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瀬戸内国際芸術祭2019・春会期

◆2010年の第一回から通っている瀬戸内国際芸術祭は三年に一度のトリエンナーレで、もう4回目。暑さに弱いので、いつも秋に訪れていたのを、今回初めて春会期(4/26〜5/26)にしてみた。最終週の平日、天候に恵まれて爽やかに周れた三日間だった。

でもその前に、高松空港からまず向かったのは琴平で、少しでも元気なうちに寄りたいと思いつつ、後回しにしていた金毘羅さん参りをようやく実現した。息を切らせながらも頑張って奥社まで登った!ふだんのウォーキングの成果があったかも。行きにすぐ念願の神椿パフェを食べて、本宮からの景色を楽しみ、あとは高尾山のような道で、心洗われるような爽快感があった。

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◆坂出に出て、芸術祭・春会期のみの沙弥島へ。ダイナミックな瀬戸大橋を見上げつつ、安定の「そらあみ」「大岩島2」「回遊式アニメーション」を。学校会場では塩を使った2作品が特に面白かった。南条嘉毅「一雫の海」は地上と地下の世界を表現。レオニート・チシコフの”塩絵”を使った作品は、まるでオーロラの夜のように幻想的で、これを観られただけでも春に来たかいがあった!

◆二日目は久しぶりの女木・男木と、初めての大島へ。2010年に観たものを除くと、女木島は「段々の風」「こころのマッサージサロン」、男木島は「アキノリウム」「記憶のボトル」そしてダントツで山口啓介「歩く方舟」が気に入った!ホントにコレに会いたかったから。なんてイイ作品なんだろう。美しい風景が美しいだけじゃなくなって、別世界になってしまう魔法。ユーモラスに見えて、”いわきに向かって歩き出し、災禍を鎮めるという思いが込められている”という意味にハッとする。

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◆そして、ハンセン病療養所である大島は、透明な海と大きく広がる松の木々が迎えてくれた。こえび隊の案内を聞き、島内に流れ続けている音楽(乙女に祈り、ローレライ)は目の不自由な方に道が別れていることを知らせる意味があること、海に捨てられていた解剖台(!)、ミニ八十八ヶ所巡り、並んでる神社・教会など、「知る」という体験は、深い悲しみ苦しみまでは共有できなくても、必要なことだと思う。無知が差別を生むのだから。

作品としては鴻池朋子「リングワンデルング」という一周20分ほどの山道がとても良かった。昭和初期に青年団によって作られ、散歩道として親しまれていた旧路を復活させたという。入所者から聞いたエピソードを処々に配置してあり、美しい景色を眺めながらも、かつての出来事を想像しながら歩いた。

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◆三日目は三度目の豊島へ。初めてアシスト付き自転車を借りてみた。バスを待つよりはずっと効率的だけど、上り坂は、思っていたよりも楽々〜っというわけではなかった…。今回真っ先に向かったのはボルタンスキー「ささやきの森」で、山道を20分ほど登った先の極楽世界。奥から風鈴の音が聴こえてきた時はゾクゾクした。しばらく夢のような空間に浸る。

予約していた豊島美術館もやはりいつまでも滞在していたい空間。前回は雨の日でも感動したけど、今回快晴の時はさらに気持ちよかった! 天気ごと、季節ごと、味わいが違いそう。豊島ではこの二ヶ所が別格だと思う。

最後に少し宇野にも寄ったけど、もう少し魅力ある場所になるよう頑張ってもらいたいかな。連日山道を歩いて体力を使い、景色とアートで脳を刺激し、地元の美味しいものをモリモリ食べた三日間。心残りは小豆島のリン・シュンロン作品。間違いなく良いはず。西の島々も興味あるし、秋にも行けたらなぁと思う。さぁ、仕事しなくては。

〜2019年5月・その2〜

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