはなかなかなくて、やはりレアなのか定価200円のところ650円でしたが、ガチャポンにトライするよりは安上がりでしょう?と自分に言い聞かせて。

白っぽい洗面所に配置してみました。
ちょっと動かしては「あ、この角度いいな」とか、光の当たり方を変えたりして、洗面や歯磨きの時に扉を開けてはホォ〜ッとなっています。

〜2006年5月後半〜

ニキ・ド・サンファル展(没後日本初の)

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ニキの作品を観ると、元気がわいてきます。
カラフルで、たくましくて、陽気。でも陽気なだけじゃなく、とても繊細。
私が初めてニキの作品と出会ったのは、パリのポンピドゥー・センター広場の噴水でした。ヨーロッパの噴水といえば、たいてい神話的な石の彫刻なのに、そのあまりのポップさ、ユニークさに、ひと目で気に入ってしまいました。大学の美術研修旅行でのことです。
その後、随分前ですが、栃木県・那須のニキ美術館を訪れて、そのパワーに圧倒されました。世界で唯一、ニキだけの美術館が日本にあるなんて、コレクターの情熱と友情に感謝です。

それ以来のニキ作品との再会。
やっぱり好きです。私は、ニキの立体(とてもユーモラス!)と絵手紙シリーズ(版画やポスターになっている)が大好きなのです。
初期の作品は結構シリアスで怖い印象なのですが、どんどん自由に、いろいろ吸収していったのを感じます。
ニキが25〜26才(1955〜56年)に、ガウディの建造物(特にグエル公園!)やシュヴァルの理想宮殿を観て衝撃を受け、タロット・ガーデンの制作につながったというのがとても理解できます。私もガウディには感動して、バルセロナに住みたいなぁとは思いましたが、ニキは自分のグエル公園を造ってしまうのですから、すごい違いです。
タロット・ガーデンの着手からオープンするまでに20年もかけた情熱!
いつかイタリアのトスカーナ地方にあるココを訪れたいなぁ、と毎回思うのですが…なかなか。
それにしても、長年、立体の材料であったポリエステルが、ニキの肺を蝕んでいったなんて皮肉というか悲劇です。あんなに楽しい立体たちが。

東京は5月22日(月)まで、大丸ミュージアム・東京にて。大阪は終了していて、次に名古屋市美術館と福井市美術館へ。(期間中、ニキ美術館は休館)
このカタログはとてもイイです! 今回の展示作品以外も載っていて、ふかふかのハードカバーで、2200円とはお買い得。

〜2006年5月〜

のらカメさんたの まけてたまるか

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makete1 <童話> 「のらカメさんた」2作目

 作・のむらかずあき 絵・かわむらふゆみ
             小峰書店(2006)
 *全ページにイラスト入り(たまにカラーも)

 "NORAKAME SANTA no MAKETETAMARUKA"
 (text) NOMURA, Kazuaki
 (illustration) KAWAMURA, Fuyumi
 Komine Shoten Publishing Co.,Ltd.
 

もじゃもじゃペーター、そして若冲

朝早くから、上野にある国際子ども図書館に行ってきました。
素晴らしい建物と、3階でひっそりと展示中の「もじゃもじゃペーターとドイツの子どもの本」が観たかったからです。
たしかコンドル(東京駅などを建築)の弟子だった人が建築したものを、数年前に安藤忠雄が関わって美しく再生させた歴史的な建物。ヨーロッパにいるかのような優美でクラシカルな佇まいに、ところどころガラスでモダンさが加えられていて、とても気持ちのいい空間です。
人もチラホラとしかいなくて静かでしたが、子ども連れが多い時には賑やかかもしれません。news10
「もじゃもじゃペーター」(1844年) は教育的な内容ですが、あまりにユーモラスなので、今まで各国で繰り返し出版されてきた事がわかる展示となっています。
ペーターはもちろん、マザーグースやグリム、イソップ等(日本やロシアの民話も!)大好きでした。ちょっと怖くて残酷なのが、心に残りやすいようですね。
それにしても古典というのは素晴らしすぎて、はたして現代の作品がこれほど残ってゆくのかなぁ、と思ってしまいました。
            → 詳細はこちら


そして、根津まで歩いて友人と楽しいランチをとり、今度は大手町へ出て久しぶりに皇居(東御苑)を訪れました。
外出する時はいろいろと回りたいので、妙な組み合わせですが……
大手門から入ると近い、三の丸尚蔵館で「花鳥 ー愛でる心、彩る技 <若冲を中心に>」を観るためです。

こじんまりとした館内は外国人観光客が多く、かなり込んでいました。
私は「玄圃瑤華」というモダンでシンプルな白黒のシリーズ(植物と虫などの組み合わせ)が大好きなのですが、やはり若冲といえばこのタイプでしょう。
代表作「動植綵絵」30幅の、6年に渡る修復の成果を紹介してくれる企画で、6幅ずつ5期に分けて展示されます。(〜9月10日)
この第1期では、特に「南天雄鶏図」の迫力に吸い込まれ、すさまじい情熱を感じました。
全期通おう!! と決意です。(第5期の「群魚図」は絶対に)
展示品は少なめでも、その分丁寧に鑑賞できるので、若冲の濃密な世界に充分満足できるはず。
全種入ったポストカードセット(お得な1200円)と、少し先の休憩所でも気に入ったものをバラ(50円)で購入。生の絵とは比べものになりませんが、結構良い出来です。こういう文化的な事に税金を使ってくれるのならいいんだけど…と、つぶやいてみたり。

せっかくの都心のオアシス、皇居。訪れたことのない人は、これを機会にぜひ。
時間と体力があれば、奥へ進んで広大な庭園を歩いたり、寝転んだり、ベンチでのんびりするのもいいですよ。
         → 詳細はこちら

  どちらも入場無料!(時間や休館日に要注意)
  なのにとても贅沢な気分になれるのが嬉しいです。

〜2006年4月後半〜

◆情報◆2007年春に京都・相国寺(もともとの所蔵先)の承天閣美術館の新館完成記念に今回の若冲「動植綵絵」全30幅が一挙に公開されるらしいです。コレはすごい!!!

ポキート劇場:12

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都電に乗って、飛鳥山公園へ

なんだか今年は、いつもより強風の日が多くて、人も鳥も花も大変……
東京の桜は、もうピークを過ぎたようです。
桜が満開になると、そわそわしてしまって、やはり毎年一度は桜の下を歩かずにはいられません。
たいていは、散歩がてらに行ける哲学堂公園とその周辺の桜並木を観に行きます。今までにお弁当持参で楽しんだことがあるのは、千鳥ヶ淵、井の頭公園、小金井公園、石神井公園、砧公園などなど。
今年は、飛鳥山公園に行ってみました。
news9ぽかぽか陽気の満開の土曜日。
私と同じように、テレビ番組で”都電荒川線特集”を観たにちがいない人達で、都電はぎゅうぎゅうの大混雑でした。いつもガラガラの車内しか見かけた事がなかったのに。私もしっかりとブームに乗ってしまいました。
でも、飛鳥山公園には子供の頃、父に連れて行ってもらった事があり(モチロン都電に乗って)その時の思い出がとても良かったので、いつか訪れたいと思っていたのです。

久しぶりに近くに出て来る中学からの友人と、JR大塚駅で待ち合わせて都電に10分程揺られ、飛鳥山で下車したとたん、うわーっとソメイヨシノの山が目に飛び込んできました。さすが、江戸時代からの桜の名所!
そして人、人、人。商店街の出店からケンタッキーまでいろいろとあり、小高い山は桜で埋め尽くされています。
ひととおり歩いてから、ちょっと静かな場所を選んでシートを敷き、寝そべって桜を眺めながらたくさん話をしました。
青い空と自分の顔との間にうすピンクの花のレースと小枝がモザイク状に膜を張っているような感じ……高い高いところで。

その後場所を変えて、タンドーリチキンやお好み焼きを食べたり、また歩いたり。
人はたくさんいるのに、なぜかまだ場所が空いているので、日陰から日向へと気軽に移動できて良かったです。
隣の広場ではお城の遊技山や象のスベリ台、本物の機関車や旧型の都電もあって、大勢の子供達が砂煙モウモウの中、大はしゃぎしていました。

とても気持ちが良かった春の午後、発見(感想?)を3つほど。

  *子供の頃とても長く高く感じた階段は、それほどでもなかったけれど
   やっぱりイイ所でした。
  *近頃のお花見の宴会は、ちゃんと机(ダンボール箱も含めて)を使用
   している人が多いのですね。
  *ツツジまで早速咲いていました!

〜2006年4月〜

ポキート劇場:11

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ポキート劇場:10

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少しの運動と ちょっとした愉しみ

家で仕事をしていると運動不足になりがちで、近頃は散歩もストレッチもさぼり気味。昨年秋から愛用のバランスボールに座るぐらいは、毎日かかさずに続けていますが。
写真右のものがソレで、地球儀を模したエンボス入りの透明なので、部屋にころがっていても圧迫感がなくて気に入っています。
ところが……そろそろ引き締めなくては!と少し努力し始めた二日後、ある中国料理店に友人を連れて行く事になり… さあ、今日は食べるぞー!となってしまいました。

EIRI menubalanceball
その店を初めて訪れた時の衝撃は、とてもすごいものでした。
混雑していて中国語しか聞こえてこない、料理の種類が180以上とぎっしりで、皿の盛りも大量!モチロンおいしくて、値段が安いのにワクワクしました。
留学生の食堂のような時もあれば、ヤバくて誰か撃たれそうな宴会をやっている時もあり、日本人がやや多めの時もありました。
たまに口に合わないものがあったり、杏仁豆腐の量が激変したり、床がべたついていたり、タバコもくもくであろうと、許せちゃうのは、そこが日本ではないから。
そこはまさに大陸しかも東北部で、決して香港や台湾や最近のしゃれた上海ではありません。
なので、羊肉やじゃがいも、板春雨、粉もの、鍋、または見た事もないような塊肉にトライしてみるのがいいでしょう。フカヒレなんかもメニューにあるけれど、なんだか店の気分とは違う感じです。壁にはさらに「2006年の新メニュー」が張ってあり、不思議な料理が並んでいて、チャレンジ魂を刺激されます。

実はその店に行く時、以前手に入れたメニュー(写真左の緑の紙)と小さいタッパを持参する事にしていて、これがちょっとした私の愉しみのひとつなのです。
(注:こんなことをする店は他にありません。メニューをもらえる事じたい珍しいですよね?)
食べた料理に印をつけて、感想もひとこと書き入れて、メニューを少しずつ制覇してみたい気持ちになり、中国料理好きとしては料理名の勉強にもなります。
(緑のメニュー→ピンクのメニュー→ちゃんとした本型のメニューに変化しました)
タッパは、皆持ち帰り当たり前なのですが、燃えないゴミをもらうのがイヤなのと、ちゃんとラップ等で仕切れるようにしておくと便利で、おみやげにも喜ばれ、翌日またおいしく食べるために。

万人向けの店ではないけれど(先月のHanakoに出たらしいのですが、客層は相変わらずでひと安心)、旅行気分を味わえるこの店には、4人以上で行くのがおすすめ。
興味のある方は「池袋 永利」で検索してみてください。

さあ、運動して引き締めなくては!

〜2006年3月〜

ポキート劇場:9

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花森安治と「暮しの手帖」展 〜世田谷文学館

このところ”昭和”がブームとなっていて、ちゃぶ台で歌謡曲を聴きつつハムカツをつまんだりするような店もあるとか。雑誌のタイトルロゴも、手書き文字を使っているものが増えているし、ku:nelだとか、ロハスだとか、まさに「暮しの手帖」っぽい風が吹いているようです。
たまたまこの展覧会のチラシ(おしゃれな若者ねらいの)をもらい、観に行ってみようと思ったのも”今”の気分でしょうか。

実をいうと、花森安治についてはよく知りませんでした。
「暮しの手帖」の創刊から30年にわたって編集長であり、イラストレーター、カメラマン、デザイナー、コピーライター、ジャーナリストとして活躍した才能豊かなすごい人なのですね。
ただ、私の思い出の本に「すてきな あなたに」(第一巻/大橋鎮子・編)があります。
たしか小学生の頃から家にあって、木のイラストと手書きの文字の装丁やタイトルが気になっていました。実際に読んだのは、中学生になってからかもしれません。
日常の様々なアイデアやエピソード等がぎっしりと詰まっていて、毎晩寝る前に少しずつ読むのが楽しかったのをおぼえています。(子供だったけれども)
今も家のどこかにあるはずなので、読み返したくなりました。時代は変わっても、今こそ読み時だと思うのです。
news7新宿から京王線で20分程の芦花公園駅(駅前開発でごった返し中)から歩いて5分。
世田谷文学館を初めて訪れました。きれいで立派な建物です。日本庭園には紅梅が咲き、池には金や紅白の鯉もいます。

展覧会は「暮しの手帖」表紙用の原画(いろいろなタッチで色がきれい)から始まり、商品テストのコーナーには懐かしの掃除機や洗濯機等も展示されています。
ベレー帽について志賀直哉が語っていたり、スリッパや椅子の背カバー(電話だのドアノブだのカバーしていた時代ですね)に刺繍をしたり、りんごの木箱で椅子と机を工作したり。おむすびのにぎり方、味噌汁、おべんとうについても教えてくれます。
それにしても花森氏。表紙用の写真の構図がすごいです。グリンピースをそんなにキッチリ並べる?とてもモダンなアート写真でした。
それから孫に宛てた(1970年頃)絵文字をちりばめた手紙が本当にかわいらしくて良かったです。

そして2階の常設展も観てみたら、これが結構楽しめました。
世田谷にゆかりのある作家のいろいろな物が展示されているのですが、宇野千代の字がチマチマと小さくて意外だったり、植草甚一の字は楽しくダンスをしているようでいいなぁと思ったり、寺山修司の色紙の言葉を何度もつぶやいてみたり。
”百年たったら帰っておいで 百年たてばその意味わかる”
映画「さらば箱舟」のロケ中にしたためたもので、台詞のひとつらしいです。あの映画は…なんだかよくわからなかったけれど。

そんな中、最も驚いたこと!
昔の書物にあったと柳田國男が書いていたのです。
”代田橋(ダイタバシ)というのは、巨人ダイダラボッチが架けた橋があったという伝説から” と。
子供の頃、大好きだったTVアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」(初期シリーズ)で最も怖かったのがダイダラボッチの回でした。まさか東京の地名になっていたなんて!

展覧会の規模はそれほど大きくはないので、遠方からわざわざという程ではありませんが、近郊の方で昭和になごみたい時にはおすすめです。4月9日まで(月休)。
 → 詳細はこちら

〜2006年2月〜

ポキート劇場:8

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おぼえてあそぼ!わらべ唄

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「こどものとも 年中向き」折り込みふろく イラスト/福音館書店(2005年度)

新年いろいろ+ミヒャエル・ゾーヴァの世界展

2006年になって、おいしい中国料理を食べたり、茶芸館でゆったりと過ごしたり、大学の同級生と集まったり(なかには十数年ぶりの人も)して、何ともハッピーなスタートです。新しい出会いもワクワクするけれど、懐かしい再会はまたとても楽しくて、翌日にも興奮が残っていました。…そんなこんなで、なかなか通常モードに戻れないまま1月も下旬。
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たしか去年京都でやっていて、ぜひ観たいと思っていた「ミヒャエル・ゾーヴァの世界展」。
ちょうど”ほぼ日”で取り上げられたので、チケットプレゼントに応募したら嬉しーいことに当選してしまい、妹を誘って行って来ました。1月18日〜23日まで松屋銀座にてほんの6日間の開催で、小さい部分におもしろいところがあるため間近でじっくり鑑賞…結構な混雑です。

中世のヨーロッパ絵画のような画法で、エドワード・ホッパーのような静寂。薄暗い中にポツンといるのは小さな動物。ぶた、うさぎ、猫、犬、くじゃく等が度々登場。人間は登場しても無表情な印象。ユーモラスで、かわいらしくもあり、不気味でシュールな世界。
中でも気に入ったのは、「高速豚」「夏の夕べのメランコリー」「瞬間リラックス法」「スープ豚」、けむりがおしゃべりをしたり、サルモネラ菌シスターズが踊っていたり、巨大なクモとか蛾とか…。
ゾーヴァが関わった映画「アメリ」は本編より予告編の方がおもしろかったのですが、一番印象深く一番好きな”豚の電気スタンド”が展示されていて嬉しかったです。あのアイデアは本当に最高!

そうそう、ドイツで販売されているポストカードが展示されていて、クモの部分や人のワキ毛の部分だけにモフモフと人工の毛がくっついているオモシロイものでした。日本でも売っていればいいのに!

ポキート劇場:7

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