イラスト・絵本・キャラクター制作
    冬壺茶壺 〜かわむらふゆみWebサイト〜
    illustrator/KAWAMURA Fuyumi

 

 

植物ぎっしり、人々もぎっしり

◆アーツ千代田3331の1階メインギャラリー、佐藤直樹個展「秘境の東京、そこで生えている」(火曜休み・6月11日まで)はとても濃密で良かった! ”ひたすら描き続けている”という熱気をたしかに感じるし、木炭画の墨一色の向こうに鮮やかな色すら感じる。それぞれの花と樹の名前も認識できる。ざわざわ…チチチ…ザッパーーン!と音も聞こえてきそう。これはもう、大のオススメ展覧会。

3331(ロゴデザインは佐藤氏)は小学校跡地を利用したアート施設で、教室が沢山の小さなギャラリーとなっている。地下の佐賀町アーカイブ(金土日祝のみ)でも「そこで生えている」初期の作品があり、へぇーこんな感じだったのか、となる。2階では、是恒さくら「沖語り・オキガタリ」(土日のみ・6月25日まで)に惹かれた。留学先のアラスカのテイストが面白くて。ランチにぴったりなコッペパンとコーヒーは、どちらもちょっと本格派の美味しさ。3331を訪れたのは2度目だけど、少しずつ変化してるようで、これからも度々寄ってみたい場所となった。

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◆六本木ヒルズの森美術館での「N・S・ハルシャ展 〜チャーミングな旅〜」は、インドの現代美術家の20年間の代表作を集めたもの。洗練されている(され過ぎている?)せいか、インド人がぎっしり描かれているとしても暑苦しさはなく、顔なんてもっと濃くあって欲しいくらい。色使いが美しいし、一人一人を観る楽しさがあり、寝姿が特にいいなと思う。望遠鏡と宇宙、寝て食べて働く…インドな世界を巡った後はカレー、なかでも南インド料理を食べたくなるはず。無料音声ガイドの声が細野晴臣だったのがトクした気分♪  6月11日まで。

◆映画「メッセージ」がじわじわと来ている。ん?これはいったいどういう事?ともやもやしながら観ていたけど、ラストで、そういう事だったのか!とやっとわかって、ザラリと心に落ちた。数日経ってふと思い出し、じわじわ来ている。何年かしてタイトルを忘れても、この切ない感覚はきっと残ると思う。劇場でぜひ。

〜2017年5月〜

いちはらアート×ミックス 2017

◆2014年の第一回は、気になっていたものの行きそびれたので、「いちはらアート×ミックス 2017」へは4月中旬に繰り出した今回。桜と菜の花がきれいな晴れの日で、とっても良かった!東京の隣とはいえ、大きな千葉県の中央の奥のほうの里山。よくわからないので、ホームページをじっくり見て、プランBのコースをなぞることにした。もう一回行けば全て巡ることが出来そうだけど、日帰りとしては全体の半分、でもじゅうぶん満足。

芸術祭としての魅力の半分は、小湊鉄道に乗ること。レトロな駅舎、ボール信号機、とにかく桜とにかく菜の花、新緑、水田、沿道の撮り鉄たち!童話みたいなトロッコ列車の予約が取れたらさらに興奮しそう。

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まずは養老渓谷で下車して、アートハウスあそうばらの谷。どっしりした古民家で反射板を使った作品や映像を観る。家の細部と暗がりの中の幾何学模様が良かった。次に IAAES(旧里見小学校)で教室を次々のぞく。土のレストラン、美術室など楽しんで、一番興味惹かれたのが角文平「養老山水図」という机を彫って市原の地形を立体化した作品。すごい!これは感動的。気温が高めの日で”モグラさん”は大変そうだったけど。

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そして次は(旧月出小学校)である月出工舎。月夜が見てみたい素敵な地名。ここで生まれ育った人の言葉が抽斗に入っていたり、校庭の遊具がお洒落な色で塗られていたり、水のないプールの中に土っぽい彫刻がドーーンとあったり。月に関連したウサギと杵かと思ったら雫のイメージだそうで。

最後に市原湖畔美術館へ。まず、建物を取り巻く風景が美しい。カゲロウの水上彫刻、湖面のキラキラ、寝っ転がりたいムード。カラフル小屋やカールステン・ニコライ展ほか、のんびりし過ぎでやや駆け足気味になってしまった。

「晴れたら市原、行こう。」のキャッチフレーズはホントにその通り!5月14日まで。

〜2017年4月・その2〜

草間彌生 わが永遠の魂

◆国立新美術館での「草間彌生 わが永遠の魂」を観た。先月88歳になった草間さん。みなぎるパワーと色彩を浴びて、こちらも元気をもらえる展覧会だった。さらにオススメなのは音声ガイドを借りること(+500円)。目で観るだけじゃなく、耳からは本人の詩の朗読や歌声まで注ぎ込むと、、ニヤつかない訳にはいかない危うい楽しさがある。亜土ちゃん&平野レミと同じく、言いたいことがありすぎて追いつかない感じ。もう少し落ち着いて喋ってみて〜と肩を叩きたくなるような。

各タイトルにも注目。愛、初恋、青春、幸福といったキラキラした感情の一方、自殺、死、戦争といったネガティブなもの、その他、平和への願い、星や宇宙など、バリエーション少なめで似たようなタイトルが繰り返される。自身のキモチの状態が表されていそう。

2012年の埼玉県立近代美術館にも行って圧倒されたけど、あれからずっと描き続けていての今回、さらにパワーアップしているように思う。助手がいるとはいえ、大きな作品を描くには気力体力ともに相当必要だから、もう、すごい!!!としか言えない。しかもどんどん色合わせが美しくなってるみたい。初めての人はモチロン、何度でも見応えがある。さすがです。(5月22日まで・2日以外の火曜休み)

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◆映画「パッセンジャー」は、予告をみた時は宇宙での過酷なラブストーリーだと思っていたけれど、それ以上にザワつく展開で、かなり衝撃的。。まるでホラーだ、と書いている評もあるように、考えただけで気が遠くなるしゾッとする。とても哲学的なテーマなんじゃないかな。”到着までのその後のこと”に想像を巡らし、観た人どおしでいろいろ沢山話しが出来そう。そもそも、人間の造った装置に100%の信頼なんて有り得ないって、気づいてしまってる私達。ジェニファー・ローレンスの水着サービス(あんなデザインのを持っていくかな??)もあるし、映像美も堪能でオススメ。

この春の桜はのろのろしていて、多忙を抜け出せてから何箇所も満喫することが出来て良かった♪ これからの新緑もワクワク。イイ季節を楽しむ時間をとらないとモッタイナイ。

〜2017年4月〜

うきうきしたり、じんわりきたり

◆銀座8丁目(ほぼ新橋)のクリエーションギャラリーG8での「mintdesigns」はお洒落ゴコロをくすぐられる魅力的な展示。ここの服を目にする度、というか、素敵な色合いと柄に吸い寄せられて近づくとここの服なので、いいなぁと思っていた。

アイデアのヒントがたくさん並んでいて楽しく、切り紙の手法なんてアナログでクラシックな感覚に親近感が湧いてしまう。髪の毛だの逆立つ猫だの蟻だの、グッと来るモチーフ。色は屈託のない明るさでセンスの良い組み合わせ。いつか着こなせる日が来るのかな、来て欲しい。(3月25日まで・日祝休)

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◆映画「ラ・ラ・ランド」はあまりにも評判で、ミュージカル好きだし、早く観に行かずにはいられなかった。冒頭の渋滞中の歌のシーンは一気に持っていかれて、美しい夕暮れ、魅力的なエマ・ストーン、ラストにはホロリときて楽しめた。でも、100%の満足ではないかな。あまりにも褒められ、宣伝をたくさん目にし、期待が大きくなりすぎた。平常心で観ていたら感動がより大きかったかも。もっともっと素晴らしいと思っていたから。(以下ネタバレ注意)

最初、車でカセットテープを操作してたり、80年代の格好で演奏してるシーンがあるので、いつの設定?と思ったけどプリウスが出てくるから現代だと。一人芝居に数人の客しか来なかったのにそんなウマイ話が来る?など、ツッコミどころはあるけど、女性は好きです、こういう映画。観た後は頭のなか挿入歌でいっぱいだったし、部屋の中でステップ踏んだり、浮かれた気分になれたから「良し」ということで。

◆スカイ・ザ・バスハウスでの宮島達男展(4月22日まで・日月祝休)は、この会場ならではの空気感で良かった。六本木ヒルズけやき坂の作品「Counter Void」は震災以来消灯していたのを、3月11〜13日の三日間だけ五年ぶりに点灯したという。これで大きな意味のある作品となったし、パブリックアートの存在価値を強く感じた。

テレビはドラマ「カルテット」がとにかく良くて、永遠に終わらないで欲しいくらい。今はミモザやミツマタ、早咲きの桜が可愛い。本格的な春までもう少し♪

〜2017年3月〜

1年、10年、20年、あっという間

◆先月末に乃木坂の国立新美術館で、開館10周年記念の特別展示がとても良かった。エマニュエル・ムホーの"NACT Colors"で、数字を切り抜いた色紙のグラデーションが圧巻!3箇所に迷子が隠れているという遊びもあって、美しいだけでなく楽しめた作品。もう10年経ったのか、とも、まだ上のレストランは行ってないなぁ、とも思う。さらに最近、かなり昔に関わった方から仕事を依頼されて、それが20年ぶりというのに愕然!!…これは、とてもアリガタイこと、嬉しいこと。

◆映画は「ミス・ペレグリンと奇妙な子どもたち」を3D吹き替え版で観た。いちおう原作があるらしいけれど、ダークめのファンタジーはまさにティム・バートンの世界。子供たちの特長がとてもユニークでいい!大好きだった絵本”シナの五人きょうだい”を思い出してしまった。ただ、ホローが不気味すぎて私でさえゾッとするから、気弱な小さい子は大丈夫かな。その怖さはギレルモ・デル・トロ監督の「パンズ・ラビリンス」に通じる気がする。大人は3Dでたっぷり映像を浴びて楽しめるはず。劇場でぜひ。

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◆「DAVID BOWIE is」(4月9日まで・通常は月休)に平日の10時に行ったら混雑はあまり無く、ヘッドフォンを聴きながらじっくり観ることが出来た。昔からの熱烈ファンというのではないけど、80年代に大ヒットしたアルバム「レッツ・ダンス」は愛聴していたし、「アブソリュート・ビギナーズ」と「アンダー・プレッシャー」がたまらなく好き。ライブは残念ながら行ったことなかったけど、たまにライブ映像を観て、なんて素敵なんだろう!と興奮する、そんな私。なので多くは語れないけど。

妖しい美しさと独特の声、奇抜なファッション、優れた楽曲… 魅力にに溢れたスターというのは、自分のやりたい事が明確で、新しいことを取り入れる好奇心もあるから、さらに輝きが増すのだと思った。アルバムジャケットのイメージイラストも三島の肖像画も、絵が驚くほどうまい。メモだのティッシュだのよく残している。貴重な衣装の数々、映像もいろいろ楽しめて、満足できる2時間半。さらにじっくり、または混んでいたら3時間以上かかりそう(機械が作動しているためか場内寒いのに注意)。

それにしても2016年はボウイが亡くなっただけでなく、モーリス・ホワイトもプリンスもレオン・ラッセルも、ジョージ・マイケルまで亡くなって悲しいけど、作品は永遠に愛されるし、聴き続けてゆくから。

〜2017年2月〜

デザイナーの展覧会と 生き方の映画と

◆銀座でデザイナーの展覧会をハシゴする。ひとつはgggで「仲條正義 IN & OUT, あるいは飲&嘔吐」(3月18日まで・日祝休)。”花椿”のアートディレクションや資生堂パーラーのグラフィック等で有名な方で、83歳とは思えないポップな感覚で溢れていた。バウハウスっぽかったり、遊びがあって洒落ていて、大好きなセンス。いかにもデザイン業界といった老若男女がたくさん観に来ていた。みんなの憧れなのだと思う。

そして歩いて5分ほどのG8では「中村至男展」(2月16日まで・日祝休)。こちらはたぶん40代。明和電機のグラフィックや絵本も手がけている方で、色のセンスやシンプルな表現が独特でオシャレ。「どっとこどうぶつえん」という絵本のアイデアも面白かったけど、BOOK「7:14」のラストページがツボだった。なんだろう、この音のない世界の、し〜んとしたユーモアとでも言うのかな。デザイン系の人はこの2つのハシゴは義務でしょう。

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◆映画も2本。まずはスウェーデンの「幸せなひとりぼっち」がとても良かった。ベストセラー小説の映画化で、テンポが良く、笑いとホロリを散りばめて、カワイイ猫と飛び切りの美女も登場! さらに移民と障害者とゲイ…老人だけの話ではない社会的なストーリー。予告を観てイメージした以上にグッと来て、涙が出まくってしまった。スウェーデン人ならさらに大爆笑するところが多そう。

そして、スコセッシ監督の「沈黙 ~サイレンス~」。隠れキリシタンについては、歴史の授業でさらりと習うし、テレビの大河ドラマでも出てくるけど、劇場の大画面で観る弾圧の悲劇は、ツラくて緊張感の有る2時間40分。とても重く、宗教っていったい?という哲学的なグルグルが頭に渦巻いてしまう。窪塚洋介、イッセー尾形を始め、悲痛な塚本晋也、流暢な浅野忠信など、日本人俳優たちの熱演が凄い。最初と最後の暗闇の中の虫の声、ロケ地の台湾の風景、ラストシーンなど、あぁいいな、と思うところ数々あり。気楽に観るタイプじゃないけれど、ずーんと心に残る映画。

◆なんだかストレートに飽きて、10何年ぶりかでふわりとパーマをかけてみた。気分が少し軽くなったような。仕事用の椅子がへたり過ぎて、年末に購入した新しい椅子がようやく届き、オレンジ色でイイ感じ。

〜2017年1月〜 今年もどうぞよろしくお願いいたします!

硬派な作品で思いを巡らせる

少し前の、細い三日月と金星が輝く夜空がキレイで、街のイルミネーションもキレイで、寒いからと家に籠もるのはもったいない季節。楽しい事や見ごたえのあるモノがたくさんで。

◆横浜の雰囲気のいいBankART Studio NYK全館を使っての大規模な個展「柳幸典 ワンダリング・ポジション」(12月25日まで)を観ました。瀬戸内の犬島で衝撃を受けた精錬所の作品は再現されているし、観たかったAnt Farm作品もずらりと。欲を言えば、蟻が活動していてくれたらなと思うけど、抜群のアイデアであり、洗練された表現!これはどの作品もそう。日の丸、憲法9条、戦艦、原爆、、、政治・戦争・社会問題の骨太なテーマが、レトロで美しい空間と調和していました。中でも今回、意外と気に入ったのは”地面の玉”とゴジラ。暗闇に光るゴジラの目を見た瞬間、ゾクッときたほどの凄み。この力強い展覧会はかなりオススメです。

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◆映画は、出遅れてるけど、↑ の前に観ておかなくてはと「シン・ゴジラ」を。子供の頃「vs メカゴジラ」を二本立てのついでで観て以来のゴジラ。最初の頃のツチノコみたいな状態と、終盤の”在来線爆弾”が可笑しくてツボでした。他にも。石原さとみとかツッコミどころ多々あるけれど、原発事故のことを放置しているかのように感じる現状の比喩だと感じて面白く、腹立たしさが復活してくる。ふたをして見ないふりなんて絶対してはいけないのに。

◆もう一本、話題のアニメーション映画「この世界の片隅に」。やわらかな色と線で、のんびり屋の女性の日々を丁寧に描いてる。広島から呉に嫁入りして、戦争が始まり、刻々と迫るあの日。爆弾が絵の具になる表現は斬新で、危ういところで私はイイと思う。波を眺めて兎に見える人種なのだから。当時の慣習にホエ〜ッと思ったり、身につまされることがあるし、戦争の描き方がソフトであっても、じゅうぶん悲しみは突き刺さってくる。大画面のほうがベターだけど、夏になるとテレビ放映されるべき作品だと思う。あ、でもあまり子供向けではないかな。

〜2016年12月〜

昭和初期 講談社の繪本 原画展

◆酉の市の季節になると、毎度ながら今年ももう終わりな気分になってきます。インフルエンザなどが蔓延しないうちに健診を受けに行ったりの11月。かなり前に買った英文バージョンの「浦島太郎」はお気に入りの絵本で、その原画が観られる貴重な機会が、講談社野間記念館での「昭和初期 講談社の繪本 原画展」(月火休み・12月18日まで)です。

当時第一線で活躍していた画家たちが丁寧に描いた昔話の数々は、絹本着色がほとんどで、今も美しく色鮮やか。現代の絵本と比べるとかなり大人っぽくて、「猿蟹合戦」のぶっ飛んだ表現は、今なら会議で通らなそう(牛糞が登場しないのが残念!)。それにしても、おじいさんとおばあさんがやたら多いし、鬼もよく出てくる。子供の頃好きだった「鉢かぶり姫」は「鉢かつぎ姫」という題だったり、そうだったっけ?なんて思いながら正統派の絵が続くなか、目を引いた「孫悟空」は紙に描かれたモダンなタイプで良かった。

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でも、一番「えっ」とびっくりして、最後に売店で絵本を購入したのは「一休さん」。この作品だけふざけてる?異色の絵で、宮尾しげをという漫画家の絵。しかも岡本太郎の父である岡本一平門下らしく、どうりで笑っちゃう雰囲気。よく観ると細部などしっかりと上手なんだけど、顔がふざけた感じなのが面白くて気に入ってしまいました。ちょっと行きにくい場所だけど、ホテル椿山荘東京とカテドラル大聖堂がすぐそばなので、この季節にぴったりでオススメです。

 

◆東京の初雪が11月というのは54年ぶりだとか、地震活動が再び活発になってきたり、思い出深い先生が亡くなったり、紅葉・イルミネーション・忘年会に展覧会・映画と、気持ちが動くことの多い日々。風邪なんて引いていられません。

〜2016年11月〜

瀬戸内国際芸術祭 2016 秋

◆瀬戸内のトリエンナーレも今回で三回目。2010年の第一回ですっかり魅了されてしまい、毎回通うようになってしまった。さすがに、その年ごとに一回だけだけど、近くに住んでいたら春夏と何度も行きたいくらい。

今回は木〜土曜の二泊三日で、小豆島に二泊し、三日目は丸亀に出て本島へ。前回も小豆島を訪れたけど、広すぎてとても周りきれず、西側半分くらいだけ。二日あるし、レンタカーだし、今回は余裕だと思ったのにギリギリでした。作品は90%くらいは観たはずだけど、食べたかったジェラートや見上げたかった巨石には時間が足りなかった。次回のお楽しみということで。

「目」は新作旧作とも楽しめたし、今後の増殖にワクワクする。「オリーブの夢」を眺めながら、こまめ食堂のランチ再び、気持ちいい。

そして、今回一番観たくて、ダントツで良かった「国境を越えて・潮」。台風が来るたびに心配していた、砂と泥でできた子供の像。もうだいぶ溶けてしまったんじゃないかと覚悟してたけど、ほとんど無事で良かった! 静かな浜辺で無言の語りかけをしているかに見える 子供たち。本当に感動的な、考えさせられる作品。高松に着いてすぐ、前回一番気に入った同じリン・シェンロンの「国境を越えて・海」に再会し、少しオブジェが加わってたりコスモスに囲まれてたせいか、ダイナミックさに優しさがプラスされたみたい。

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三都半島の作品は好きなタイプが多く、小豆島を満喫できた♪ 今回始めての本島はレンタサイクルを使って、三時間半ほどの滞在。島の歴史から船をテーマにした作品が多めな中、回転式アニメーションが楽しかった。保存地区の趣のある街並みが美しく、猫がたくさんの〜んびり。

最後に、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で「金氏徹平のメルカトル・メンブレン」(11月6日まで)を観ました。有りモノから新たに生み出すコラージュの面白さ。色も形もポップで楽しいし、マンガの影響も大きそう。木彫り彫刻は笑っちゃいました。

天気に恵まれて大満足のアート旅でした♪  大好きな「瀬戸内国際芸術祭」の秋会期は11月6日まで。

〜2016年10月・その2〜

アート!アート!アート!

◆芸術の秋がやって来ました!観たいものたくさんで嬉しい。

10月1日の都民の日は無料というのを狙って、東京都写真美術館での「杉本博司 ロスト・ヒューマン」に行き、さすがの混みようだったけど、タダなのが申し訳ないくらいの素晴らしさでした。

<今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない>は、33人の異なる職業の人達の物語とそれに関連するモノをひと部屋ずつ巡ってゆく構成で、とても濃密。シニカルで滑稽な世界だけど、もしかしたら現実的と言えるかも。文章は肉筆でそれぞれ違うので、知人に頼んだくらいに思っていたら、後でじっくり解説を読むと著名人だらけでビックリ!しまった…その場で確認していればと悔やまれる(ザリガニの踊りを見られたのはラッキーかな)。

<廃墟劇場>も相当シュール。朽ち果てた映画館で上映なんて可能なのですね。それぞれタイトルとストーリーが紹介されてて、ほぉ〜っと見つめていると頭に浮かんだ場面が早送りで銀幕に現れた感覚があった。<仏の海><海景>と共に、静かな静かな無音の光景。オススメです。(月休・11月13日まで)

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◆KAAT 神奈川芸術劇場での「塩田千春|鍵のかかった部屋」は、第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館 帰国記念展であり、さすがの力量!ひと部屋だけの展示でも、衝撃的なほど大掛かりで濃厚なインスタレーションでした。世界で使われた15,000個の鍵、3000ロールの赤い糸、5つの古い扉。永遠にこの部屋を残しておければいいのに。圧倒されるほどの美。一生、脳の片隅に残ると思う。(10月10日まで)

 

◆東京都庭園美術館での「クリスチャン・ボルタンスキー アニミタス〜さざめく亡霊たち」は、ボルタンスキーの東京初個展だそう。あの場所で!と期待したけど、旧朝香宮邸の室内空間の美を見せる展示も兼ねていたため、”ボルタンスキー”が足りない気分。大好きな影絵と心臓音はやはり良かったけど。モヤモヤと新館に進むと、ちゃんと大きく展開されてて一安心。観に行けない場所を体感することが出来ました。匂いと音、良かったです。(第2第4水休・12月25日まで)

〜2016年10月〜

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