イラスト・絵本・キャラクター制作
    冬壺茶壺 〜かわむらふゆみWebサイト〜
    illustrator/KAWAMURA Fuyumi

 

 

夏のキノコ観察 2017

◆この夏は久しぶりに軽井沢あたりで過ごすことができ、キノコ観察を楽しんだ。雨が多かったため、あちこちでポコポコ出て、お気に入りのタマゴタケなんて、昼に卵から少し顔を覗かせてると思ったら、翌朝にはもうカサが開ききってしまうという成長の早さ!3時間おきにチェックするほど入れ込んだ日もあり。

いつか食べるのにもトライしたいけど、あまりの可愛さ(特に幼菌)に今はまだ、観て楽しむだけ。さらに勉強しなくては。

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歩いてて、もちろん目を凝らして探しながらだけど、おっ!と思うキノコとの出会いは本当に心が踊ってしまう♪ 

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◆先月観た映画「ありがとう、トニ・エルドマン」がとても面白かったり、いたばし花火大会を堪能したり。運動不足を痛感することが起きたのはショックだったけど、身体への警告なのだから、もっと動かなくては!と反省。

ある企画の準備をコツコツと進めているところで、暑さが収まってこのまま秋になってくれたらな。

〜2017年8月〜

北アルプス国際芸術祭 2017

◆梅雨の時期なので、天気予報を日々チェックし、行く3日前に日を決めて、チェックしておいたホテルと交通と予約が必要なものを手配して、「北アルプス国際芸術祭 2017」へ行ってきた。信濃大町は初訪問。山に囲まれ、豊かな水に恵まれているせいか、至る所に水飲み場や水路、ダムを象徴したモノがあり、ペットボトルの水まで”ご自由にどうぞ”だなんて、本当にありがたく嬉しいサービスだった。天気に恵まれた分、けっこう暑かったから。

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一泊二日でぎりぎり、作品はほぼ制覇できたけど、残念ながら16と17の作品は観られなかった。もともと、熊よけの鈴を持って林の中へ入っていく形だったのが、数時間前に本当に熊(らしき?)が出現したとの事で中止に。翌日は警戒しつつ再開されていたらしいけど、そんなにキケンだったのかと驚いた。たしかに、山間の道には鐘つきが所々設置されていたから、人も熊もお互いに注意しなくてはいけない場所なのだった。

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年々芸術祭があちこちで増えている中、北アルプスも今回が初。総合ディレクターが北川フラムさんという事で、安心感期待感は高めで向かったアート巡り。山の上から見下ろして、自然の中に溶け込んで、または異物として存在して…  作品は素晴らしいものが多く(イマイチと感じたのは少なめ)舞台となった霊松寺、仏崎観音寺、信濃公堂と言った建物にも目を見張ったし、木崎湖や大町ダムも美しかった。

金土祝前日のみの夜に開催される「花咲く星に」は夢のような時間で、最高に良かった!生花を使った壮大で幻想的な作品で、いったいどうやっているのか考えるのも楽しい。YAMANBAガールズ「おこひるの記憶」では、土地にまつわる話と伝わる料理を堪能。美味しいし直接会話もできてイイ時間だった。けっこう歩くけど満足度の高いアート旅、7月30日まで。ぜひオススメ! 二泊なら、さらに周辺へも足を運んだり、のんびり出来て良いかも。

 

◆玄光社から「絵本のいま 絵本作家 2017-18」が今月11日に発売(作家紹介である「イラストレーションファイル」の絵本版)。私も掲載されているので、どうぞよろしく。

〜2017年7月〜

水無月・京都旅

◆大学時代の女友達4人で京都を三日間楽しんだ。なかの一人が哲学の道の近くに家があるのでお世話になり、このメンバーでは何十年かぶりの旅行。私が京都を訪れるのも10年ぶりくらい。梅雨入り後で天気の心配があったけど、運良く雨にふられず暑すぎず爽やかな日々だった。

法然院、永観堂、水路閣、銀閣寺は、おさらい的に、やっぱりイイねと。なかでも三十三間堂は、二十代の頃は面白く感じなかったけど、今回はホォ〜ッと堪能することができた。ようやくそんな年になったみたい。

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今回が初体験だったのは、貴船の川床(6月は少しオトクなコースが有り)と大原の三千院。川床は「ひろや」で一枚羽織りながら、木漏れ日の下、川の流れを観つつ、美しい料理を楽しんだ。ここぞと奮発!なんて贅沢〜。苔好きとしては、永観堂と三千院が良かった。

アート巡りも2箇所。初日に細見美術館で「杉浦非水 モダンデザインの先駆者」(6月11日まで)を観て、母校の創立者のセンスを確認し、次に、偶然出くわした祇園甲部歌舞練場内の八坂倶楽部「フォーエバー現代美術館コレクション 草間彌生」(10月29日まで)。こんな場所にカボチャが?と近づいて、入ってみたらお座敷にシルクスクリーンやエッチングやコラージュを中心とした作品が。東京の新美術館とは被っていないし、和の空間で観る面白さがあり、嬉しい掘り出し物だった(空いてるし)。

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青葉の美しさが際立つこの時期は、外を歩くのが気持ちいいし、高級もB級も、甘いもの旬のもの名物のもの、いろいろ美味しく食べて、お喋りして。夜の哲学の道で、ホタルが数匹光っていた。

〜2017年6月〜

植物ぎっしり、人々もぎっしり

◆アーツ千代田3331の1階メインギャラリー、佐藤直樹個展「秘境の東京、そこで生えている」(火曜休み・6月11日まで)はとても濃密で良かった! ”ひたすら描き続けている”という熱気をたしかに感じるし、木炭画の墨一色の向こうに鮮やかな色すら感じる。それぞれの花と樹の名前も認識できる。ざわざわ…チチチ…ザッパーーン!と音も聞こえてきそう。これはもう、大のオススメ展覧会。

3331(ロゴデザインは佐藤氏)は小学校跡地を利用したアート施設で、教室が沢山の小さなギャラリーとなっている。地下の佐賀町アーカイブ(金土日祝のみ)でも「そこで生えている」初期の作品があり、へぇーこんな感じだったのか、となる。2階では、是恒さくら「沖語り・オキガタリ」(土日のみ・6月25日まで)に惹かれた。留学先のアラスカのテイストが面白くて。ランチにぴったりなコッペパンとコーヒーは、どちらもちょっと本格派の美味しさ。3331を訪れたのは2度目だけど、少しずつ変化してるようで、これからも度々寄ってみたい場所となった。

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◆六本木ヒルズの森美術館での「N・S・ハルシャ展 〜チャーミングな旅〜」は、インドの現代美術家の20年間の代表作を集めたもの。洗練されている(され過ぎている?)せいか、インド人がぎっしり描かれているとしても暑苦しさはなく、顔なんてもっと濃くあって欲しいくらい。色使いが美しいし、一人一人を観る楽しさがあり、寝姿が特にいいなと思う。望遠鏡と宇宙、寝て食べて働く…インドな世界を巡った後はカレー、なかでも南インド料理を食べたくなるはず。無料音声ガイドの声が細野晴臣だったのがトクした気分♪  6月11日まで。

◆映画「メッセージ」がじわじわと来ている。ん?これはいったいどういう事?ともやもやしながら観ていたけど、ラストで、そういう事だったのか!とやっとわかって、ザラリと心に落ちた。数日経ってふと思い出し、じわじわ来ている。何年かしてタイトルを忘れても、この切ない感覚はきっと残ると思う。劇場でぜひ。

〜2017年5月〜

いちはらアート×ミックス 2017

◆2014年の第一回は、気になっていたものの行きそびれたので、「いちはらアート×ミックス 2017」へは4月中旬に繰り出した今回。桜と菜の花がきれいな晴れの日で、とっても良かった!東京の隣とはいえ、大きな千葉県の中央の奥のほうの里山。よくわからないので、ホームページをじっくり見て、プランBのコースをなぞることにした。もう一回行けば全て巡ることが出来そうだけど、日帰りとしては全体の半分、でもじゅうぶん満足。

芸術祭としての魅力の半分は、小湊鉄道に乗ること。レトロな駅舎、ボール信号機、とにかく桜とにかく菜の花、新緑、水田、沿道の撮り鉄たち!童話みたいなトロッコ列車の予約が取れたらさらに興奮しそう。

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まずは養老渓谷で下車して、アートハウスあそうばらの谷。どっしりした古民家で反射板を使った作品や映像を観る。家の細部と暗がりの中の幾何学模様が良かった。次に IAAES(旧里見小学校)で教室を次々のぞく。土のレストラン、美術室など楽しんで、一番興味惹かれたのが角文平「養老山水図」という机を彫って市原の地形を立体化した作品。すごい!これは感動的。気温が高めの日で”モグラさん”は大変そうだったけど。

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そして次は(旧月出小学校)である月出工舎。月夜が見てみたい素敵な地名。ここで生まれ育った人の言葉が抽斗に入っていたり、校庭の遊具がお洒落な色で塗られていたり、水のないプールの中に土っぽい彫刻がドーーンとあったり。月に関連したウサギと杵かと思ったら雫のイメージだそうで。

最後に市原湖畔美術館へ。まず、建物を取り巻く風景が美しい。カゲロウの水上彫刻、湖面のキラキラ、寝っ転がりたいムード。カラフル小屋やカールステン・ニコライ展ほか、のんびりし過ぎでやや駆け足気味になってしまった。

「晴れたら市原、行こう。」のキャッチフレーズはホントにその通り!5月14日まで。

〜2017年4月・その2〜

草間彌生 わが永遠の魂

◆国立新美術館での「草間彌生 わが永遠の魂」を観た。先月88歳になった草間さん。みなぎるパワーと色彩を浴びて、こちらも元気をもらえる展覧会だった。さらにオススメなのは音声ガイドを借りること(+500円)。目で観るだけじゃなく、耳からは本人の詩の朗読や歌声まで注ぎ込むと、、ニヤつかない訳にはいかない危うい楽しさがある。亜土ちゃん&平野レミと同じく、言いたいことがありすぎて追いつかない感じ。もう少し落ち着いて喋ってみて〜と肩を叩きたくなるような。

各タイトルにも注目。愛、初恋、青春、幸福といったキラキラした感情の一方、自殺、死、戦争といったネガティブなもの、その他、平和への願い、星や宇宙など、バリエーション少なめで似たようなタイトルが繰り返される。自身のキモチの状態が表されていそう。

2012年の埼玉県立近代美術館にも行って圧倒されたけど、あれからずっと描き続けていての今回、さらにパワーアップしているように思う。助手がいるとはいえ、大きな作品を描くには気力体力ともに相当必要だから、もう、すごい!!!としか言えない。しかもどんどん色合わせが美しくなってるみたい。初めての人はモチロン、何度でも見応えがある。さすがです。(5月22日まで・2日以外の火曜休み)

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◆映画「パッセンジャー」は、予告をみた時は宇宙での過酷なラブストーリーだと思っていたけれど、それ以上にザワつく展開で、かなり衝撃的。。まるでホラーだ、と書いている評もあるように、考えただけで気が遠くなるしゾッとする。とても哲学的なテーマなんじゃないかな。”到着までのその後のこと”に想像を巡らし、観た人どおしでいろいろ沢山話しが出来そう。そもそも、人間の造った装置に100%の信頼なんて有り得ないって、気づいてしまってる私達。ジェニファー・ローレンスの水着サービス(あんなデザインのを持っていくかな??)もあるし、映像美も堪能でオススメ。

この春の桜はのろのろしていて、多忙を抜け出せてから何箇所も満喫することが出来て良かった♪ これからの新緑もワクワク。イイ季節を楽しむ時間をとらないとモッタイナイ。

〜2017年4月〜

うきうきしたり、じんわりきたり

◆銀座8丁目(ほぼ新橋)のクリエーションギャラリーG8での「mintdesigns」はお洒落ゴコロをくすぐられる魅力的な展示。ここの服を目にする度、というか、素敵な色合いと柄に吸い寄せられて近づくとここの服なので、いいなぁと思っていた。

アイデアのヒントがたくさん並んでいて楽しく、切り紙の手法なんてアナログでクラシックな感覚に親近感が湧いてしまう。髪の毛だの逆立つ猫だの蟻だの、グッと来るモチーフ。色は屈託のない明るさでセンスの良い組み合わせ。いつか着こなせる日が来るのかな、来て欲しい。(3月25日まで・日祝休)

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◆映画「ラ・ラ・ランド」はあまりにも評判で、ミュージカル好きだし、早く観に行かずにはいられなかった。冒頭の渋滞中の歌のシーンは一気に持っていかれて、美しい夕暮れ、魅力的なエマ・ストーン、ラストにはホロリときて楽しめた。でも、100%の満足ではないかな。あまりにも褒められ、宣伝をたくさん目にし、期待が大きくなりすぎた。平常心で観ていたら感動がより大きかったかも。もっともっと素晴らしいと思っていたから。(以下ネタバレ注意)

最初、車でカセットテープを操作してたり、80年代の格好で演奏してるシーンがあるので、いつの設定?と思ったけどプリウスが出てくるから現代だと。一人芝居に数人の客しか来なかったのにそんなウマイ話が来る?など、ツッコミどころはあるけど、女性は好きです、こういう映画。観た後は頭のなか挿入歌でいっぱいだったし、部屋の中でステップ踏んだり、浮かれた気分になれたから「良し」ということで。

◆スカイ・ザ・バスハウスでの宮島達男展(4月22日まで・日月祝休)は、この会場ならではの空気感で良かった。六本木ヒルズけやき坂の作品「Counter Void」は震災以来消灯していたのを、3月11〜13日の三日間だけ五年ぶりに点灯したという。これで大きな意味のある作品となったし、パブリックアートの存在価値を強く感じた。

テレビはドラマ「カルテット」がとにかく良くて、永遠に終わらないで欲しいくらい。今はミモザやミツマタ、早咲きの桜が可愛い。本格的な春までもう少し♪

〜2017年3月〜

1年、10年、20年、あっという間

◆先月末に乃木坂の国立新美術館で、開館10周年記念の特別展示がとても良かった。エマニュエル・ムホーの"NACT Colors"で、数字を切り抜いた色紙のグラデーションが圧巻!3箇所に迷子が隠れているという遊びもあって、美しいだけでなく楽しめた作品。もう10年経ったのか、とも、まだ上のレストランは行ってないなぁ、とも思う。さらに最近、かなり昔に関わった方から仕事を依頼されて、それが20年ぶりというのに愕然!!…これは、とてもアリガタイこと、嬉しいこと。

◆映画は「ミス・ペレグリンと奇妙な子どもたち」を3D吹き替え版で観た。いちおう原作があるらしいけれど、ダークめのファンタジーはまさにティム・バートンの世界。子供たちの特長がとてもユニークでいい!大好きだった絵本”シナの五人きょうだい”を思い出してしまった。ただ、ホローが不気味すぎて私でさえゾッとするから、気弱な小さい子は大丈夫かな。その怖さはギレルモ・デル・トロ監督の「パンズ・ラビリンス」に通じる気がする。大人は3Dでたっぷり映像を浴びて楽しめるはず。劇場でぜひ。

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◆「DAVID BOWIE is」(4月9日まで・通常は月休)に平日の10時に行ったら混雑はあまり無く、ヘッドフォンを聴きながらじっくり観ることが出来た。昔からの熱烈ファンというのではないけど、80年代に大ヒットしたアルバム「レッツ・ダンス」は愛聴していたし、「アブソリュート・ビギナーズ」と「アンダー・プレッシャー」がたまらなく好き。ライブは残念ながら行ったことなかったけど、たまにライブ映像を観て、なんて素敵なんだろう!と興奮する、そんな私。なので多くは語れないけど。

妖しい美しさと独特の声、奇抜なファッション、優れた楽曲… 魅力にに溢れたスターというのは、自分のやりたい事が明確で、新しいことを取り入れる好奇心もあるから、さらに輝きが増すのだと思った。アルバムジャケットのイメージイラストも三島の肖像画も、絵が驚くほどうまい。メモだのティッシュだのよく残している。貴重な衣装の数々、映像もいろいろ楽しめて、満足できる2時間半。さらにじっくり、または混んでいたら3時間以上かかりそう(機械が作動しているためか場内寒いのに注意)。

それにしても2016年はボウイが亡くなっただけでなく、モーリス・ホワイトもプリンスもレオン・ラッセルも、ジョージ・マイケルまで亡くなって悲しいけど、作品は永遠に愛されるし、聴き続けてゆくから。

〜2017年2月〜

デザイナーの展覧会と 生き方の映画と

◆銀座でデザイナーの展覧会をハシゴする。ひとつはgggで「仲條正義 IN & OUT, あるいは飲&嘔吐」(3月18日まで・日祝休)。”花椿”のアートディレクションや資生堂パーラーのグラフィック等で有名な方で、83歳とは思えないポップな感覚で溢れていた。バウハウスっぽかったり、遊びがあって洒落ていて、大好きなセンス。いかにもデザイン業界といった老若男女がたくさん観に来ていた。みんなの憧れなのだと思う。

そして歩いて5分ほどのG8では「中村至男展」(2月16日まで・日祝休)。こちらはたぶん40代。明和電機のグラフィックや絵本も手がけている方で、色のセンスやシンプルな表現が独特でオシャレ。「どっとこどうぶつえん」という絵本のアイデアも面白かったけど、BOOK「7:14」のラストページがツボだった。なんだろう、この音のない世界の、し〜んとしたユーモアとでも言うのかな。デザイン系の人はこの2つのハシゴは義務でしょう。

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◆映画も2本。まずはスウェーデンの「幸せなひとりぼっち」がとても良かった。ベストセラー小説の映画化で、テンポが良く、笑いとホロリを散りばめて、カワイイ猫と飛び切りの美女も登場! さらに移民と障害者とゲイ…老人だけの話ではない社会的なストーリー。予告を観てイメージした以上にグッと来て、涙が出まくってしまった。スウェーデン人ならさらに大爆笑するところが多そう。

そして、スコセッシ監督の「沈黙 ~サイレンス~」。隠れキリシタンについては、歴史の授業でさらりと習うし、テレビの大河ドラマでも出てくるけど、劇場の大画面で観る弾圧の悲劇は、ツラくて緊張感の有る2時間40分。とても重く、宗教っていったい?という哲学的なグルグルが頭に渦巻いてしまう。窪塚洋介、イッセー尾形を始め、悲痛な塚本晋也、流暢な浅野忠信など、日本人俳優たちの熱演が凄い。最初と最後の暗闇の中の虫の声、ロケ地の台湾の風景、ラストシーンなど、あぁいいな、と思うところ数々あり。気楽に観るタイプじゃないけれど、ずーんと心に残る映画。

◆なんだかストレートに飽きて、10何年ぶりかでふわりとパーマをかけてみた。気分が少し軽くなったような。仕事用の椅子がへたり過ぎて、年末に購入した新しい椅子がようやく届き、オレンジ色でイイ感じ。

〜2017年1月〜 今年もどうぞよろしくお願いいたします!

硬派な作品で思いを巡らせる

少し前の、細い三日月と金星が輝く夜空がキレイで、街のイルミネーションもキレイで、寒いからと家に籠もるのはもったいない季節。楽しい事や見ごたえのあるモノがたくさんで。

◆横浜の雰囲気のいいBankART Studio NYK全館を使っての大規模な個展「柳幸典 ワンダリング・ポジション」(12月25日まで)を観ました。瀬戸内の犬島で衝撃を受けた精錬所の作品は再現されているし、観たかったAnt Farm作品もずらりと。欲を言えば、蟻が活動していてくれたらなと思うけど、抜群のアイデアであり、洗練された表現!これはどの作品もそう。日の丸、憲法9条、戦艦、原爆、、、政治・戦争・社会問題の骨太なテーマが、レトロで美しい空間と調和していました。中でも今回、意外と気に入ったのは”地面の玉”とゴジラ。暗闇に光るゴジラの目を見た瞬間、ゾクッときたほどの凄み。この力強い展覧会はかなりオススメです。

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◆映画は、出遅れてるけど、↑ の前に観ておかなくてはと「シン・ゴジラ」を。子供の頃「vs メカゴジラ」を二本立てのついでで観て以来のゴジラ。最初の頃のツチノコみたいな状態と、終盤の”在来線爆弾”が可笑しくてツボでした。他にも。石原さとみとかツッコミどころ多々あるけれど、原発事故のことを放置しているかのように感じる現状の比喩だと感じて面白く、腹立たしさが復活してくる。ふたをして見ないふりなんて絶対してはいけないのに。

◆もう一本、話題のアニメーション映画「この世界の片隅に」。やわらかな色と線で、のんびり屋の女性の日々を丁寧に描いてる。広島から呉に嫁入りして、戦争が始まり、刻々と迫るあの日。爆弾が絵の具になる表現は斬新で、危ういところで私はイイと思う。波を眺めて兎に見える人種なのだから。当時の慣習にホエ〜ッと思ったり、身につまされることがあるし、戦争の描き方がソフトであっても、じゅうぶん悲しみは突き刺さってくる。大画面のほうがベターだけど、夏になるとテレビ放映されるべき作品だと思う。あ、でもあまり子供向けではないかな。

〜2016年12月〜

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