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オラファー・エリアソン と 自伝的な映画ふたつ

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◆東京都現代美術館での「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」(9月27日まで・月休)は見応えがあって良かった。昨品を観ることで環境についての意識も高めてくれる、アートの持つ力のひとつだ。「太陽の中心への探査」という作品は、カラフルな多面体がキラキラ輝いていて、その光と動きはソーラーエネルギーが生み出している…と説明を読んでも、いったいどういう仕組みかはわからない。ただ、目の前の作品は美しく回り、しばらく見とれてしまう。

光と影と色彩と多面体と自然現象と。「サステナビリティの研究室」は自然のモノを使っていろいろと研究しているのが面白いし、今回のタイトルとなっている新作は、水面の揺れを周囲に投影して変化する仕掛けが楽しくて、とても気に入った。自分も作品の中に参加できるものが多いので、小さな子供も楽しんでいた。大人はさらに、背筋を伸ばして日常を考えたい。アイスランド系デンマーク人ならではの氷河の記録写真(1999年と2019年に撮影)は衝撃的で、二十年の変化は世界的に自然災害が増えていることに通じているはずだから。

 

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◆韓国の若き女性監督の長編デビュー作である「はちどり」。キム・ボラ監督自身の体験をベースにして、1994年のソウルの団地に暮らす中学2年生の少女の日常が淡々と描かれる。無表情だけど、怒りや不安や悲しみ、ドキドキもある日々。その年頃にありがちな事だったり、韓国の時代背景、男尊女卑、学力社会などが見えてくる。心の通じ合う大人との出会いは一生の宝物。自分の将来は輝いているのかな? 少女の美しく不安定な眼差しに泣けた。じんわりと心に残る名作。

◆スペインのアルモドバル監督の「ペイン&グローリー」も自身を投影した主人公が、昔を回想したり絶交した旧友や元恋人と再会したり、人生のまとめ的な作品だった。母親への敬愛や男性どうしの恋愛を繰り返し描いてきた監督も年を取り(バンデラスもだいぶ!)身体にガタが来て、これだけは言っておきたいと思って作り上げたのだと思う。切なさに泣けた(再び)し、魅力的なペネロペ・クルスや色鮮やかなインテリアなど、相変わらず素晴らしい。

〜2020年7月〜

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