イラスト・絵本・キャラクター制作
    冬壺茶壺 〜かわむらふゆみWebサイト〜
    illustrator/KAWAMURA Fuyumi

 

 

浅間国際フォトフェスティバル 2019

◆長野県の御代田町(みよたまち)は軽井沢の隣町で、以前はメルシャン軽井沢美術館だった場所が、去年、御代田写真美術館「フォトみよた」となり、無料でお披露目だったのを、今年は本格的始動で有料となった。去年とても面白かったので、仕事の切り替え時の天気の良い日を待ち構えて、期待いっぱいで訪れた「浅間国際フォトフェスティバル 2019」(11月10日まで)。

なんといっても、メインの作家がシャルル・フレジェなのだから。2016年に銀座メゾンエルメス フォーラムでの展覧会で衝撃を受け、すっかり魅了されてしまった。日本も含めた地球のあらゆる国の衣装姿の人を撮影した写真。それは華やかな民族衣装だったり、祭りや行事の土俗的な格好だったり、動物を模した姿もあって、ユーモラスであり恐ろしくもあり。もう目を見張るほどの奇抜さ! エルメスのときの作品とはダブってなかったように思う。スマホアプリの利用を推奨しているものの、私の場合は容量的に無理だったので、説明シートを手に、一点一点じっくり撮影場所チェックをして堪能した。

あの国のあの島に行って、この格好を目にする機会は来ないだろうけど、想像しただけでワクワクする。世界の広さに、違いに、多様性に。

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他の作家の作品も良かったし、それぞれの展示の仕方がとてもユニーク。室内で積み木のように(フレジェ)、あるいは林の中に点在していたり、浅間山を背景に置かれたもの、風に揺れる布にプリントされたもの、木にくくり付けられたもの、、 秋が深まって紅葉すると、また別の美しさが加わりそう。体験型もあって、スポンジと一緒に写るのが楽しいし、RGB_Lightの3色の影が、物の形状や動かし方で変化するのも面白かった。

キッチンカーやお弁当の出店でランチ(私は菜食弁当だった)もとれて、カフェもあるので3時間も過ごして大満足。ただ、Tシャツが8000円もするのはどうなんだろう。せっかく素敵な写真のプリントなのに買う人がいないと意味がないのでは。来年もまた楽しみにしているので、さらに良くなりますように。軽井沢から2駅だし、都内から御代田駅までのバスもあるので、ぜひオススメ!

〜2019年10月〜

原田治 展 と ヨガナンタン写真展

◆世田谷文学館での「原田治 展 ”かわいい”の発見」で、久しぶりに懐かしいあの頃を思い出した。OSAMU GOODSはドンピシャ世代なので、ポップで洒落たキャラクター達に親しんでいた。いわゆるファンシーなキャラクターとは色味が違って、カワイイのだけど可愛すぎないというか。今見てもちっとも古くない。キャラクターだけでなく、少年の頃の絵からイラストやデザインの仕事、集めていた物なんかも展示されている。

アンアン等のイラストルポなんて、当時の青山だの原宿だの、あぁ、そんな店あった、あった、、と頷きまくり。大好きだった雑誌「ビックリハウス」は、捨てていないし捨てられない! 面白くて楽しくて、センスのいい大人達がふざけてる感じがたまらなかった。人生で最も雑誌にワクワクした頃だと思うし、一緒に参加している感覚があった。

会場には同世代はもちろん、思った以上に若い世代がたくさんいて、手描きのロゴデザインを観ながら「手描き〜!なんか最近、手描きしたくなってる」などと言ってて。どういうわけか誇らしい気持ちになってしまった。原田治は2016年に70歳で亡くなっていて、仲間であったペーター佐藤も安西水丸も亡くなってしまっているし、皆さん少し早めで残念に思う。一緒に笑顔の楽しそうな写真にグッと来た。東京は9月23日まで。来年秋に福岡へ巡回予定。

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◆銀座のCHANEL NEXUS HALL「ヴァサンタ ヨガナンタン 写真展 二つの魂の神話」は、静寂のなかでインドの古典に触れつつ、写真の表現に目を凝らしまくる。ヨガナンタン(父がスリランカ、母がフランスのフランス人)が撮影したモノクロ写真に、インド人によって、伝統的なドローイングや手彩色を施しているというから。ぺたっと厚塗りの部分もあれば、自然に見える淡色塗りがあったり、和紙にプリントしたり、アメコミ風に描いたり民族画のようだったりと、章ごとに異なる表現がされている。それが神秘的な世界への誘いに効果的で良かった。入場無料・9月29日まで。

〜2019年9月〜

夏のキノコ 2019 と 映画「ロケットマン」

◆仕事のキリが良いタイミングで、しばし軽井沢へ。この夏は猛暑かと思ったら涼しく不安定になり、ずいぶん雨が続いた。不作なのか時期がずれたのか、いつも楽しみなブルーベリーがスーパーでも市場でも手に入らず、初めて農園で摘んでみた。樹によって味の違いを確かめながら、袋いっぱいに出来て満足。(ギャラリーカフェ山茱萸 Sanshuyu で1キロ1000円)

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◆キノコ散策も、例年ならタマゴタケに会える時期なのに全く会えず、とても残念だった。今まで出たことのある場所を毎日のようにパトロールしてみたけれど。その代わり、初遭遇のキノコが2種類あって興奮した!

落ち葉の中にキラリと翡翠のように輝く緑のキノコ。小指の爪ほどの大きさで、気づいた自分を褒めたいくらい。ズキンタケというようで、黄色いのも見た。可愛らしくてお気に入りとなった。

もうひとつはキツネノエフデという風流な名前の派手なピンク色のキノコ。色も大きさも、ぶりの照焼に添える生姜にそっくり。しかも卵から出る不思議。近くに卵が二つあったので二日間チェックをしたけれど進展が無く、帰る日になってしまった。時間があったら、卵から伸びる様を観られたのにと悔やまれる。またいつかの楽しみにしたい。

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◆映画「ロケットマン」を観た。エルトン・ジョンというと、ド派手な格好でずんぐりした怒りっぽい人のイメージ。歌は、Your Song や KIKI Deeとのデュエットや、なんといっても Goodbye Yellow Brick Road が大好きだった。QUEENと同時代で、同じマネージャーであるジョン・リードって、、と興味があったのだけど、関係の深さの分「ボヘミアン・ラプソディ」よりもきっとリアルな描き方なのかもしれない(亡くなってないのに可愛そう)。

子供時代の切なさ(親が冷たすぎる!)、スターへ駆け上がる過程のきらめき、なってからの転落と再生。ありがちなパターンだけど今もちゃんと元気なので、ついフレディを残念に思ってしまう。歌詞の意味がそういうことだったのかという発見があるし、歌の場面はミュージカルになるのが良かった。二回ほどホロリと来て、エルトンがキレやすいのも仕方ないなと思うようになれた。人生において、いい友人に恵まれるのは本当に幸せなこと!

〜2019年8月〜

クリスチャン・ボルタンスキー と 塩田千春 展

◆ボルタンスキーなら最近も庭園美術館で観たけど?と思ったら、2016年の秋頃だった。今回の国立新美術館での「クリスチャン・ボルタンスキー Lifetime」は50年の集大成という大規模なもので、ずっしりと見応えがあった。入ってすぐの60年代の短編映像は、あまりに嫌悪感のある作品で驚き、不快な音が漏れるなか眉間にシワを寄せて進み、不穏な空気、悲しみ、神々しさ、と感情がざわつく。過去の記憶や宗教や死をテーマとしているため、館内は暗く、キャプションも無い代わりに配られたマップの字は小さくて、読みづらいのをなんとか読む。

顔写真と電球を組んで祭壇に仕立てたモニュメントのシリーズ、幻想的な影絵のシリーズ、アニミタスやミステリオスに惹きつけられる。電球が振り子のように動いて光と影が行き来し、心臓音が鳴り響く様は、時の流れや人生の残り時間をイメージしてしまう。アニミタスは、辺境の地でたくさんの風鈴が風に吹かれて鳴る作品で、会場では大画面の映像。先月瀬戸内の豊島で初めて体験して感動したので、花火のように生で観る魅力には劣ってしまうけれど、なかなか辿り着けない土地での風景を体験できるのだから、じっくり楽しみたい(9月2日まで・火休)。

表参道のエスパス・ルイ・ヴィトン東京でも、豊島と死海(イスラエル)でのアニミタスを観ることができる。(11月17日まで・無料)

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◆森美術館での「塩田千春展 魂がふるえる」も大規模な回顧展で、やはり記憶や不安や生死をテーマとしている。自身の個人的体験に因る(海外生活でのアイデンティティ、病気、出産、再発…)ため、ヒリヒリと痛々しい作品もあり、初期の裸の映像は、草間彌生的な不安感を感じた。たぶん初めて作品を観たのは、瀬戸内国際芸術祭・第一回の2010年なのかも。豊島での「遠い記憶」は、取り壊された家屋の窓枠を集めて廃校に設置した、切ない気持ちになる作品。その後は各地でいろいろと観てきたけれど、今回初期の映像を観て、こんな感じだったのかと驚いた。

船と赤い糸のインスタレーションは素晴らしく、天から降り注いでる魂を浴びるようで、わぁっと声が出そうなほど。黒い糸を使ったタイプは重々しく、不穏な空気が呪いのごとく漂っている。窓枠、ドレス、靴、トランク、扉、鍵… 人々の生きた証のようで。小さな玩具が散らばったコーナーがとても気に入って、しばらく隅々まで見て楽しんだ。

それにしても、糸を編み込む作業など、インスタレーションの気が遠くなる作業の甲斐があって、圧巻の空間となっている。ボルタンスキー50年に対して塩田さん25年の活動、引けを取らない堂々たる展覧会! 舞台美術も手がけているから空間を一変させる魔法が使える方なのだと思う。10月27日まで。

西新宿のケンジタキギャラリーでも塩田千春展を同じ期間やっていて、小さめの作品を無料で観られる。予習復習としても、余韻としても良いかも。

梅雨でシトシト、家でコツコツの日々、少しでも楽しく過ごしたい。

〜2019年7月〜

ジョゼフ・コーネル と ショーン・タン

◆東京からだと気軽には行けないけれど、時々、行かずにはいられない企画があるので訪れるDIC川村記念美術館。「ジョゼフ・コーネル コラージュ&モンタージュ」(6月16日まで・月休)は期待どおり素敵だった!

平面コラージュも洒落てて良いし、何といっても、立体的コラージュの「箱」がやはり抜群に魅力的。ひとつひとつ覗き込んでは、小宇宙というか小部屋というか、箱の中の世界を楽しんだ。この組み合わせ、この配置、この空間。センスが良いって、こういうことでしょう。想像力をかきたてられる喜びがある。また、集めたフィルムの断片も映像コラージュにしていて、街なかの鳩の群れが苦手な私には今ひとつ…、昔の民族衣装姿が興味深かった作品もあったけど、全体的には少々退屈かも。手紙や本人の写真もあって、ぼんやりとしていた人物像が少し想像できるようになった。

常設の展示も堂々と素晴らしい(ロスコだのステラだの!)し、茶室で和菓子もいただける。そして、美術館と同じくらい時間をかけて楽しめる庭園が素晴らしい。レストランも良さそうだけど、手入れの行き届いた季節の植物を眺めながら、サンドイッチ持参でのんびりベンチで過ごすのが気持ちよかった。桜や藤もキレイだっただろうなぁ、別の季節にも訪れてみたい。

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◆絵本「アライバル」を初めて読んだ時は衝撃だった。移民をテーマに、ファンタジックでユーモラスでもあるのに重厚な作品になっている。まるで映画を一本観たような満足感があった。

その原画を目の前にできる貴重な機会。今までの作品も新作もあり、制作に9年かけたアニメーションもあって、たっぷり堪能できた。再現されたアトリエの壁に、幻想絵画のヒエロニムス・ボスの絵が貼ってあったのにはナルホドなぁと思った。「せみ」のサラリーマン姿と展開に、またスゴイと思う。あふれる才能と丁寧な努力の賜物なのだと感心してしまう。ちひろ美術館・東京での「ショーン・タンの世界 どこでもないどこかへ」は7月28日まで・月休。9月には美術館「えき」KYOTOへ巡回。

〜2019年6月〜

瀬戸内国際芸術祭2019・春会期

◆2010年の第一回から通っている瀬戸内国際芸術祭は三年に一度のトリエンナーレで、もう4回目。暑さに弱いので、いつも秋に訪れていたのを、今回初めて春会期(4/26〜5/26)にしてみた。最終週の平日、天候に恵まれて爽やかに周れた三日間だった。

でもその前に、高松空港からまず向かったのは琴平で、少しでも元気なうちに寄りたいと思いつつ、後回しにしていた金毘羅さん参りをようやく実現した。息を切らせながらも頑張って奥社まで登った!ふだんのウォーキングの成果があったかも。行きにすぐ念願の神椿パフェを食べて、本宮からの景色を楽しみ、あとは高尾山のような道で、心洗われるような爽快感があった。

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◆坂出に出て、芸術祭・春会期のみの沙弥島へ。ダイナミックな瀬戸大橋を見上げつつ、安定の「そらあみ」「大岩島2」「回遊式アニメーション」を。学校会場では塩を使った2作品が特に面白かった。南条嘉毅「一雫の海」は地上と地下の世界を表現。レオニート・チシコフの”塩絵”を使った作品は、まるでオーロラの夜のように幻想的で、これを観られただけでも春に来たかいがあった!

◆二日目は久しぶりの女木・男木と、初めての大島へ。2010年に観たものを除くと、女木島は「段々の風」「こころのマッサージサロン」、男木島は「アキノリウム」「記憶のボトル」そしてダントツで山口啓介「歩く方舟」が気に入った!ホントにコレに会いたかったから。なんてイイ作品なんだろう。美しい風景が美しいだけじゃなくなって、別世界になってしまう魔法。ユーモラスに見えて、”いわきに向かって歩き出し、災禍を鎮めるという思いが込められている”という意味にハッとする。

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◆そして、ハンセン病療養所である大島は、透明な海と大きく広がる松の木々が迎えてくれた。こえび隊の案内を聞き、島内に流れ続けている音楽(乙女に祈り、ローレライ)は目の不自由な方に道が別れていることを知らせる意味があること、海に捨てられていた解剖台(!)、ミニ八十八ヶ所巡り、並んでる神社・教会など、「知る」という体験は、深い悲しみ苦しみまでは共有できなくても、必要なことだと思う。無知が差別を生むのだから。

作品としては鴻池朋子「リングワンデルング」という一周20分ほどの山道がとても良かった。昭和初期に青年団によって作られ、散歩道として親しまれていた旧路を復活させたという。入所者から聞いたエピソードを処々に配置してあり、美しい景色を眺めながらも、かつての出来事を想像しながら歩いた。

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◆三日目は三度目の豊島へ。初めてアシスト付き自転車を借りてみた。バスを待つよりはずっと効率的だけど、上り坂は、思っていたよりも楽々〜っというわけではなかった…。今回真っ先に向かったのはボルタンスキー「ささやきの森」で、山道を20分ほど登った先の極楽世界。奥から風鈴の音が聴こえてきた時はゾクゾクした。しばらく夢のような空間に浸る。

予約していた豊島美術館もやはりいつまでも滞在していたい空間。前回は雨の日でも感動したけど、今回快晴の時はさらに気持ちよかった! 天気ごと、季節ごと、味わいが違いそう。豊島ではこの二ヶ所が別格だと思う。

最後に少し宇野にも寄ったけど、もう少し魅力ある場所になるよう頑張ってもらいたいかな。連日山道を歩いて体力を使い、景色とアートで脳を刺激し、地元の美味しいものをモリモリ食べた三日間。心残りは小豆島のリン・シュンロン作品。間違いなく良いはず。西の島々も興味あるし、秋にも行けたらなぁと思う。さぁ、仕事しなくては。

〜2019年5月・その2〜

アートへの情熱、衝動こそアート

◆東京ステーションギャラリーでの「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」が素晴らしかった!セラミックの美しい色と形はとても繊細・緻密な作業であるはずで、豊かなイマジネーションと情熱に圧倒されてしまう。

鳥や蝶などの具象であったり、幾何学的な立体感のある抽象であったり、作風の変化はあるけれど(どちらもイイ)50〜70年代にかけては特に、いかにもその当時の雰囲気が感じられる。凸凹、光と影、微妙な色合いをひとつひとつ丁寧に味わい、映像もじっくりと観るのをオススメしたい。東京は6月16日まで、以後各地へ巡回。

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◆「芳華」という中国映画も良かった。文革時代の青春モノは切なくて好きな作品が多い。歌や踊りの慰問をする文工団の若者たちが、理不尽の波のなかを生きてゆく数十年。いじめも恋も、うまく渡れるもの、辛く病んでしまうもの、迫力ある戦闘シーンには驚いた。135分を長くは感じず、ラストは胸がいっぱいになってホロリ。

◆「櫛野展正のアウトサイド・ジャパン展」(東京ドームシティ・ギャラリーアーモにて5月19日まで)は、アール・ブリュットやアウトサイダー・アートという分野の展覧会。広島の鞆の浦まで観に行ったこともある、このキュレーターの集めた人々の制作熱をどっぷり浴びた。

村上千洋子・茂樹、スギノイチヲ、小林一緒などの作品はセンスよく面白くて好きな世界。あまりにドロッとしたタイプは苦手だけど、それぞれみっちり集中して制作しているのがわかる。この、やらずにいられない衝動こそがアートなのだと思う。

純粋アートと違い、仕事となると締切とお金が関わってくるので、丁寧にしてもやり過ぎないようにしないと、その塩梅がなかなかね。。

〜2019年5月〜

上野で野外シネマ「バレエ・フォー・ライフ」

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◆4月26日と27日の二夜だけ、東京国立博物館・表慶館の前で、入館料のみの特別な野外上映があった。私は二日目に行き(前日は雨で急遽室内となったけれど)ゴールデンウィークなのに冬の寒さのなか、気持ちは熱くなれたほど良かった。タートルセーターにダウンコートのフードを被って手袋で、配布された毛布にくるまっても雪山のリフトに乗ってるような寒さだったけど、大満足。ライオン像に挟まれた空間に映されたのは、モーリス・ベジャール・バレエ団の近年の公演の映像で、二時間弱のもの。

バレエ・フォー・ライフ」は、クイーンのフレディ・マーキュリーと看板ダンサーであったジョルジュ・ドンが、共に45歳という若さで一年違いでAIDSで亡くなったことへのオマージュ作品であり、35歳で亡くなったモーツアルトの曲も散りばめつつ、クイーンの17曲で構成されたバレエ。まさに、オペラとバレエを愛したフレディにぴったりの組み合わせ。こんな作品があったなんて知らなかった! 昔、ジョルジュ・ドンの公演を観に行って感動したのに。

曲目のチェックなどせず真っさらな状態で観たので、始まりにホ〜と思い、次の曲は何だろ?とワクワクした。ほんのちょっとの音にも反応(曲にならずに一瞬のモノもあり)ダンサーの動きやコスチュームにニヤリとしたり。ライブ音源もあるので、思わず口ずさむ臨場感も味わえた。シーサイド・ランデブー、ミリオネアといったお気に入り曲もあったけれど、映画のサントラ盤にはいってるような曲は半分ほど、残りの半分くらいはかなり後期の曲で、独特の選曲というか死を意識した想いを感じる。

ジョルジュ・ドンの映像はなんとも悲痛な表情で、公私共にパートナーだったベジャールの深い悲しみが伝わってきた。そのベジャールも80歳で亡くなり、衣装担当のヴェルサーチも初演1997年の翌年に撃たれて亡くなり…、でも、こうして作品は残っている。”芸術”という天才たちの創造した美しく素晴らしいモノは、永遠に人を引きつける力がある。

2020年5月にバレエ団が来日しこの作品も上演決定らしい。これはぜひ生でも観たい。あらためて映画の大ヒットに感謝! 

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◆いよいよ瀬戸内国際芸術祭のシーズンがやってきた。初めての春会期に向けて準備は万端♪ それにしてもこの春は寒さがぶり返して、おかげで桜は長持ちしていろんな場所で楽しめたけれど、あまり天候が荒れませんように。災害の多かった平成は今日で終わり、明日から令和になるなんて。どんな時代になってゆくのだろう。私もいったい…?

〜2019年4月〜

グリーンブック と マイ・ブックショップ

先月から引き続き、コツコツとひたすら仕事の日々がようやく終わった〜。花見ものんびりできそうで、ホッとしているところ。途中我慢できずに観たモノと、楽になってすぐに観たモノと、2本の映画について。

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◆「グリーンブック」は、アカデミー賞の作品賞と助演男優賞を獲得した作品。主演男優賞だっておかしくないくらい、でも何も獲らなかったとしても絶対観に行ったし、観たあとの幸福感が素晴らしかった。

ハンサム系だったヴィゴ・モーテンセンが、粗野なでっぷり親父となってて”別人”のよう。助演(主演とも思えるけど)のマハーシャラ・アリは佇まいか顔つきか、いつもなんだか素敵。美人妻のリンダ・カーデリーニはどこかで観てるはずだけど何だっけ?と気になってチェックしたら、大好きだった米ドラマ「ER」に出ていた金髪で小柄な気の強い看護師役。あの頃とはずいぶん印象が変わったけれど、いい年の取り方をしてて嬉しく思う。

黒人ピアニストと白人運転手が、差別のひどい時代のアメリカ南部を演奏ツアーをする事実を元にしたストーリー。こんな人がいたなんて! 当時のヒット曲もたくさん流れるなか、別世界だった二人の距離が近づいてゆく。現代でも差別と偏見というのは相変わらずあるし、世界中にあふれていて永遠になくならない問題かもしれない。煽る人は軽蔑しかないけれど、自分の意識がいつでも正しいわけじゃない。経験だったり教育だったり、一人一人の心がけしかないのかな。

最後の妻のひとことが粋で、涙があふれるほど温かい気持ちになれた。誰にでもオススメしたい大好きな映画。

◆「マイ・ブックショップ」は1959年のイギリスの保守的な小さな町が舞台。強い風が吹く海辺、曇や雨がち、石造りの家、人々の顔は穏やかとは言えない。そんな場所で一人、未亡人の女性が本屋を開くというストーリー。応援をしてくれる人もいれば邪魔をする人もいて…。

全体の色調が美しく、ファッションや小物の隅々までセンスの良さを感じる。イギリスらしさも随所に。本を包んだ紙紐をほどく、ケーキを切り分ける、丁寧に紅茶を注ぐ、などの仕草がたまらなく良かった。主演女優も素敵だったけど、本屋を手伝う少女の仏頂面がチャーミングで、この二人の関係が未来の希望であり、切なくもじんわり来るイイ映画だった。

〜2019年3月〜

節分から良い兆し

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◆隣町の節分会に行き、豆まきでいつものように大した収穫なく帰宅。飛んでくるミカンや周りの気迫に恐れながらも楽しんで、豆の袋やチョコレート等いくつかキャッチできたし、斜めがけバッグを開いて運良く何か入ったりもした。

寝る前にバッグを片付けようと中身を再確認したら、奥底に「福」と書いてある包みを発見!あれっ?何かなと開いてみたら、百円玉が出てきてビックリ! これは嬉しい〜! 知らないうちに入っていたなんて、ラッキーに違いない♪ 包みごと財布に入れておくことにした。

◆早速の効果か、ありがたいことに仕事が重なって、今月はひたすら働く日々。来月は観たい映画や展覧会がいろいろあるけれど、しばらくガマンして頑張らなくては。

〜2019年2月〜

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